2012年9月30日日曜日

「健康寿命延伸都市・松本」の創造と健康フェスティバル

松本市は、市政の最重要政策として「健康寿命延伸都市・松本」の創造を掲げています。その推進には、幅広い取り組みが必要ですが、毎年、この時期に開催される「松本市健康フェスティバル」も、市民の健康づくりににつながる働きかけのひとつでしょう。


台風が近づいているなか、今年の松本市健康フェスティバルが開催されました。私も「青少年のメタボリックシンドロームを考える」研究会のコーナーで少しお手伝いです。

「青少年のメタボリックシンドロームを考える」研究会は、毎年この健康フェスティバル開催時に、親子を対象とした健診、健康相談コーナーを設けています。
ここ数年、他の用事と重なってしまって出席できなかったのですが、今年は、大学院生とともに参加することができ、管理栄養士が担当する食事診断コーナーを担当しました。

「青少年のメタボリックシンドロームを考える」研究会は、信州大学医学部保健学科の本郷実先生を代表とする会で、保健学科の先生方のほかに、私たち管理栄養士もメンバーに加わって実践・研究活動を行っています。
毎年、このフェスティバルでは、会のメンバーのほかに、信州大学病院の先生方や保健学科の学生の皆さんも協力してくださいます。
受け付けと食事診断コーナー
食育SATシステムを活用

血液検査、身体計測、食事診断などをした上で、多職種で相談コーナーを担当し、松本市からも評価していいただいていると、本郷実先生がスタート時のあいさつでお話しされていました。

いつもお世話になる研究会メンバーの管理栄養士の皆さんも大活躍。

20組ほどの家族が来てくださいました。

生活習慣を見直すきっかけにしていただければと思います。

2012年9月28日金曜日

後期授業がスタート!!

澄んだ空がすがすがしい秋晴れの1日。

「色が変わってきてるね!」―今日は、いろいろな理由でこの3月に卒業することができず、この前期で卒業要件を満たした学生たちの卒業式が行われました。
ご卒業おめでとうございます!!
その会場に向かうときに、人間健康学部長の等々力賢治先生がつぶやいた言葉です。

気がつけば、キャンパスにある木々は色づき始めています。
ついこの間まで、夕方の6時というとまだまだ明るかったのですが、今はずいぶん暗くなる時刻が早くなりました。
季節は進んで、秋が深まりつつあるようです。

絶え間のないあわただしさの中で、季節に乗り遅れているのは私だけでしょうか?
予定を書き込んだノートの10月の日々の予定をみて、途方に暮れ、そのままそっと閉じました。
各予定を確認したら、あきらめていた学会に出かけられそうだと思ったので、その予定を詰め込んでしまいました。当然、その前後の込み具合がすごいことになってしまい・・・。

昨日から、後期授業が始まり、学内はにぎやかになりました。
学生たちは、履修登録の検討中。健康栄養学科は必修科目が多いので、それほど悩まないと思いますが、それでも、あれこれ検討事項はあるようです。

私も講義モードに切り替えましょう!

2012年9月26日水曜日

“ドロクター”―中村伸一先生をモデルにしたドラマ

昨年の11月に文部科学省の大学教育GP事業のまとめとして実施したGPフォーラムにお越しいただいた福井県名田庄診療所の中村伸一先生をモデルにしたドラマが、9月16日と23日に放映されるという情報をいただいていました。
16日は見逃してしまったのですが(私、録画するという習慣があまりないのです)、23日は意を決してテレビの前を離れず、見ることができました。

中村先生の役は、小池徹平さんが演じていましたが、全く違和感はありませんでした。
映像で見ると、在宅訪問医療において大事にすべきことが実感でき、本で読むのとは違う心への響き方でした。

昨年、松本にお越しいただいて、ご講演いただき、学生が実施してきた実践活動のポスター発表を見ていただいた後、中村先生からメールをいただきました。そのメールは私にとっては、迷った時の指針となるものです。。
内容はおよそ以下のようなメッセージなのです・・・
---いいフォーラムでしたね。先生方の学生に対する愛情と気合いを感じました。
地方の小さい大学だからこそできることを目指す姿勢を感じました。
これまで私は、田舎の診療所だからできないことはたくさんありましたが、それを言い訳にせず、“だからこそできること”を、宝物を探すようにしてきま した。
同じ心意気を肌で感じました。


