2012年8月31日金曜日

稲穂に負けず、私にも実りの研修会

稲刈りの季節が近づく今頃になると、頭に思い浮かぶフレーズ…「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
大学や自宅の周りの田の稲穂は、かなり頭を垂れてきました。

私も謙虚に学んで真摯に頭を垂れるべく、研修会に出席してきました。

参加したのは、毎年実施される(公社)日本栄養士会の研究教育事業部が主催する関東・甲信越・京浜地区のブロック研修会です。この事業部は、栄養士・管理栄養士等の養成施設で学生教育に携わっている栄養士会員や研究機関の方々を中心とした組織です。

今年は、千葉県の昭和学院短期大学が会場。
とても実りの多い研修会でした。

午前中は、日本料理の名店として知られる「分とく山」総料理長の野崎洋光さんの講演。
「当たり前だと言われていることでも、違うこともある。自分でやってみることが大事!」、「情報に踊らされないこと」、そして、もっとも強く伝えてくださったことは、
「食事は餌ではない、食事は芸事であり作法がある、楽しい美しい作法が暮らしを豊かにする」
ということだったように思います。

午後は、「管理栄養士・栄養士への期待~多職種連携の視点から管理栄養士・栄養士養成を考える~」というテーマでパネルディスカッションとグループディスカッションが行われました。

医師、看護師といった医療界、産業栄養指導界、学校、保育園に関わる他の職種や管理栄養士のパネリストの皆さんのお話では、新しい方向性や日頃、教育の中で感じている疑問点などに関する的確な指摘がありました。「そうなのか!」、「そうですよねぇ!」という感じです。
管理栄養士・栄養士に期待されていること、不足していることなどについて、考えを深めることができました。

今日は長野県の代表として運営スタッフの役割もになっていましたので、その後のグループディスカッションでは、ファシリティターを務めました。
結論を導くというわけにはいきませんでしたが、多職種連携を進める上で、教育をどのようにしていけばいいのか、貴重なディスカッションができたと思います。

最後に、各グループの代表がディスカッション内容を発表し、共有化が図られました。

これからも議論や検討は必要ですが、今日は、実り多い貴重な1日でした。

ちょっと頭(こうべ)を垂れましょう!!

新しい取り組みがスタートします!!

健康パチンコ???

諏訪東京理科大学の篠原菊紀先生を中心としたグループが取り組んでいる「新しい脳と体の健康づくり」ですって! 篠原教授は、NPO法人長野ウェルネス大学の活動などを通して存じあげている先生です。
「パチンコ?」…ですよね!
麻雀のほうが指も使うでしょうから、まだよさそうな気がします。健康麻雀というのもあるそうですが・・・。

健康パチンコは、パチンコホールが、「パチンコ」を通してお客様や地域の方々の脳と体の健康を守っていこうという取り組みだそうです。営業店は、“パチンコがお客様の健康に寄与できる可能性”を把握し直し、スタッフがこれを共有してお客様などに伝え、さらに現状の「パチンコ」では不足しがちなお客様への健康サポートを展開して行くとのこと。パチンコの健全化をすすめるとともに、ホールが地域に不可欠な健康情報発信センター、健康福祉施設となっていくことをめざす運動だそうです!

篠原先生の検証実験によれば、パチンコの画面が変化したり、勝負どころ(すみません、よくわからないので。こういう表現でいいのかしら???)になったりすると、脳が活性化するのだそうです。

このブログによく登場する松本大学スポーツ健康学科の根本賢一先生もいっしょに取り組まれていて、椅子に座ってできる運動などを提案したそうです。
「今度、食の面からもアプローチするので、いっしょにやりませんか?」と声をかけていただきました。

「健康教室に参加するような意欲のある人ではなく、普段、あまり健康づくりなどに関心のない方たちに働きかけないとだめ、そのためにはいいと思いませんか!」と誘っていただきました。
それは、私自身も一般の方向けの講演などを頼まれたときによく感じることなので ― 「皆様は、もう大丈夫なのですよ! こういうところに足を運んでくださらない方々が問題なのです」って思うのです ― お断りすることができず、その活動を進めているグループの代表の方のお話を伺うことになりました。先日、大学に来てくださいました。

どんな取り組みになっていくか…また、新しいことが始まります。

取りあえす、パチンコ屋さんのリサーチに行かないといけないかしら?

