2012年6月29日金曜日

ずいぶん大きくなりましたねぇ!!

育ちすぎの太っちょズッキーニ!!
    久しぶりにで、学生に任せていたORプロジェクトの畑に、出かけました。
、る、るん ♪♪

ズッキーニが育ちすぎていて、まあ、びっくり!

ORプロジェクトの畑については、こちらもご覧ください→ http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/06/blog-post_8061.html

    収穫して、お世話になる地域の方のお宅にお裾分け。私も持ち帰って試食しました。 
畑の管理をしている学生たちにも知らせなくっちゃ!!
早く、赤くなぁーれ!!
ミニトマト

    太り気味のズッキーニで皮がかたいかなと思っていましたが、中は柔らかく、ちゃんといただくことができました。

しばらく待ちましょう! かぼちゃ!!
    カボチャも大きくなり、ミニトマトもたくさん実がついていました。

実りの夏が近づきます!!

2012年6月26日火曜日

2エクササイズの活発な運動!!

      エクササイズ(Ex)という運動量の単位をご存知ですか?
厚労省が示している「健康づくりのための運動指針2006(エクササイズガイド2006)」では、身体活動量をあらわす単位として、活動強度(メッツ:Mets)と活動時間をかけあわせたエクササイズ(Ex:つまりMets・時ですが…)を用いています。より強い身体活動ほど短い時間で1Exになるわけです。

    「目標値は、週23Exの活発な身体活動(運動+生活活動)! うち4Exは活発な運動を!!」とされています。 

    現在、日本においては、メタボリックシンドローム対策として、特定保健指導が実施されています。松本大学の健康栄養学科の学生には、その特定保健指導で効果をあげることがができる管理栄養士になってほしい・・・わけです。 
支援のあり方について体験

    肥満の改善において、栄養と運動の両輪がうまく回ることは大変重要ですから、健康栄養学科とスポーツ健康学科という2学科がある松本大学人間健康学部の学生たちには、それぞれの重要性と指導上のポイントがわかっていてほしいと思うのです。 

    そこで、毎年、私が担当する栄養教育実習では、「特定保健指導における栄養指導と運動指導」というテーマの学習を組み入れています。 

運動のご指導をいただいた
五十嵐宏美先生
    今年も例年のように、連携協定を結んでいる(財)長野県健康づくり事業団から、健康運動指導士の五十嵐宏美先生をお迎えし、運動面について教えていただき、栄養面については、本学地域健康支援ステーション管理栄養士の石澤美代子先生にお願いして、実践的なお話しをしていただきました。お二人は、以前、同じ職場で働いていたので、連携がとれていて、とてもいい授業をしていただくことができました。ありがとうございます。 
    お二人の講義と、支援のあり方に関する体験学習があり、その後、五十嵐先生に運動指導の実際についてご指導いただきました。

    ご指導いただいたサーキットメニューとして組まれている運動は、練習も含め、15分程度で約1Exになるそうです。私も学生たちといっしょに運動してみました。
大丈夫ですか?って。大丈夫でしたよ!

サーキットメニューの活発な運動に
チャレンジ!!

    日ごろの運動不足を実感しましたが、なんとか学生と同じメニューをこなすことができました。それも実習は2クラスに分かれて実施しているので、A・B両クラスで2回やったことになります。
今日だけで2Ex!! 
   1週間の目標量の半分を1日でやったことになります。気持ちのよい汗もかきました。この「気持ちよさ」が栄養指導では実感してもらうことが難しい「運動指導の強み」ですよね! 

    私は、明日あたりに疲れが出るのかもしれません(明日なら、まだいいか!)。

2012年6月24日日曜日

地域健康支援ステーションのハードな1日

     今日は、地域健康支援ステーションの所長としての役割があり、大学に来ました(フーッ!また日曜日の休日がなくなってしまいました)。
  地域健康支援ステーションは松本大学人間健康学部の中にあり、地域からの食や運動など健康づくりに関するニーズの受け入れ窓口となっている機関です。地域の健康づくりに貢献することと、受け入れた業務を通して学生に実践的な学習の場を提供していくことを主たる目的とし、常駐の管理栄養士さんが教職員と連携しながら、専門業務を展開しています。

  ステーションでは、昨年から、専門スタッフの石澤美代子管理栄養士を中心に、学生も加わって松本市内にある高校硬式野球部のサポートチームをつくり、栄養サポートを行っています。
   今日は野球部の練習試合の合間を縫って、保護者の方々を対象とした栄養講座が実施されました。石澤管理栄養士がなぜ食事を大切にしてほしいのか、具体的にはどのようなことに取り組めばいいのかなど、家庭でサポートしていただきたいことを中心としてお話ししました。保護者の方々は皆、日常を振り返りつつ、熱心に聴講してくださっていました。
  サポートチームの学生も自分たちの考えたレシピについて説明し、試食品を召し上がっていただきました。上手にできましたよ!!