ドラマで中村先生に出会い、また先生のお話をうかがいたくなりました。

2012年9月25日火曜日

平成24年度臨地実習(公衆栄養)報告会

松本大学人間健康学部健康栄養学科4年生の管理栄養士をめざす学生たちは、この夏休み中に公衆栄養学分野の臨地実習に出かけておりました。この臨地実習は、管理栄養士の国家試験受験資格を得るためには必ず履修しなければならないものです。

今日はその報告会が行われました。
実習内容や成果について発表する4年生に加えて学科の2・3年生、学内の先生方が参加してくださり、よい報告会になりました。

公衆栄養分野とされる行政管理栄養士の皆さんの業務は多岐にわたり、給食を伴う施設に勤務する管理栄養士の皆さんとはかなり違った業務を行っています。県本庁の所管部局、保健所、市町村保健センターの業務区分もあって、たった1週間の実習期間で、行政栄養士の業務について理解することは難しいでしょう。

報告会ではそこをカバーすべく、ご担当の先生方により、実習でご指導いただいた内容ごとの発表グループが構成され、プログラムが組まれました。さらに、実習先で学生の指導にあたってくださいました行政の管理栄養士の皆様からは、学生の発表後にご助言をいただくことができました。参加した学生たちの理解が深まったと思います。

最後に、講評と謝辞を担当させていただきました。
学生たちに伝えたかったことは以下の3つ・・・
  • 健康長寿県といわれる長野県ですが、それをつくりあげてきた要因のひとつとして、長野県の行政栄養士の皆さんのPDCAサイクルに基づいた活動とボランティアの育成があったこと(長野県の行政栄養士の皆さんはとても力があります)。こうした行政栄養士の仕事の魅力にも気づいてほしいと思います。
  • 本学科では、地域での実践的活動を重視した教育を展開してきています。松大生の中には、「地域を観る」というDANがあることに自信を持ち、行政とは異なった職域で働く場合も、地域全体について考える視点を失わないでください。
  • 松本大学から、毎年、数十名の管理栄養士が誕生していきます。たとえ職域が違ってもそのネットワークが強固につながれば、きっと地域の健康づくりにつながるはずです。ともに学んだ絆を大切にしてください。
お忙しい中、ご出席くださいました行政管理栄養士の皆様、ありがとうございました。
当日まで指導に当たってくださった先生方、運営を担当してくださった先生方、お疲れさまでした。

2012年9月23日日曜日

松本大学周年事業の記念式典

今年は、松本大学創立10周年、松本大学松商短期大学部創立60周年の記念の年にあたります。
本日、松本大学の第一体育館には、ご来賓の皆様、卒業生、在学生、教職員など数百名が参集し、記念式典が行われました。

藤原理事長、住吉学長から、本学創立から現在に至るまでの経緯と大学の発展に関するお話があり、ご来賓の方々からは祝辞を頂戴しました。

本学の歴史は、この組織の中で地域貢献という理念を掲げながら教育・研究・地域での活動などを展開してきた教職員の先輩の皆様や学生たちの努力の積み重ねだけではなく、大学の周りの様々な組織や人々の力によってつくられてきたということを改めて考えておりました。

松本大学1期生の卒業生、松商短期大学部を本年3月に卒業した卒業生の挨拶にも心打たれました。
学生を育てることの重みを感じたように思います。

式典後は、パーティー会場として整えられた第二体育館に移動して、記念パーティー・・・
今日はカメラを持ち歩いていなかったので、室内管弦楽の演奏の流れる中で進められた会場の様子をうまくお伝えできないのが、残念です。

ここでも本学にゆかりのある皆様からのご挨拶があり、大学運営が難しい時代になっていくからこそ、松本大学らしい個性を失わなずに頑張らなければいけないと思いました。

パーティー中も、パーティー後も、事務局職員の皆さんが総出で、「縁の下の力持ち」の仕事をしてくださっていました。
大学内での式典とパーティーということで、準備から片付けまで、どんなにかたいへんだったことと思います。