2012年8月26日日曜日

きのこマイスター認定講座

きのこをよく召し上がりますか?

きのこというと、秋の食材のように思うかもしれませんが、今は栽培きのこがたくさん生産され、スーパーマーケットの野菜売り場には、いつでも何種類かのきのこが置かれています。

長野県は、きのこ生産が盛んで、よく食べてもいると思います。長野県のきのこ類生産量は総計で全国第1位 、個別にみると、えの きだけ、ぶなしめじ、なめこは1位、エリンギは2位だそうです。しいたけ類の生産量は多くはないようです。

そんな長野県で「きのこマイスター認定講座」がスタートし、発足当初から講義の一部を担当しています。野菜ソムリエのきのこ版のようなものです。
信州きのこマイスターとしてスタートしたこの認定講座は、昨年「日本きのこマイスター協会」としてグレードアップが図られ、きのこの育種、生産、生理特性、調理・加工まで幅広く学び、きのこの魅力を伝える人材を育成しているというわけです。
入門コースのベーシック講座と、探求コースのマイスター講座があるのですが、今日は私が担当するマイスター講座の「栄養学各論」の講義があり、長野市の北にある中野市に出かけました。中野市は、きのこの生産農家が多い地域です。

認定試験を控えているので、受講生の皆さんは真剣に学んでくださいます。大学でいうと何科目にも渡る内容をギュッと濃縮してお話しする2時間の講義は、受講生にとって盛りだくさんで大変かな?

今度、新たに「スペシャリスト認定講座」も開講するそうです。

9エネルギーが低く、食物繊維、うまみ成分・機能性成分などが多いきのこは、食材としてはおもしろいと思います。講義に行くたびに、きのこの利用が広がってくれるといいなあと思います。

2012年8月25日土曜日

第7回信州公衆衛生学会学術総会

松本歯科大学のキャンパス
とても広いキャンパスの一部です
今日は、松本歯科大学で信州公衆衛生学会が開催され、参加しました。

私は、信州公衆衛生学会が立ち上がる時に、長野県栄養士会を代表する形で発起人となり、現在も理事を務めています。

今年の学術総会は、7回目になります。
これまで、会員が所属する組織や団体が、順番で、事務局を務めてくださっている信州大学医学部公衆衛生学教室のご担当者と協力して、学術総会を企画運営してきました。
長野県栄養士会は、2009年の第4回大会を担当し、このときは松本大学が会場となりました。
今回の第7回は、歯科医師会が担当してくださり、会場は松本歯科大学だったというわけです。

今回、特別講演として、厚生労働省健康局の外山千也局長がお越しくださり、参加者は「健康政策の新たな展開」という国の施策に関する講演を直接うかがうことができました。大会長を務められた松本歯科大学の牧茂先生が若いころに同じ職場で働かれていたことがあるそうで、お忙しい中、長野県まで出向いてくださったそうです。
「健康長寿県の長野から、このような学会がきちんとしたエビデンスをまとめて発信してほしい」とエールを送ってくださいました。

松本歯科大学副学長の吉成信夫先生の「歯周病と全身との関連」という教育講演からも多くのことを学ぶことができました。

最後に一般演題の口演発表があり、私は、本学健康科学研究科の村松宰先生とともに、「地域保健・親子保健1」の座長を務めさせていただきました。
このセッションでは、村松先生の研究室の4年生の男子学生が研究成果を発表しました。緊張して声がかすんでしまったと、本人は言っていましたが、しっかり発表できたと思います。
お疲れさまでした。

2012年8月21日火曜日

公益社団法人日本栄養士会第1回定時総会 No.2

昨日に続いて、公益社団法人日本栄養士会第1回定時総会に出席しました。

朝イチのプログラムは、職業倫理についての特別講演でした。
公益法人化されたのに伴い、しっかりとした管理栄養士・栄養士倫理綱領を作成するということになったのです。

管理栄養士を養成するカリキュラムの中に、使命や職業倫理に関することを盛り込んだほうがいいのではないかということは、以前から感じていました。
医師や看護師教育のように、プロフェッショナルとしての使命や活動理念、職業倫理に関する教育をきちっとしなければいけないのではないかと…。