  今日はabn長野朝日放送の取材チームが来ていました。甲子園をめざす県内のチームについて紹介する番組の中で放映するための取材だそうです。石澤管理栄養士や学生が活躍する姿が伝えられることを楽しみにしたいと思います。
 
  今日は、もう一つ、地域健康支援ステーションが進めている取り組みにとって大事な日なのです。松本山雅FCと連携して進めているホームスタジアムのアルウィンで提供する「スタめしプロジェクト」第3期で,、学生が提案したメニューの第1段が販売される日なのです。

「スタめしプロジェクト」関連の記事については、こちらをご覧ください→
http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/05/blog-post_11.html
http://www.yamaga-fc.com/news/2012/06/21/1340242451252.html

  本日販売されるのは、下記の4品です。アルウィンにお出かけの皆さま、召し上がってみてください。
学生のアイディアがいっぱいです!!

●ホテルブエナビスタ:「小松なキムタクごはん」「そば粉と抹茶のうずまきクッキー」
●あぐりたかやま:「はちみつゼリー」
●安曇野小町:「ハッと!トリック!ジュレっ茶うどん」
  

     石澤管理栄養士は、そちらにも出向いてくださるので、今日はなんともハードな1日なのです。
いつも熱心に取り組んでくださってありがとうございます。
  松本山雅が勝利をおさめてくれますように!!

2012年6月23日土曜日

本年度最初のオープンキャンパス

今日はオープンキャンパス。本年度もキャンパス見学会がスタートしました。

  松本大学では、マツナビと呼ばれる学生たちが、オープンキャンパスに訪れた高校生や保護者の皆さんをそれぞれの会場に案内し、様々なことを学生なりの立場で伝えてくれたりします。マツナビには、学部の枠を超えて希望する学生が集まっています。
  
  各学科の先生方も順番に模擬講義を担当したり、入試相談などに応じたります。私は、今日はオープンキャンパスの担当ではありませんでした。しかし、午前中、松本市にある長野県看護協会会館で、公益社団法人長野県看護協会の総会があり、公益社団法人長野県栄養士会の副会長として開会式に出席しました。来賓として壇上に座って会場を見渡していました。
オープンキャンパスの受付を担当する
マツナビの学生
  長野県看護協会は会員が12,000人余ということでした。長野県栄養士会の会員数の十倍程度になります。今日は公益法人化後の最初の総会ということで、会場は座れない方も出るくらいの盛会でした。すばらしいですね。

  その後、大学に寄ってみました。10時過ぎに大学につきましたが、マツナビの学生たちが受付を始めていました。頑張ってね!

 今日は、長野県体育センターと松本大学人間健康学部スポーツ栄養学科の根本賢一先生の研究室とのコラボレーションによる「人生はピンピン☆きらり!」という公開講座も開催されていました。

壇上でクールダウンの指導をする
スポーツ健康学科の学生
  そちらもちょっとのぞいてみました。

  体育館で根本先生の研究室のゼミ生(かな?)が受講生に運動後のクールダウンの指導をしていました。
  毎年、関心するのですが、健康運動指導士をめざすスポーツ健康学科の学生たちは自分たちとは異なった世代の方々に指導するのも、とても上手です。

  健康栄養学科の学生たちにもいつか見せてあげたいなぁと思います。

2012年6月22日金曜日

「信州食育発信 3つの星レストラン」事業の推進に協力?!

 長野県では、健康福祉部健康長寿課が中心となって、「信州食育発信 3つの星レストラン」事業を進めています。以下の3つの条件を満たすと登録店になることができるのです。

①「健康づくり”食”の協力店に関する取組」として下記3項目を すべて実施
その1 野菜・食塩・脂質等の量の基準を満たしたメニューがある。
その2 主食の小盛りや調味料の減量などの注文に対応できるメニューがある。

その3 県が発行する健康づくり及び食育に関するポスターやチラシ等の掲示・配布に協力。

②「食文化の継承 の取組」として下記の中から1項目以上を実施
その1 郷土食(長野県内各地域で親しまれてきた料理)を提供し、その旨を明示している。
その2 長野県産の食材を積極的に利用し、その旨を明示している。
その3 旬の食材を生かしたメニューを提供し、その旨を明示している。