周年記念事業はこれからも講演会、記念公開講座、記念誌発行と続きます。

職員の皆さん、これからもよろしくお願い致します。そして、いつもいつも本当にありがとうございます。

2012年9月22日土曜日

NBS e-ながのフェスタ2012

9月22日、23日と長野市のビッグハットで「eながのフェスタ2012」が開催されており、その一角に松本大学人間健康学部のブースが設けられています。
スポーツ健康学科の学生たちは、体組成と体力測定を行い、その結果について説明し、健康栄養学科のメンバーは食育SATシステムで日頃の食事を振り返っていただく場を提供しています。

学生と一緒にそのブースを運営してきました。
主催者であるNBS長野放送の生番組の取材もあって、これには、院生がとても落ち着いて上手に対応してくれました。その番組をみて、足を運んでくださったかたもいらっしゃいました。

スポーツ健康学科のほうも大盛況。いつものように、スポーツ健康学科の学生たちはお客様との接し方がとても上手で、感心します。日頃からきちんと教育されているからでしょう。
体組成測定装置にトラブルがありました。昨年のこの催しではSATが動かず、どうしようかとあせったことがあったので、学生たちのあせる気持ちはよくわかりました。学生たちは、そのピンチの中で、できることを探し適切に対処していて、立派でした。

健康栄養学科の学生も上手に対応していました。いろいろな方がお越しになるので、人々の食事に対する考え方を知るうえでは、とてもいい学習の機会になっていることでしょう。

この3月に卒業した教え子が顔を出してくれました。同級生である院生の出演シーンを見て、来てくれたのかもしれません。先日開催された就職合宿に先輩として話をしに来てくれたと聞いていたので、お礼を申し上げました。いきいきと働いている様子で、安心しました。
長野市に住んでいる在学生や前任校での教え子なども訪れてくれました。

栄養士会の会員さんや食生活改善推進員さんも何人が来てくださいました。
今日は、ビッグハットのとなりの長野市若里市民ホールで「第1回信州の食を育む県民大会」が開催されることになっています。そのついでにこちらにも足を運んでくださったのだと思います。

この県民大会は、「健康長寿ながのを支える食育とは?~減塩運動のこれまでとこれから~」というテーマで、私も参加できればと思っていました。学生が昼食休憩を取り終わったところで、シンポジウムだけ聞きに行かせてもらいまいた。

食生活改善推進員さんが多いようでしたが、ここに参加された方々がそれぞれの役目を果たしながら、その連携を強化して、長野県の健康長寿の維持につながる食育の推進を図っていくことができればと思います。

終了後すぐビッグハットに戻ると、本学地域健康支援ステーションの石澤管理栄養士も応援に駆けつけていてくれました。

学生の皆さん、一日お疲れさまでした。
一部のメンバーは明日もですね。いい学習の機会にしてください。

2012年9月21日金曜日

信州ジビエ研究会 第2回理事会に出席

昨日、午前中に食育SATシステムを販売している株式会社いわさきの営業の方と管理栄養士さんが来学されました。先日、名古屋の日本栄養改善学会でもお会いしたところでした。

過日、取材を受けた食育SATシステムの活用事例などについてまとめたパンフレットが完成したということで、お持ちくださったのです。
松本大学での活用事例が、他の大学等の参考になればうれしいことです。

SATシステムはどんどん進化しているようで、ソフトをバージョンアップしてくださいました。
今週末の22日、23日とイベント会場で使用するので、いいタイミングでした。

午後は、信州ジビエ研究会の第2回理事会に出席しました。出がけに学生につかまってしまい、少し遅刻でした。すみません。

盛りだくさんの議題---
理事会の中に作られている獣肉供給・流通の関係のワーキンググループ、需要拡大のワーキンググループごとに、活動の進捗状況などが報告されました。
かなり精力的な活動が展開されているようで、びっくりしました。

長野県栄養士会は、需要拡大WGの方に関係していますが、現在、栄養士の皆さんへのアンケートを実施しており、回答が集まったら、私の研究室がその分析に関わることになっています。回収後は、また、忙しくなります。