小松新会長ほか、新しい理事の皆様
倫理綱領について、議論を進めるのはとてもいいことだと思います。今日お聞きした内容は、私のなかでまだすっきりと整理できてはいません。栄養士と管理栄養士の業務区分についても議論を進めなければならないでしょう。
しっかり考え続けることが大事なのだと思います。
学生たちはどのように考えるでしょう。また、いずれ話題として提示してみたいと思います。

新会長の選出は理事会でなされ、同志社女子大学の小松龍史先生が着任されることになりました。
新体制のもとでの活動がスタートします。

午後からは、日本栄養士連盟の総会が開催され、こちらは代議員を務めなくてもいいということになり…急にルンルン気分です。
東京駅近くのoazoによって、丸善で本を買い、本以外にも少しshopping。

それにしても東京の人には、ウォーキングのチャンスがいっぱい!!
同じ東京駅といっても京葉線の乗り場と新幹線の乗り場は、相当離れています。ちょっと心がけさえすれば、ウォーキングは容易だなあと、東京に来るたびに思います。
長野のような地方のほうがドアツードアの車生活で、日常のなかで歩く機会は少ないように思います。

Shoppingでたくさん歩き、やや疲れた状態で新幹線に乗っています。

2012年8月20日月曜日

公益社団法人日本栄養士会第1回定時総会

東京ビッグサイトに来ています。

社団法人日本栄養士会第55回通常(解散)総会、公益社団法人日本栄養士会第1回定時総会に公益社団法人長野県栄養士会の代議員として出席するためにです。

8年間務められた中村丁次会長が退任されることになりました。

「悩める人々を栄養という面から支援するのが専門職としての管理栄養士・栄養士であり、公益法人化された今こそ、栄養学を大切にし、栄養の専門家としての誇りを取り戻して自己研鑽をすすめていかなければならない」とご挨拶されました。

この間、管理栄養士・栄養士をめぐる状況は、大きく動いてきました。将来を見据えてリーダーとして進めてきたことの大きさを振り返り、心から感謝申しあげたいと思います。本当にご苦労様でした。そして、ありがとうございました。

社団法人日本栄養士会の解散が承認され、正式に公益社団法人日本栄養士会がスタートしました。公益法人として事業を進めていく新しい理事が選任され、その他の議案も承認されて、1日目の議事は無事終了しました。

夕方からはホテルサンルート有明(実は、今このホテルに泊まっています)で、公益法人化の祝賀会が開催されました。

医師会、薬剤師会の皆さんから、47都道府県がそろって公益法人となる栄養士会に対して賛辞を送っていただき、気が引き締まりました。
公益社団法人長野県栄養士会の活動を進展させていかなければなりません。会員の皆さんのために、そして、公益のために・・・。

2012年8月19日日曜日

ミョウガと雨

自宅の庭先に数本のミョウガがあります。
ミョウガは夏らしい料理を演出してくれるとても好きな食材です。

以前、ミョウガは茎の先に花がつくと思っていたという同僚の先生がいらっしゃいました。知らないっていうのはそういうことですね。
私もどんなふうに生育するのかしらない食材がたくさんあります。
それを知ることで食事に目が向くこともあります・・・「食育」を展開するときのひとつの方法だと思っています。

もちろん別のアプローチもたくさんあり、あくまでも一つの方法です・・・。

夕食用にミョウガをとろうかなと思って、根元を探り始めたところで、雨粒がポツポツとあたりました。
あっという間に大雨。滝のような雨です。思わず、見とれてしまいました。
20分ほど降ってやみました。

この雨で、ミョウガはもう少し大きくなるかな・・・ 今日の採取はやめておこうと思います。

2012年8月16日木曜日

猛暑日―熱中症に気をつけて―

今日も暑い1日でしたね。

休館中の大学の研究室 ― 最初は涼しいのですが、パソコンを起動して仕事を始め、やがて、正午に近くなって気温があがり始めると、蒸し風呂のようです。

それでもなんとなく頑張ってしまうのです。水分摂取をと思うのですが、汗がだらだらと流れるわけではないので、あまり「水分補給をしなければ」という気持にはなりません。
高齢者のかたが、自宅で熱中症になる時ってこんな感じなのかしらと思います。自分では大丈夫のような気がしてしまうのです。