  ③「食べ残しを減らそう協力店」として下記の取組を実施
小盛り、ハーフサイズ等の設定や、食べ残しを減らすためのお店独自の取組を1項目以上行っている。

人気のA弁当:薄味と野菜を多めにと
気配りしているようでした。
  平成24年6月1日現在で、長野県内の登録店は48店舗になっているそうです。
   松本市にある松本保健福祉事務所から、「3つの星レストラン」への登録に前向きな職場食堂があり、松本大学の学生とのコラボレーションで進めることができないかという、うれしいお話をいただきました。    

  さっそく卒業研究で取り組みたいと考えた4年生と一緒にその食堂に出向いて、お話を伺ってきました。
ちょっと豪華なB弁当
  そこでは、定食やアラカルトメニューのほかに、A弁当とB弁当があり、380円のA弁当がよく売れるということでした。このA弁当のメニュー提案をしていこうということになりましたが、食材料費の制約があるので、かなりの工夫が必要です。いっしょに伺った学生も自分なりのアイディアもあるようでしたが、いろいろな条件をクリアしながらメニュー提案をしていくことは、いい学習の機会になることでしょう。

松本市内に「3つの星レストラン」が増えるよう、取り組みを進めていきたいと思っています。
乞う、ご期待!!

2012年6月20日水曜日

松本大学の食育SATシステムは大活躍!?

 6月の台風が通り過ぎた今朝、通勤に利用している高速道路上は強い風が吹いていましたが、次第に台風の影響は遠のき、青空が広がって暑くなりました。
  午後、大阪からの来訪者がありました。フードモデルを製作・販売している「いわさきグループ」特販課のお二人です。うち、お一人は管理栄養士さんです。

  管理栄養士を養成する大学等に関しては、施設・設備に関する条件があり、栄養教育実習室にはフードモデルを備えておく必要があります。管理栄養士としてフードモデルを有効活用して、効果的な栄養教育を行わなければならないということでしょう・・・というわけで、私たちはフードモデルのメーカーさんにはいろいろお世話になります。
スーパーマーケットの店頭で開催された
学校給食関連のイベント会場で
SATを用いて指導する学生

  松本大学健康栄養学科の栄養教育実習室には、どこの大学にも備えられているフードモデルのほかに、「食育SATシステム」というフードモデルを活用した食事診断・栄養教育システムがあります。健康栄養学科が平成21年度に、文部科学省の大学教育GPに選定されたときに、その補助金で購入したものです。「食育SATシステム」のフードモデルには栄養価情報を保存したICタグが付いていて、データを読み取る機器とパソコンを使うことで、栄養価などを即時に表示することができます。実際の食事をイメージできるという点で、とても優れモノの教材です。

  松本大学健康栄養学科の大学教育GPでは、大学外のフィールドにおける学習を重視しています。私たちは、学生とともに、このSATシステムを使って県内の様々なイベント会場や栄養教室などに出かけていく「食育SATキャラバン隊」の活動を進めてきました。この活動が口コミで広がって、いろいろなところからオファーをいただくようになりました。学生たちは授業が立て込んでいるので、すべてにお応えすることができないのが残念です。
栄養教育実習でSATの活用方法について学ぶ3年生

  「いわさきグループ」のお二人は、松本大学のホームページなどで、私がSATを使った様々な活動を報告している記事をご覧になって、SATシステムを導入している大学の中でも活用事例が豊富であり、その様子をインタビューをさせてほしいということでした。

  ちょうど、今週の栄養教育実習で、SATの活用について指導したところでした。7月10日に予定されている地域の方々にご協力いただいて実施する栄養アセスメント実習でSATを使おうと考えていたので、学生たちにその特性などを理解しておいてほしいと考えたからです。

  栄養アセスメント実習が終わったら、その様子も「いわさき」さんにお伝えすることになりました。導入を検討している他大学などに、活用事例ということで紹介したいということでした。
  私たちも、また、新しい活用法を考えていきたいと思います。

2012年6月17日日曜日

やはり、似てますねぇ!!