信州ジビエ研究会のリーフレットやシンボルマークについての提案もありました。

皆さん、鹿の角と耳はどちらが顔の前のほうにあるかご存知ですか?
会議で隣に座られた、研究会監事の長野県猟友会の専務理事さんから、耳の方が前にあると教えていただきました。あまり気にとめていなくて知りませんでしたが、右のイラストのようなイメージが正しいのだそうです。

会議では、研究会で作成した幟や横断幕、はっぴ、信州ジビエを紹介するパネルなども披露されました。
ミニ幟旗のかわいらしいこと!! ほしくなってしまいました。そのうちお借りしようと思います。

東京や大阪で開催された長野県観光懇談会(メディア懇談会)でも、メディアの皆さんにずいぶん関心を持っていただけたそうです。
どんなところに興味を持っていただけたのかと質問させていただいたところ、「野生獣による被害」、「ジビエのおいしさ」、「信州のジビエ」などだったそうです。

研究会の活動成果が大きく実を結んでいきますように!

2012年9月19日水曜日

終わり間近・・・夏休み

8月の頭にスタートした夏季休暇も間もなく終わります。

学生がキャンパスに戻ってきました。
夏休みの間に実施された管理栄養士取得のための臨地実習のまとめや卒業研究・ゼミ活動などに取り組む3・4年生たちが中心です。

学生たちがいるキャンパスはやはりいいものですが、仕事はどっと増え、研究活動の時間がたくさんとれた夏休みももう終わりかと思うと、残念でもあります。

夏休みが終わると雰囲気が変わる学生たちも多いのですが、それが顕著なのは1年生でしょうか?
どんな様子でもどってくるか楽しみにしていましょう!

今週も予定が立て込んでいます。連休明けの2日間は、分刻みとまではいきませんが・・・「あっ!」という間に過ぎていった2日間でした。

週末には、長野市で開催されるNBS主催の「e-ながのフェスタ2012 in ビッグハット」に松本大学人間健康学部スポーツ健康学科と健康栄養学科による共同ブースが出展予定です。

お時間のある方は、足を運んでみてください!!

2012年9月15日土曜日

ようやく、長野行特急“しなの”の車中です

特急“しなの”で長野に向かっています。
3泊4日の学会出張の用務がようやく終わりました。

会場は同じ名古屋国際会議場ですが、今日は、昨日まで出席していた研究活動をしている方々に代わって、栄養士業務の実績を積まれた皆さんがたくさん集まりました。
今年度の全国栄養改善大会・全国栄養士大会です。
(もちろん、私同様、学会に引き続いて出席されている方々も少なくはありません。)

公益社団法人日本栄養士会の小松会長から
表彰状を受け取る伊達ちぐさ先生
厚生労働大臣表彰と公益社団法人日本栄養士会表彰を受けられた多くの皆さんに、表彰状が授与されました。
伊達ちぐさ先生が日本栄養士会栄養改善功労者の3名のお一人に選ばれていたことは、うれしいことでした。
長野県の会員で表彰を受けられる方も数名参加されていました。

ひとりひとりの功績の積み重ねが、栄養士・管理栄養士の役割に対する社会的認知を高めていくのでしょう。
受賞された皆さんのご功績に感謝したいと思います。

この大会に先立ち、午前中は、栄養士会の各事業部が主催する自由集会がありました。私が出席したのは、研究教育事業部の自由集会でした。
出席者は少なかったのですが、栄養士・管理栄養士業務区分などについて中身の濃い意見交換がなされました。

表彰式後には、栄養ケアの在宅支援に関するシンポジウムがありました。高齢化を迎える日本におけるこれからの医療は、在宅支援が不可欠ということで、栄養士会には、それを担える人材の育成が求められているのです。

管理栄養士養成に求められるものも時代とともに変わっていきますが、より高い質が求められるのは確かなようです。
学生たちにも伝えていきたいと思います。

2012年9月14日金曜日

皆勤賞―最後の発表も聞きました

第59回日本栄養改善学会学術総会が終わりました。

今日の午前中は、聞きたい教育講演とシンポジウムが重なっていて困りました。

結局、教育講演を二つ聞いてから、「災害時の危機管理における栄養士の役割」というテーマのシンポジウム会場へ。

20分くらいしか聞くことができなかったのですが、長野県飯田保健所の佐々木隆一郎先生がシンポジストを務めていらっしゃったので、出席したかったのです。佐々木先生はとても信頼している大好きな先生です。