一人で過ごしている場合は、「一定時間ごとに水分補給」と決めておいてもらったほうがいいですね。

今日はUターンラッシュで高速道路が混むかもしれないと思ったので、朝は久しぶりに19号線を利用し、犀川沿いの道を気持ちよく走りました。

夕方、大学を出るときには、空に大きな積乱雲が広がっていました。また、荒れた天候にならないといいけれど・・・。

帰路は高速道路にしました。松本平の稲穂の風景をみていて、姨捨から棚田の様子をみたくなったのです。
道路上のラッシュはありませんでしたが、途中で立ち寄った姨捨サービスエリアにはたいさんの車、車、車。
棚田はあまり見えず、残念でしたが、善光寺平の眺めはすばらしく、しばし、眺めてから長野にもどりました。

黄金色の稲刈りの前に、もう一度、棚田の風景を見てみようと思います。
善光寺平の眺望(姨捨サービスエリアから)

2012年8月14日火曜日

もう一つの萌黄色

雨の朝です。あちこちで大雨になっているようですが、このお盆の時期に大きな被害が出たりしませんように!

ロンドンオリンピックが閉幕しました。
多くの感動を与えてくださったアスリートの皆さん、運営に携わった大会関係者の皆さんに感謝です。
ほんの少しだけ、スポーツ選手の栄養管理に携わっている立場で考えると、アスリートの皆さんの活躍の陰には、多くのスタッフの皆さんの日頃のサポートがあったことと思います。そんな方々にも多くの称賛を贈りたいと思います。

日常のなかで、大きな部分を占めていたものが終わってしまうと、なんだかポカッと穴があいたような気がします。早くふだんのペースに戻さないと・・・・

日本はお盆。
来客が多い季節です。
昨日の午後は、泊りがけの来客が一旦帰り、午後は時間ができたので、片付け仕事のために大学に行きました。次の日はまたお客様がありそうだったからです。

研究室は、ちょっと動くと汗が流れる状況で、そそくさと仕事を済ませ、自宅に戻りました。

天気の変わり目で風が強い日でした。
気がつけば、松本平の田には、稲穂がでそろっていて、強い風に波打っていました。

私は、春先の萌黄から新緑の季節が大好きなのですが、この季節の黄金色になる前の稲穂は、もう一つの萌黄色の風景を届けてくれます。

この稲穂たち―風や雨の被害を受けず、実りの秋を迎えることができますように!!

2012年8月11日土曜日

「ORプロジェクトの畑」通信


枝豆を収穫するプロジェクトチームメンバーの学生

今日から大学は一斉休館の期間です。

野球グラウンドからゲームをしている声が聞こえてきますが、さすがに学内は深閑としています。

ORプロジェクトの畑では、枝豆が収穫時期になり、今日作業をすることになっていたので、大学に来ました。

先日、スポットCM収録用に野菜を採りに行ったときには、畑は一面に雑草が元気よく育っており、まるで、ソロモン諸島国にいったときに見学させていただいた郡部のブッシュにしかみえない畑を思い出してしまいました。

ソロモン諸島国に行った時のことについては、下記の記事で少し触れていますので、ご覧下さい→

次々収穫、坊ちゃんカボチャ


 私も少し草取りをしましたが、その後、4年生のゼミ生が今日に備えて草取りを進めてくれたそうで、今日はずいぶんきれいな畑になっていました。
大変だったでしょ!ありがとネ!!

ORプロジェクトチームの1年生も1名来てくれて、3人で枝豆の収穫です。ちょっと動いただけで汗が滴り落ちてきました。他にカボチャ、メロン、ミニトマト、ゴーヤ、オクラなども収穫しました。

頑固そうな人参!!
必死に抜き取りました!

人参は葉をもって抜こうとすると、葉だけが取れてしまい、なかなか掘り出すのが大変です。きっと収穫するときのコツというのがあるのだろうと思います。
必死に抜いていると、ますます汗が噴き出てきます。

ズッキーニはもう最終段階。皆で相談して、抜くことにしました。
最後に実っていた小さなズッキーニは私がいただくことにしました。
小さくても一人前なのか今晩料理してみようと思います。

一番大きいので10cm
今年最後のズッキーニ
枝豆も3等分して、いただくことにしました。そもそも枝豆の植え付けは私のリクエストです。
お盆の間にいただくビールのおつまみにしましょう!!