    梅雨らしい雨の日曜日です。今日は、松本大学で、長野県栄養士会医療事業部の研修会が開催されます。出席しようと考えていましたが、このところ週末も仕事続きだったので、今日はお休みにしようと決めました。先ほど医療事業部長さんに電話して、お詫びしたところです。ちょっとのんびりした気分ですが、やるべきことはいっぱいなのです。

    昨日の土曜日は、松本駅の食育イベント会場に出かけていました。
ORプロジェクト畑のズッキーニ
    前日にORプロジェクトに取り組んでいる4年生に、土曜の朝、ORプロジェクトの畑で育っている野菜に水やりしていただけますかと頼まれていました。大学に来るから大丈夫よと引き受けました。
    土曜の朝は、食育イベント会場への物品搬入と畑の水やりで忙しいと覚悟していたのですが、幸いなことに昨日の朝も雨模様だったので、水やりをしなくてもよかったのです。お天気の神様が私のために差配してくれたのでしょうか?(今日も水やりは必要ないですね!)

ORプロジェクトの畑作については、こちらをご覧下さい→
http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/05/or.html
http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/05/blog-post_26.html

    松本駅のイベント会場から大学に戻ったあと、ORプロジェクトの畑に行ってみました。
ORプロジェクト畑のかぼちゃ
   ズッキーニの花の下についた実が大きくなりつつありました。担当の4年生の話では、プロジェクトチームの1年生がよく水やりをしてくれているのだそうです。
ありがとネ!!
    畑の奥のほうには、かぼちゃが育っていました。同じ仲間なので、かぼちゃとズッキーニの実のつき方は似ています。ズッキーニのほうが威張っている感じがして、なんだか微笑ましいです。
   
    先週、ORプロジェクトでつくった堆肥を一部の区画の野菜まわりの土に撒きました。
そちらの作物の方が勢いよく育ってくれるかしら?!



2012年6月16日土曜日

松本駅の食育イベント

    松本駅は今年が開業110周年―1902年に開業というと明治時代です―当初の発着数は8本だったものが、今は約240本になっているそうです。松本大学の学生が利用する松本電鉄上高地線もそのうちの何本かなのですね。
    16日は松本駅一帯で記念イベントが開催されました。松本駅の東西を結ぶ自由通路では、開業時からの写真パネルが展示され、記念グッズの販売等もあるということで、松本駅には朝から鉄道マニアの方が行列待ちをしていました。
松本大学人間健康学部のコーナー
    その写真パネルの横には、同時開催された食育イベントのパネルが展示されていました。松本大学のブースでは、これまでこのブログで紹介してきた栄養教育実習時に作製したポスターを展示したほか、16日のみのプログラムとして、10:30~13:00まで、私のゼミの3年生がエプロンシアター、紙芝居、パソコンによる生活習慣チェックのコーナーを担当しました。
    事前に、学生たちと練習する時間がとれなかったため、ぶっつけ本番!! 学生たちは、きちんと対応しており、さすが栄養教育研究室のゼミ生です。
子どもたちに紙芝居で
「食」について伝えました。
    特に、エプロンシアターや紙芝居は子どもたちに人気で、たくさんの子どもたちが訪れてくれました。「食」や「体」に関心を持ってくれた子どもたちもいたことでしょう!

    松本市の学校栄養士の皆さん、保育園給食に関わっている皆さん、保健所の管理栄養士さんなど、多くの栄養士・管理栄養士の方々との交流もありました。農政関係の皆さんにもお世話になりました。ありがとうございました。

ポスターは19日まで展示されていますので、機会があればご覧ください。

2012年6月15日金曜日

食育の日に向けて ― ポスターを展示してきました

    週末から19日までの間に松本駅を利用される予定はありませんか?

  以前にも紹介させていただきましたが、本日から19日まで、松本駅の自由通路で関係機関による食育の日の取り組みが予定されており、松本大学人間健康学部健康栄養学科の学生が作製した食育のポスターも展示されています。
  これまで3年次の栄養教育実習という科目の中でグループワークとしてポスターを作製して実習食堂に掲示し、学科の学生や教職員の皆さんにご協力いただいてコンテストを実施しました。
  
コンテストで第5位、惜しくも展示にならなかったポスター
本物は下にレシピのチラシが入った袋がついています。
以前の記事はこちらをご覧ください→


  先週末で投票が締め切られ、順位が確定しました。本日、展示してきたポスターは栄養教育実習で作成した得票上位のもの5枚+健康栄養学科と総合経営学部の学生の共同制作による英語のポスター1枚の計6枚です。実は、栄養教育実習で作成したものは、5位が2枚ありました。いずれか1枚を選ばなければならなかったため、類似のテーマのものを外すことにしました。(このポスターを作製したグループの皆さん、ごめんなさい。)

  ・・・というわけで、その1枚をここでご紹介させていただきます。朝食をテーマとしたかわいらしいポスターです。
  選ばれた残りのポスターは、松本駅でご覧いただければと思います。