最後のまとめの部分しか聞くことができませんでしたが、とてもいい内容だったのだろうということは分かりました。終わったあと、佐々木先生にごあいさつしましたが、いろいろな方に対応されていて、ゆっくりお話できず残念でした。
ポスター発表で質問に対応する大学院1年生
ポスター会場では、大学院生が発表をしました。初めての学会発表なので、心配しましたが、その必要はなかったようです。
とても落ち着いて、明るい様子で対応していました。ご苦労さまでした。

午後の口頭発表の最後に、学校での食育・栄養教育に関するセッションがあったので、その会場で、本当に最後の発表まで聞いていました。
本学で栄養教諭関連の講義を担当してくださっている全国学校栄養士協議会前会長の市場祥子先生も出席されていました。昨日もお会いしたのですが、先生の会のメンバーが研究成果を発表してくれることになったと、うれしそうにお話しされていました。

・・・というわけで、私は、今回の学会日程の皆勤賞です。

明日は、同じ名古屋国際会議場で、全国栄養士大会があるので、私はもう1泊します。

2012年9月13日木曜日

日本栄養改善学会で研究成果を発表!

人間栄養学による生命・生活・人生の輝きの創造
―ひとづくり、ものづくり、みらいづくり―

今年の日本栄養改善学会のテーマです。食べることを通じた「輝き」の創造・・・いいですねぇ!!
私がいつもやりたいと思っていることの1つの表現形のような気がします。

学会2日目は、私が発表者または連名者として発表する7演題のうち、5つの研究発表が行われる日です。
朝一でポスターを貼り付けた後、「食育」をテーマとしたシンポジウムに出席。
新しく進めてみたい研究や実践のアイディアをたくさんいただきました。こうしたアイディアを得ることは学会の楽しさの一側面でもあります。

ポスター発表のディスカッションの時間には、研究に興味を持ってくださった皆さんと情報交換することができました。身近に研究の成果や課題について、情報交換できるのがポスター発表のいいところです。

ランチョンセミナーに出て、午後の口頭発表に出席し、会場をあちこち。あふれるほど参加者が集まっている会場もあって、連名になっている口頭発表のうち、一つは聞き逃してしまいました。
残念、そして、申しわけありませんでした。

夕方からは懇親会♪♪
会場は、名古屋観光ホテルです。実は、このホテルは、今年の3月、管理栄養士の国家試験の折に、学生たちとともに宿泊したホテルです。その時はこれからリニューアルするとおっしゃっていましたが、すでにその作業が終わったということでしょう。

名古屋では格調が高いホテルだそうです。さすが懇親会会場もお料理もvery goodでした。
弦楽器の生演奏もあり、地場の野菜やフルーツ・海の幸を使ったオードブルも、ひつまぶしも、きしめんも、あんかけスパゲティも、手羽元の唐あげも、味噌串揚げや味噌おでんも・・・名古屋の味を楽しむことができました。

改善学会の懇親会は失礼してしまうことが多いのですが、今回は徳留先生が会長を務められていたので、出席することにしたのですが、出席してよかったです。

今回の学会では、3日目に第3回日韓合同シンポジウムが組み込まれているため、韓国の地域社会営養(栄養ではなく、営養)学会の会員の皆さんも参加されていました。懇親会の最後の方で、韓国の学会理事長様、名誉理事長様のご挨拶がありました。
懇親会で招待者挨拶をされる
大韓地域社会営養学会名誉理事長 牟 寿美先生

学会の折にいつもお会いする研究仲間の先生方とも語らうことができ、「ちょっと食べすぎかな」というほどおいしいお料理をいただき、楽しい懇親会でした。

名古屋地域の先生方のお話によれば、学術総会実行委員会の中にある接遇委員会の先生方が、頑張ってくださったということでした。

ずいぶん前から準備してくださっていたことと思います。学会運営に携わっていただいた方々に、感謝!! ・・・です。

日本栄養改善学会1日目

昨日、第59回日本栄養改善学会がスタートしました。

評議員会、総会のあと、徳留裕子先生の学術総会会長講演がありました。

「食事調査法の評価と課題」というテーマで、来年度の学術総会会長に決まっている伊達ちぐさ先生が座長を務められました。
お二人とも食事調査の分野では日本の研究者のリーダー的立場にある先生方ですが、この3月まで厚生科研でいっしょに研究を進めさせていただいておりました。