残りは学生2名で分けてもらいました。電車で来てくれた1年生は、持ちかえるのがたいへんそうなほど収穫できました。

ORプロジェクトの畑もお盆休みです。一斉休暇明けは、またブッシュになってしまっているかしら?
畑づくりは、雑草との戦いです。

2012年8月10日金曜日

スポットCM撮り

長野のテレビ局が、長野県の「健康長寿」をキーワードにキャンペーン企画をスタートさせています。その一つとして、「ウォーキング」と「食事」に関するスポットCMを流してくださるのだそうです。

皆さん、ご想像の通り、「ウォーキング」の企画のほうには、松本大学の根本賢一先生が関わっていらっしゃいます。

私は、「食事」の方を担当します。テレビカメラの収録は苦手ですが・・・健康づくりのための食環境整備は、私が取り組みたいテーマ。マスメディアを通じた情報提供が的確に行われれば、その波及効果は非常に高い・・・ということで、お引き受けしました。

今日はそのスポットCMのための撮影がありました。

考えてみれば当然ですが、通常のCMは15秒が一つの単位で、CM撮りは秒単位の世界とのこと。「このセリフを7秒以内でお願いします」、「次は9秒です」という感じで、話すスピードの調整が求められました。

今回のテーマは二つ。
「減塩&野菜&朝食 総合編」「朝食を食べよう編」
セリフの収録後は、料理の撮影・・・野菜たっぷりみそ汁と簡単朝食3パターンです。
朝食を食べない人が食べてみようかなと思う簡単朝食がテーマですが、どこまで簡単にすべきか悩みました。やはり管理栄養士としてのこだわりも出てしまいます。難しいですね!

なんとか終わりました。

多くの長野県民の皆さんにメッセージが届き、記憶に残り、その内容を日常に活かしてもらえるといいのですが・・・。

2012年8月9日木曜日

4年生の実習先を訪問

健康栄養学科の3・4年生は、栄養士・管理栄養士の免許を取得するため、必須科目として設定されている臨地実習に出かけていきます。

3年生は、この夏休みに、学外の実習としては初めてとなる給食施設での実習に出かけていきます。
夏休み突入直前には、「なんだか、心配です!」とゼミ生・・・気負わずに、机上の学習では学べないことを精一杯に学びとってきてください!

4年生の何人かは、現在、公衆栄養学の臨地実習中。私たち教員は、分担して実習先に伺い、指導してくださる管理栄養士さんなどにお礼を申し上げたり、学生が学習している様子を確認したりします。
開催されていた離乳食講座

今日、私は松本市の保健センターにうかがいました。3名の学生たちを引き受けてくださっています。

離乳食講座が開催されていて、たくさんの赤ちゃんとママたちが参加していました。ママとパパの2名で参加している組もあり、微笑ましい感じです。

松本大の学生とともに、職場体験の中学生もきていました。学生は、「管理栄養士になりたい」という中学生もいたと、うれしそうに話してくれました。

見学中、ママのお一人から「トイレにいくので、赤ちゃんを預かってくれますか」と頼まれ、喜んで引き受けました。こんな役なら大歓迎です。

育ち具合は様々ですが、次代(次々代?)を担う赤ちゃんがたくさんいて、ほっとしました。
たくましく育ってね!

2012年8月7日火曜日

緑あふれる木曽路

木曽路の国道19号線を車で走ると、手入れされている山々と道路脇まで迫る木々に圧倒されます。
木曽町には、何だかご縁があって、ときどきこの道をドライブします。

今日も木曽保健所が開催した平成24年度特定給食施設等従事者研修会に、講師として伺わせていただきました。

気温はそれほど変わらないのかもしれませんが、豊かな緑があるとなんだか涼しげな感じがします。

今日は、「ライフステージを通じた食育を考えよう」というテーマのシンポジウムで、私は基調講演とシンポジウムのまとめ役を務めさせていただきました。

地域の基幹病院である県立病院の栄養科長さん、行政の管理栄養士さん、栄養教諭の先生、公立保育園の保育士さんという4名のシンポジスの皆さんが、木曽地域にお住まいの人々の健康・栄養・食育に関する課題等について、発表してくださいました。
貴重なご意見を提示していただきましたが、深く議論するには、時間が足りませんでした。参加されていた給食施設の皆様が、それぞれに自分たちができることを考えていってくだされば・・・と思います。

松本大学健康栄養学科の1期生と2期生の卒業生も出席していました。元気に仕事をしている様子で安心しました。

帰りは、道路わきに続く、レタス、ブドウ、リンゴ、長いも、スイカなどの畑を眺めながら、大学に戻りました。
途中で立ち寄った松本市の道の駅「今井恵みの里」に大きなスイカが置かれていましたので。パチリ!
重量当てクイズをしているようでした。いったいどのくらいあるのかしら?