 他にも、さまざまな機関がパネルやポスターを展示していました。結構見ごたえのあるものが並んでいました。
  時間がありましたら、お出かけください。ゼミの学生がエプロンシアターをやっているところもご覧になれるかもしれません。


コンプリメント ― ほめることの大切さ

   学生の学習意欲を高めるためにどうすればいいのか?…いつも頭の隅に置かれている課題です。働きかける対象者のモチベーションを引き出すには?…栄養教育の授業で扱う内容の一部です。

 本日(6月14日です。24時を過ぎてしまったので昨日ということになります)、松本大学健康栄養学科に対する厚生労働省の指導調査が行われました。

 松本大学健康栄養学科は、2007年4月に新しく開設された人間健康学部に、スポーツ健康学科とともに設置された学科です。管理栄養士・栄養士、食品衛生監視員・食品衛生管理者という厚生労働省が管轄する資格を取得できるため、厚生労働省が養成機関として適切に運営されているかどうかを視察に来られたというわけです。

 10時から17時まで施設・設備の調査と面接調査が行われ、学科長として対応しました。最後には、調査後の講評がまとめられ、学内関係者に伝えられました。
    設備等に関する改善点が数項目ありましたが、教員と授業については問題はありませんとの講評でした。そして、私たちが開設以降、新設学科としてチャレンジを続けてきた学内での取り組みや地域協働型教育について、「管理栄養士にとって重要となるのは、専門基礎・専門分野を横断して栄養ケア・マネジメントの力をつけることであるが、それを実際の教育のなかで新しい試みを取り入れながら実施しようとしていることは評価でき、今後もその充実強化を図ってほしい」とのお話がありました。

 これまで積み上げてきたことを評価していただいたことは、たいへんうれしいことでした。まったく新しく立ち上がった学科でしたから、養成大学として申請認可を受けるまでの苦労や教育内容の構築や改善を重ねてきたなかでの困難は多々ありました。その苦労が報われ、これからもチャレンジしていかなければという意欲が生まれました。

 学生たちには、栄養教育の働きかけの中ではコンプリメント―ほめること―が大切だという話をしていますが、それを実感した日となりました。

 私は人間健康学部の設置準備室の教員として、松本大学に着任しました。新規につくり上げていくという経験をさせていただいたことにも感謝したいと思います。これからも、学科の先生方はもとより、同じ学部にあるスポーツ健康学科の先生方、地域の多くの皆さんと連携して、松本大学がめざしている地域協働型教育を進めていきたいと思います。

 この指導調査に向けては、教務課はじめ、事務局の多くの皆さんにお世話になりました。ありがとうございました。

2012年6月10日日曜日

大豆がテーマの「健康栄養セミナー」

    皆さん、大豆をどのくらい召し上がっていますか? 乾燥大豆を調理することは少ないかもしれませんが、大豆から作られる豆腐や納豆などはよく食卓に登場しますか?

 今日は長野県栄養士会および日本栄養士会主催、大塚製薬株式会社協賛による「指導者のための健康栄養セミナー」があり、長野県栄養士会副会長として、進行役を務めました。
  最初に、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長の家森幸男先生から、「大豆は世界を救う」というテーマの講演がありました。先生がこれまで取り組んでこられた世界各国の調査からわかった食塩摂取量、大豆摂取量等と脳卒中、心筋梗塞、がんなどとの関連についてデータを示しながら解説してくださいました。先生は、大豆は生活習慣病予防の味方であり、1日に大豆たんぱくで25g(乾燥大豆で考えると75g)の摂取を心掛けてほしいとお話をまとめられました。
講師をお願いした、浜このみ先生
  日本人は伝統的に大豆を多く摂取している民族ですが、若い世代にその食文化が伝承されているとはいえず、大豆摂取量が減少気味です。なんらかの対策を講じていく必要がありそうです。そこで、後半は、長野県内でクッキングコーディネータとしてご活躍の浜このみ先生に大豆料理に関する実践的なお話をしていただきました。
  先生ご自身は、新しいレシピを考案するにあたって、「ちょっとびっくりする面白いレシピ」をめざすといった考え方を大切にしているそうです。「大豆も豆腐もおからも思い込みを捨て、とりあえず何にでも使ってみましょう。驚きの笑顔が見れるはずです。」とお話を結んでくださいました。