3年間の研究期間中に先生方に教えていただいたこと、ともに考えてきたこと、悩んだことなどを思い出しながら、講演を拝聴しました。

座長の伊達先生もおっしゃっていましたが、徳留先生はアイディアがとても豊かで、研究を進めるにあたって先生のアイディアが活かされたところがたくさんありました。

“チャーミング”という表現がとても似合う先生です。

その後の文化講演は、国際日本文化研究センター名誉教授の山折哲雄が「日本人の生命観ー信ずる宗教と感ずる宗教ー」という演題名でお話しくださいました。エネルギー制限・飢餓と精神の清浄化などについて、今後深く考えてみたいテーマをいただいたように思います。

京都大学霊長類研究所教授の松沢哲郎先生の講演「想像するちから:チンパンジーが教えてくれた人間の心」も、とてもよいお話でした。
先生の研究を紹介していただきつつ、人間の特徴として、「あおむけ姿勢」「おばあさん」「教育」「言語」などの項目に沿ってお話してくださいました。
「人間の特徴は、想像するちからの時間の広がりと空間の広がり」だそうです。「へえ~」とびっくりする知見をたくさん教えていただきました。

とても素敵な文化講演2本でした。

その後は、自由集会で勉強し、ここでも今後の研究に向けて、多くのことを考えることができました。

充実した学会1日目でした。

2012年9月12日水曜日

今日から名古屋です

9日にシドニーからもどったのですが、今日からは、また、名古屋の国際会議場で開催される第59回日本栄養改善学会学術総会に参加します。

学会の評議員でもあるので、総会に先立って評議員会に出席する必要があり、学内から参加されるほかの先生方より一歩先に出発です。
今日は朝一番の「特急しなの」に乗りました。

二つの学会に挟まれた10日、11日のスケジュールはなんとタイトだったことでしょう!

まあ、なんとか、最低限やるべきことはできたかしら?! 
自分の発表準備も整いましたが、ひとつ忘れ物をしていました。
昨日は、17時から、長野市の北にある中野市で「きのこマイスター認定協議会」の会議があり、大学を4時前にはでなければならなかったのです。帰りの時刻が決まっているというのは、気ばかりが焦ります!
確認して出てきたつもりが、見落としがありました・・・。
後から名古屋にくる学生にお願いして持ってきてもらえることになりました。

朝一番でなく次の電車でも大丈夫だったかもしれません。
会場で受け付けして、ずいぶんゆとりの時間がありました。
すでに何人かの先生方にごあいさつし・・・さて、評議員会に向かおうかと思います。

2012年9月9日日曜日

Sydneyから帰国しました

今回参加した国際栄養士会議には、59カ国から2000人を超える人々が参加し、全体会が12、分科会としてのセッションが47あり、そのほかに30のシンポジウムと42のワークショップが開催されたそうです。私は、ポスター発表も含めて15程度のプログラムに参加しました。

Australiaの大会長から、
Spainの大会長への引き継ぎ
最後の全体会のプレゼンテーションの中に、Jamaicaの栄養士・管理栄養士等の専門職養成制度に関する発表がありました。日本の制度よりもしっかり作られていると思いました。
日本栄養士会でもその整備を進めつつありますが、こうした会議に参加して世界の国々の話を直接うかがうと、そうした整備を進めていく必要性を強く実感します。

Granada大会のPoster
Closing Ceremonyでは、ICDがAustraliaからSpainに引き継がれ、Spainのメンバーから次回の開催に関するプレゼンテーションが行われました。ICD2016は、Granadaで開催するそうです。
このときまでに日本栄養士会はどのように進化できるでしょう! 当事者である私たち専門職が考え、行動していかなかればならないと思います。

ICD2012は終わりました。

私たちは、Sydneyを夜の9:30に発ち、成田に朝の6:05に着きました。日本の蒸し暑さが出迎えてくれました。予約していた空港タクシーを利用し、昼前には自宅に戻ることができました。長野は成田よりも少し涼しいようです。

また、日常の忙しさに追われる日々の始まりです。12日からは、日本栄養改善学会に参加する予定のため、10日・11日と予定がびっしりです。

まずは、10日締め切りの再試験の採点です。
今回のICD参加で得たものを記憶にとどめて、頑張りましょう!