2012年8月6日月曜日

うれしかったこと “3つ”

この数日で、うれしかったことを“3つ”、ご紹介します。

First--- 
8月3日の長野県学校保健会栄養教諭・学校栄養職員部会の第31回夏期研修会で、7月4日に講演会の講師として伺った白馬北小学校の栄養教諭の先生にお会いました。
講演会に参加された保護者の皆さんの感想のまとめをいただきました。

「今日から食事に目がいく働きかけをしたいと思います。」
「家族のことを思った食事作り、大切にしていきたいと思います。」
「家での食事の大切さについて、考えさせられました。」
「小学生の今のうちに、もっと『食』に親子で向き合おうと思いました。」
「反省点が盛りだくさんの我が家でした。この会を機に見直したいと思いました。」

などなど、半分は社交辞令かもしれませんが、皆さんの心に何かが響いたのであれば、とてもうれしいことです。ありがとうございました。

Second---
ミニ講義が始まる前の教室
8月5日はオープンキャンパスでした。
今回もたくさんの高校生や保護者の皆さんが来てくださいました。
今回のミニ講義は、生化学や分子生物学などを担当されている山田一哉先生が担当されました。7月の私が担当したミニ講義のときと同じように、人数が多くて、急遽、教室が変更になりました。
山田先生には、長野県栄養士会の研修会で講義をお願いしたことがあります。毎回とても好評で、「次回もぜひ」というリクエストがたくさん寄せられます。
「大学の講義はおもしろそうだ」と思った高校生がたくさんいたのではないかと思います。うれしいことです。

Third---
今日で前期試験は終了です。
健康栄養学科1年生の「食生活論」の試験の採点が終わりました。
なんと、100点が12人もいました。
「問題が少しやさしかったかも?+最後の授業で丁寧に復習の説明をしたこと」を加味しても、満点が12人、平均点が89.4±10.0(標準偏差)というのは、すばらしい成績で、採点していて、とてもうれしくなりました。

楽しい夏休みを! 
そして、これからもその調子で、しっかり学んでいってくださいね!!

2012年8月4日土曜日

一人3役 長野県栄養士会の生涯学習研修会

栄養士・管理栄養士は、就職してからも自己研鑽が必要です。むしろ、就職してからのほうが自己学習の必要性が高くなるといってもいいでしょう。

日本栄養士会は生涯学習プログラムを組み立てていますが、(公社)長野県栄養士会でも、毎年、そのプログラムに沿って、生涯学習研修会を実施しています。

生涯学習研修会に参加された栄養士・管理栄養士の皆さん
8月4日、松本大学を会場として、本年度2回目の生涯学習研修会が開催されました。
午前中は、県民健康・栄養調査結果について、長野県健康福祉部健康長寿課の花岡佐喜子課長補佐が講義をしてくださり-この中では、高血圧の予防対策が必要であり、減塩運動を進めたいというお話がありました―午後はそれを受ける形で「食塩摂取を考える」というテーマのシンポジウムが行われました。

私は、長野県栄養士会の副会長として、全体進行を担当し、シンポジウムの座長役も務めました。
おまけに、スライドが使われるときはライトを消したりつけたりと、会場係もやったので、一人3役(なんだか、笑ってしまいます!)

シンポジストとして発表してくださった
給食会社の管理栄養士さん
参加者は、それほど多くはなかったのですが、シンポジウムでは、学校・給食会社・福祉施設の管理栄養士さんが、シンポジストとして、減塩を中心とした日ごろの取り組みや課題について発表してくださいました。

その後は、グループに分かれてのフリートーク、続いて、全体会での発表という形で進行していきました。皆さん熱心に情報交換をしてくださり、和やかな雰囲気がとてもよかったと思います。
グループディスカッションを受けたまとめの全体会では、参考になる意見がたくさん出されました。

今日のディスカッションを踏まえて、長野県栄養士会副会長として、また、実践栄養学の研究者として、栄養士・管理栄養士の知恵とそれに基づいた活動が減塩の成果として実るよう考えていきたいと思います。

2012年8月3日金曜日

学校栄養士の皆さんの夏期研修会

「まだ、夏休みじゃないのですか?」と、よく聞かれます。大学は現在、試験期間中です。学生の皆さん、しっかりネ!