  今日は、管理栄養士・栄養士の資格取得をめざす学生の皆さん(松本大学の学生もいました)も参加していました。きっとインパクトのあるセミナーだったことと思います。若い学生たち自身からの発信にも期待したいと思います。

2012年6月9日土曜日

大阪での教科書編集会議

    私が担当している「栄養教育論」という分野の教科書の一つを改訂するための編集会議に出席してきました。関西地域の先生が多かったため、大阪で開かれることになり、1日がかりで出かけました。
    管理栄養士国家試験のガイドラインが見直されたため、管理栄養士課程用の教科書を出版している各社は、教科書の改訂作業を進めています。出版社の担当者の方のお話では、このような場合、早く改訂したほうが“勝ち”ということのようです。使う立場で考えると、それはそうだろうと思います。そういう意味では、この教科書の改訂は少し出遅れた感じなのかもしれません。
    参加されていた先生方とのディスカッションは、たいへん有意義なものでした。改訂が遅れた分、ガイドラインの各項目に沿うだけではなく、栄養教育の本質を理解した力のある管理栄養士を育てるための教科書にしようと、議論が展開されました。参加された先生方のバックグラウンドが違うので、それぞれの立場からの意見が出され、各先生が授業のなかで重要視していることにも相違があることがわかりました。
    おおよその枠組みはできたように思いますが、各自で章だてについて再考するという宿題が残されました。

    管理栄養士養成大学では、管理栄養士国家試験の合格率を上げるため、予備校化しているところが多いという話もありました。
    松本大学のめざす教育スタイルは、そうした方向とは異なりますが、管理栄養士をめざす学生は国家試験に合格できるようにしなければなりません。松本大学らしい教育スタイルを維持しながら、予備校化している大学と同じレベルの合格率を確保するためのチャレンジが続きます。

水田風景を眺めながら、大阪へ!

    昨日は、公益社団法人長野県栄養士会の理事会でした。公益法人化され、新役員の信任が行われた後の初めての理事会でした。新しいメンバーも加わり、本年度の事業計画などについて審議し、栄養士・管理栄養士をめぐる状況が変化する中で、今後の会の運営についての共通理解が図られました。
    理事会終了後には、日本栄養士会が強力に推し進めようとしている栄養ケアステーション事業に関する部会議がありました。部員のおひとりである病院の栄養科長さんから、病院における管理栄養士業務の一端についてお話を伺いました。様々な患者さんの要求に応えていくのはたいへんなようです。今年、卒業して病院に勤務することになった卒業生の顔が浮かびました。苦労は多いと思いますが、学生時代に病院栄養士をめざそうとした思いを忘れずに、頑張ってほしいと思います。
    その後も、県庁から「信州ジビエ研究会」の事務局の方がお越しになり、本年度、長野県栄養士会が取り組むべきことについて打ち合わせをしました。
なんだか盛りだくさんの1日でした。

    さて、今日は大阪に向かっています。今は名古屋を出たところです。新大阪のホテルで管理栄養士養成課程向けの教科書出版に関する編集会議が開かれることになり、それに出席するためです。今年の春に、共同執筆者の先生方にずいぶんご迷惑をかけつつ、テキスト用の原稿をまとめたばかりでした。今回も執筆者に加わるかどうか考え込んでおりましたが、編者の先生がたいへんお世話になった方だったので、お断りもできず、新大阪に向かっているというわけです。

    う~ん、なるべく担当部分を少なくしてもらうことにしましょう。

2012年6月7日木曜日

ジビエの調理学実習

    松本大学の健康栄養学科では、調理学の石原三妃先生が担当される2年次の応用調理学実習で鹿肉を調理します。本学特別講師の藤木徳彦シェフが直接学生に指導してくださるのです。藤木シェフは、長野県内はもとより日本において、信州ジビエ料理のシェフとして著名なかたです
(藤木シェフは「ジビエ料理だけ提供しているわけではないんだけど・・・」とおっしゃいますが・・・)

    学生たちは、鹿肉の解体にチャレンジし、それをミンチにしてハンバーグをつくります。たぶん、そんな調理学実習をしている管理栄養士養成大学は、日本のなかでも本学くらいかもしれません。

    今日はその授業がある日でした。藤木シェフが学生たちに学ばせたいのは、現在、野生鹿が農業生産に大きな被害を与えるため捕獲が進められているが、それをきちんと食することで農業を支える姿勢を意識すること、「いのちをいただく」ということを管理栄養士としてどう伝えていくべきを考えること、ジビエは美味しいということを知ることなどではないかと思います。  