2012年9月8日土曜日

世界の仲間としばしのお別れ


今夜の便でSydneyを発ちます。

昨夜のディナークルーズは、世界3大美港の夜景を見ながら食事をするということだけではなく、松本大学関連の参加者の打ち上げにもなったように思います。

長野県栄養士会の園原会長ほか、松本大学からは中島美千代先生、藤岡由美子先生ご一家と私、それに4年生の男子学生が参加し、皆、このクルーズに参加したのです。

ちょうど、うれしいこともあったのです。

藤岡先生が、この日、Private Practice and Primary Careセクションのポスター発表で“16th International Congress of Dietetics 2012―Best Non English Speaking Background Poster”を受賞されたのです。
そのお祝いも兼ねて、皆で乾杯をしました。

「おめでとうございます!!」

シドニーの夜はケバケバしさがないと思っていましたが、やはりネオンには色の規制があるのだそうです。

しっとり・・・・とした夜景を満喫しました。特に、オペラハウスやハーバーブリッジのライティングはすばらしく、「さすが!」という感じでした。

ホテルに戻った時には、10時半を回っていたでしょうか。

明日の出発の準備をしていたら、日が変わってしまいました。
今日の飛行機の中ではよく眠れるかしら?

これから、最後のLectureとClosing Ceremonyです。


2012年9月7日金曜日

ICDのプログラムも終盤!

向こう岸にみえるのが、会場のコンベンションセンターです。
ICD2012の会場となっているSydney Convention & Exhibition Centreがあるダーリングハーバーというところは、比較的最近、開発された地区のようです。

現在宿泊しているホテルからモノレールで来ることができますが、私は、毎日、ちょっと違った道を選んで歩いて通い、行き帰りの風景を楽しんでいます。

このハーバーは、日本のお台場が開発されるときに参考にされたそうで、日本から視察のかたが見えたのだそうです。(昨日のガイドさんのお話です。)

今日は会場内をあちこちし、いろいろなセッションに参加しました。

今、4年生と取り組みつつある研究と類似の研究があり(日本の研究チームのものです)、情報交換をさせていただきました。

“Childhood Obesity”のセッションでは、ターゲットとするもの日本の場合とが少し違うかも・・・とも思いましたが、身体活動、ドリンク類等の視点では参考になる部分がありました。

ポスター発表会場には、日本からの発表がたくさん出ていました。

さて、今日はこれから夜景を見るためのナイトクルーズに行ってきます。Sydneyの港の夜景は世界で有名は3つの夜景の一つだそうです(残りの二つは、香港とリオデジャネイロだそうです:ガイドさんのお話ですが・・・)。

今回、Sydneyで過ごす最後の夜を楽しんできたいと思います。

2012年9月6日木曜日

ブルーマウンテンはすばらしかったです

シドニーオリンピックの
マラソンコースになった橋
Sydney3日目です。

ICDAの会議の合間を縫って、世界遺産に指定されている国立公園のブルーマウンテンに行ってきました。
短時間のツアーでしたが、すばらしい風景にふれて感動!---でした。

12年前(もう12年も経つんだ!?)、シドニーオリンピックで高橋尚子さんが金メダルへと走りぬけたハイウェイ、西海岸のパースへと続く鉄道沿いを走るハイウェイ(イギリス人がオーストラリアに上陸後、西部にある肥沃の地をめざすために、囚人たちが必死で切り開いた道がもとになっているのだそうです)を通って、ブルーマウンテンに向かいました。

風が強い日でしたが晴天で、名所を見て回るアトラクションのスカイウェイ、ケーブルウェイ、レイルウェイはどれも見ごたえ満点でした。
できれば1日ゆっくり訪れたいところです。
紫外線が強いので、サングラスと
帽子代わりのターバンもどき姿で
レイルウェイ(トロッコ電車)に乗りました。
ユーカリの森から発散される油成分が太陽の光に反射して青く霞んで見えることから、この名前がついたのだそうです。