小・中学校は、すでに夏休みに入り、給食提供もお休みです。
今日は、松本市の浅間温泉で、長野県学校保健会栄養教諭・学校栄養職員部会の第31回夏期研修会が開催されました。

昨年から講演依頼を受けていましたが、松本大学健康栄養学科の地域貢献について話してくださいとのことでした。松本大学の活動について知っていただくということは、とてもうれしいことですが、そんな内容の講演が、学校栄養士の皆さんの研修として役立つのか心配しておりました。

何かを持ち帰っていただけるようにと考えながら、「食の面から“地域の幸せづくりの人づくり”をめざして展開している地域支援活動」というテーマの講演を組み立てました。

会場に伺うと役員の方々が迎えてくださったのですが、皆さん、日頃からいろいろとお世話になっている先生方です。なんだか恐縮してしまいます。

昨年度まで、大学教育GPとして取り組んできたことを例に、それらの活動の基盤として考えてきたこと―専門職としての力、想い、意志―などについてお話したつもりです。
何か得ていただけたのかどうかはわかりません。

終わった後も役員の皆さんと情報交換させていただきました。

ひとつ残念なこと・・・フロアで聞いていてくださった学校栄養士の皆さんとお話する機会を持つことができなかったことです。270名余の参加者のなかに、数十名の教え子の先生方いらっしゃったのではないかと思うのですが、立ち話の時間もとれなくで・・・久しぶりにおしゃべりしたかった方もいらっしゃったのだと思います。
申しわけありませんでした。

皆さん、ますますご活躍くださいね!!

2012年8月1日水曜日

長野県食育推進計画策定評価委員会に出席

先週末からのできごと報告―No.2―です。

7月30日(月)は、県庁で「長野県食育推進計画策定評価委員会」という長~い名前の会議がありました。(スラスラとは言えません!?)
現在の長野県食育推進計画は、平成20年度から24年度までの5年間の計画です。
今年度は、これまでの活動を評価し、その評価を踏まえて、年度内に新たな食育推進計画を策定することになり、この長い名称の委員会が招集されたわけです。

私は、前回も委員を務めさせていただきましたので、それなりの責任もあり、今回も関わらせていただくことになりました。
委員会の会長は、(公社)長野県栄養士会の園原規子会長が務めてくださいます。

30日は、初回の委員会でしたが、皆さんからご発言があり、参考になる意見もたくさんありました。今回、公募委員のお一人は薬剤師さんで、「薬剤師の立場でできる食育」について意見を出されていました。
歯科関係の方が食育を進めてくださるのは、めずらしいことではなくなりましたが、食育には、いろいろな職種の方が関心を持ってくださっていることがわかります。

栄養士・管理栄養士はその中でも最も関わりが深い専門職だと思います。
国が策定した「第2次食育推進基本計画」では、重点課題として、“生涯にわたるライフステージに応じた間断ない食育の推進”が掲げられています。
栄養士・管理栄養士は、いろいろな職場にいて、ライフステージ全般に関わっています。
栄養士会は責任ある専門職種として、「この重点課題に対応した長野県らしい計画の策定」に責任ある立場であるともいえるでしょう。
そうした立場を意識しながら、私も発言させていただきました。

委員のお一人として、長野県食生活改善推進協議会の六波羅弘美会長様が出席されていました。
現在、本学の健康栄養学科4年生は、公衆栄養学の臨地実習として、保健所等の管理栄養士さんを中心としたの皆様がたにご指導いただいています。
先日、保健所の実習からもどってきた男子学生が、「保健所で食生活改善推進協議会の六波羅会長さんにお会いしたら、先生によろしくとのことでした」と伝えてくれました。

六波羅会長様に「ちゃんと、学生が伝えてくれましたよ」と申し上げましたら、

「とてもいい学生さんだったわぁ!」とおっしゃってくださり、うれしくなりました。
実習に出た学生みんながそんなふうに言っていただけるわけではありませんが、「しっかりやっていれば、見ていてくれる人はいる」ということでしょう。
学生たちにはそのことをわかってほしいと思います。

「本学から、管理栄養士の資格をもったしっかりした卒業生を送り出すよう励まなければ・・・」と思いつつ、六波羅会長様と一緒に、委員会の会場をあとにしました。