    藤木シェフが理事、私が監事を務めている信州ジビエ研究会のこと、藤木シェフと本学との関わりなどについては下記をご覧ください。---------
給食経営管理実習で提供された食事
(写真をとるのが遅くなりました。
食べかけですみません)

 
鹿肉のハンバーグ。
今日は盛り付け方は二の次です。
    今日は、3年生の給食経営管理実習の授業日ですので、昼休みには3年生が給食の実習でつくってくれた給食をいただきました。今回は事業所を想定した給食だそうです。タニタ食堂のヘルシーメニューなどが注目されているので、学生も事業所給食の提供に力が入ったことでしょう。
    それをいただいているときに、応用調理学実習でつくった鹿肉のハンバーグが届きました。助手の先生お二人と3等分していただきました。やわらかく美味しく仕上がっていました。
    学生たちは、今日の授業でどんなことを学んでくれたでしょう? 今日、感じたこと、学んだことを管理栄養士として働くことになる日まで、忘れずに持ち続けていてほしいと思います。

2012年6月6日水曜日

県政タウンミーティングに参加してきました

長野県では、阿部守一知事はじめ県職員の皆さんなどが県民と直接意見を交換する「県政タウンミーティング」という場が設定されています。
  6月6日の17時30分から、松本市の「あがたの森文化会館ホール」において、タウンミーティングが開かれ、私も参加してきました。公募でメンバーを集めるらしいのですが、実は、私は公募というわけではありません。
  70名ほどの方が参加していて、会場はにぎやかでした。「新たな総合5か年計画『20年後の長野県を考える』」というテーマのもと、「長野県の誇る健康・長寿について」、「長野県を支える産業について」、「みんなが憧れる長野県での暮らしについて」という3つのサブテーマに分かれて、グループワークを行いました。
 私がどのテーマのグループに参加したか、わかりますか?----そう、ご察しのとおり、「長野県の誇る健康・長寿について」です。
開会の挨拶をされる阿部知事
  まずは阿部知事の開会のご挨拶があり、その後、ワールド・カフェ方式という方法で意見交換が行われました。スタートしたときに私がご一緒したグループのメンバーは、学校図書館司書でがん患者会のサポートをしていらっしゃる方、ケア・マネージャーで介護相談センター管理責任者の方、食生活改善推進協議会の支部長さんに、テーブル・ホストを務めてくださった県職員の方と私の5名でした。専門分野とは異なる視点から、現状の課題を踏まえた意見が出され、考える題材をたくさんいただくことができました。
  グループメンバーを交替しての第2セッション、元のグループに戻っての第3セッションと意見交換は続き、その後全体セッションで6つのグループからまとめの発表がありました。

  キーワードのいくつかをご紹介します。----------------
育てる力のある長野県、高齢者が輝く長野県、思いやりをつくれる仕組みづくり、経済優先の価値観からの脱却、食によって老化を防ぐ長野県、老人の知恵を若い世代につなげる、PR力・情報発信が不足、県民自体が長野県についてもっと理解すること、住んでいる人が楽しいと思える長野県、平成の士農工商の見直し、つながりが目に見えて感じられる長野県、世代間・異業種・ニーズとシーズをつなぐ、自給自足の信州、行政が間に立つことで信頼が生まれる・・・etc,etc。

 最後に、阿部知事から、まとめのお話がありました。「長野県の強みやよさを見直す!!」ということを強く語られたように思います。

  松本大学の学生が参加していました。公募に申し込んだのだそうです。健康栄養学科3年生の男子学生もいて、最後にフロアから、「もっとこういう熟論の場が必要だと思うので、そういう目的のカフェがあればいいのではないでしょうか!」という意見を出していました。

  解散後に彼に「大学でやったらいいかもね!」と話したところ、「やろうと思っています!」との回答。松本大学に「20年後の長野県を考えるカフェ」が誕生した折には、皆さんいらっしゃってください!!

2012年6月5日火曜日

学生たちに「カワイイ!!」と言われちゃいました

   前期の火曜日は、健康栄養学科3年生の栄養教育実習が午前、午後と入っている日です。今日の栄養教育実習の学習テーマの一つは「教材研究」でした。もちろん、栄養・食教育のための教材です。 
 今回は子ども向けのものについて考えてほしいと思い、いくつかの市販教材などを紹介しました。そのひとつにエプロンシアターがありました。例年はざっと紹介するだけなのですが、今日の実習では、後段に管理栄養士の石澤美代子さんが開発したオリジナル教材を紹介していただくことになっていたため、また、16日に開設される食育の日の松本駅でのイベントブースで使うことにしていたこともあって、エプロンシアターの紹介に力が入ってしまいました。