スリーシスターズという3つの岩は言うまでもなく、ずっとずっとずーっと続く原始の森には、自然への畏敬の念を抱かざるを得まえん。

ツアーのときのガイドさんのお話では、オーストラリアは週給制で木曜日が給料日ということで、オーストラリアの人々は木曜日には外食を楽しんだりするのだそうです。
仕事時間以外で商談などをすることはなく、就業時間も結構ルーズなのだとか。
改めて、日本人は本当にまじめな国民だなあと再認識しました。

私も人一倍、日本人らしいまじめ人間(自分で言うか???)なので、予定より少し遅れてシドニーに戻ッた後、急いで会議場に向かい、残りのプログラムに参加しました。

夕方ホテルに戻るとき、木曜日の街はこの3日間で一番のにぎわいでした。
スリーシスターズの岩とユーカリの森

2012年9月5日水曜日

Poster発表 終了!!

Sydney2日目。

8:30から Sydney Convention & Exhibition Centre でCongress Opening Session が開催されました。

世界各国から同じ栄養士という職業をもつ人々が集って、その役割や今後取り組みべき課題等について共に考えているというのは、なんとも感動する瞬間です。世界にこんなにたくさんの仲間がいることをうれしく思い、また、しっかり歩んでいかなければという思いを強くしました。
ICDA President: Sandra Capra氏の講演

 松本大学からは4年生の男子学生が参加していますが、こんな瞬間を学生に時代に体験できるなんて、すばらしいことです。

ICDA (International Confederation of Dietetic Association)によるLectureによれば、日本は人口10万人あたりの栄養士・管理栄養士の数が世界で一番多いということでした。実際には、免許は持っていても専門職として働いていない人も多く、社会的な評価についても十分とはいえない状況ですから、なんだか複雑な気持ちがしました。

その後も、研究発表やシンポジム、ワークショップなど盛りだくさんの内容です。

私はポスター発表を申し込んでいましたが、発表は初日の今日でした。

ポスター会場のポスターは予想していたよりは少なめでしたが、自分の研究成果を各国から来てくださったかたに見ていただけるのはうれしいのもです。

多くのセッションに参加し、世界に栄養士の皆さんの活躍の様子をうかがうことができました。


夕方は、Welcome Receptionです。会場前にはカンガルーのキグルミをまとった方が登場し、雰囲気を盛り上げていました。
おもてなしの軽食をいただきながら、ビール、ワインも楽しみ、英語漬けで疲れた頭を休めました。

少し飲み過ぎたようです。

2012年9月4日火曜日

Sydneyに来ています!!

シドニーに来ています。

横浜で「第15回国際栄養士会議 ICD2008」が開催されたのは2008年でした。ついこの間のことのように思いますが、もう4年が経つのですね。早いものです。

16th International Congress of Dietetics がこのシドニーで開催されるため、こちらに来ました。

3日の夜のフライトに間にあうように長野から成田に向かいました。途中東京スカイツリーがきれいに見えました。「行ってきまーす。」

出発前、仕事が山積みだったため、当日の昼前まで、パッキング。現時点で忘れ物がひとつありました(なくても何とかなるものです)。

日本栄養士会の60名余が参加するツアーのため、存じあげている方も多く、でも新しい出会いもありました。

シドニーとは時差が1時間ですので、体は楽です。4日の朝にこちらに着き、ホテルにチェックインできる時間まで、市内観光。

かの有名なオペラハウスやハーバーブリッジを遠くから、また間近から見ることができました。

シドニーは落ち着いた街です。日本車が多いので、外国にいるという感じは弱く、居心地がとてもいいのです。

このツアー以外でいらっしゃった日本の方々にも何人かお会いしました。なんでも日本から、100名くらいの参加者があるそうです。
横浜の国際会議がいい成果を残したことを実感しました。

明日からの国際会議を楽しみにしつつ・・・時差は少ないとはいえ・・・飛行機の中ではうつらうつら立ったので、瞼が重くなっってきました。もう寝ることにします。