 エプロンシアターとは、主として幼児向けに使われる教材です。ポケットなどに工夫を凝らしたエプロンを付けて、演技者が一人でストーリーを展開していきます。今日は、私がエプロンをつけ、学生にシナリオに沿ったストーリーを演じてどんなものかをわかってもらおうというわけでした(自分でやらなくてもいいのにねぇ!・・・といわれてしまいそうです)

 学生から、「先生、かわいかった!」と言われてしまいました。「恥ずかしがっていてはだめなんですね!」と・・・そうなのですよ、子どもたちに伝えるには本気で演じないとね! 
 大丈夫!みんなもプロ根性が育ってくれば、私なんかよりもっともっと上手にできますから!

 そういう力は大学のなかだけで培われるのではなく、異世代のさまざまな方たちと交流していくことによって、育っていくのでしょう。松本大学がめざしている「地域がキャンパス」という教育スタイルの重要性を再認識しました。

  学生たちが、目を見張るステキなオリジナル教材を作ってくれる日を楽しみに待つことにしましょう!!

2012年6月3日日曜日

現地ルポ No.2 「大学は美味しい!!」フェア

足が棒!! 足が棒!!
販売に多大な貢献 白戸先生のゼミ生の皆さん
    長野新幹線で、新宿高島屋の「大学は美味しい!!」フェアから長野にもどる車中です。予想に違わず、松本大学の店舗にも、大勢のお客様がお越しくださいました。
    健康栄養学科の学生たちが「山賊焼」のお弁当類の実演販売のサポートをしていたので、私はその見守り役とお買い求めいただいた「山賊焼」を袋詰めする役割を担当しました。学生たちの手際は結構よくて、給食関連の実習を経験している成果かなとうれしく見守っていました。アルバイトをしている学生も多いので、その経験も活かされているのでしょう!
    教員は結構立ち仕事だと思いますが、歩いているのと違って、立ってばかりの仕事は足が疲れます。連日、頑張った学生たちは相当疲れたことと思います。愚痴も言わず、本当にご苦労様でした。
ミニミニわさび畑のディスプレイ
    他大学の方が、松本大学のディスプレイをほめてくださったそうです。矢内先生が運び入れてださったミニミニわさび畑や、短大部の学生の皆さんがつくってくださった手書きのポップがよかったと思います。
    総合経営学部の学生の皆さんも店舗運営がとても上手で、いろいろトラブルもあったようですが、参加した学生にとっては大学時代のいい思い出になることでしょう。
    午後には交代する学生も到着して引き継ぎが行われ、土・日曜日を担当した学生たちも、今は、大学のバスで松本に向かっていることでしょう。
    個人的には、高島屋の売り場のバックヤードを見ることができ、ホールの舞台裏のような雰囲気が興味深く、また、社員食堂で食事をさせていただき、働き盛りの方々の食生活改善を考える上で、収穫がありました。

    一緒に売り場に立った学生の皆さん、サポート役の教職員の皆さん、ありがとうございました。

現地ルポ 「大学は美味しい!!」フェア

    昨日は大学で保護者説明会があり、3年ゼミ生の保護者の方とお会いしました。私が学生の頃は保護者面談などなかったと思いますが(ずいぶん前になってしまいました・・・)、今日、お会いした保護者の方々は、個別面談をしてもらって安心したとおっしゃってくださいました。学生の修学や就職支援のことなどに関する大学の取り組みを知ってもらう機会であり、教員としては、家庭での学生の様子などについてお話をうかがうことができる貴重な機会でもあります。  
松本大学の店舗
    さて、その後、健康栄養学科の矢内和博先生が運転してくださる車に観光ホスピタリティ学科の白戸洋先生といっしょに乗せていただいて、新宿高島屋に向かいました。「大学は美味しい!!」フェアの応援隊です。
マスクで、
だれだかわかりませんね!?
    会場に着いたのは、閉店時刻まで30分もない頃でした。デパートの裏側ってこんなふうになっているのかと思いつつ、会場に向かいました。もうお客様も少なくなっていましたので、本番の様子はわかりませんでしたが、松本大学の学生たちも頑張っていました。私のゼミの3年生も調理担当として働いたということでした。長時間の立ち仕事で疲れたことと思います。他学科の学生たちとも連携しながら、いい学習の機会にしてもらいたいと思います。

  さあ、今日は日曜! お客様が多いかしら!? 学生と一緒に頑張ることにしましょう!!