2013年6月30日日曜日

ORプロジェクトの畑通信 6/30

先週は水曜日の午後から昨日まで出張で出かけていたので、本日は日曜日でしたが、大学に行ってきました。
ラディッシュ
急ぎの仕事をいくつか終わらせることができ、夕方、早めに帰宅することにしました。

帰りに、ORプロジェクトの畑に寄ってみると、3年ゼミ生か、畑作の師匠のヨン様かわかりませんが、ラディッシュの種を蒔いてくれたようで、芽がいくつも・・・。

オクラ
学せたちと7月14日に実施する「Kids Cooking」で使いたいね。」と話をしていますが、間に合うかしら?

オクラが1個だけ食べごろに成長し、ピーマンは、ホオズキのような丸い小さな実をいくつも付けていました。
ミニトマトはまだあおい実のままでした。こちらも14日のCookingに使えるかもしれません。


ところで、今日は6月30日ですから、2013年の折り返し点です。もう半年過ぎてしまったなんて、なんと早いことでしょう。

皆さんにとって、2013年前半はどんな日々でしたか? ちょっと振り返り、残りの半年に活かしたいと思っています。

2013年6月29日土曜日

恩師の先生の納骨式

やっと長野に戻ってきました。。

学位論文につながる研究を始めるにあたってご指導いただいた奈良女子大学名誉教授の登倉尋實先生が、5月に天国に召されました。

ご葬儀は親族だけでされたそうですが、本日、納骨式と記念会が鎌倉霊園で行われることになっていて、出席させていただきました。

登倉先生は奈良女子大学を退職後、ポーランドや香港で研究活動を続けておられ、私も両国に出かける機会を得ました。海外で評価される研究を志向し、世界の方にアピールできるから学位論文は必ず英語でまとめるようにと指導してくださった先生でもあります。

札幌で開催されていた全国栄養士養成施設協会の総会から羽田に出て、そのまま横浜に泊まり、本日は鎌倉へ。

鎌倉はアジサイの花が間もなく終わりという頃だからでしょうか、観光客があふれていました。

鎌倉駅で時間があったので、鶴岡八幡宮まで行ってみました。
20歳代の頃、友人と来て以来です。
八幡宮の階段は記憶の中ではもっと長かったような気がしますが、案外短くて、人間の記憶というのは不思議なものだと思いました。

日が良いのか結婚式が行われていました。
今日は気温が上がりましたが、花嫁さんも臨席されている方も、袷の着物をお召しになっていたので、大変だったのではないかと思います。

鎌倉は横浜という都会からすぐだというのに、緑が多くていい街です。

鎌倉霊園はとても大きな霊園でした。
鎌倉霊園 -登倉家の墓地の方向-
登倉先生はクリスチャンで、義兄様が牧師さんであることから、今日の納骨式も賛美歌、聖書朗読と続き、牧師様の式辞が述べられました。

とてもいいお話でした。「千の風になって」の原詩である『Do not stand at my grave and weep』の由来に関する説のひとつを例にとり、お話してくださったのです。

登倉先生の研究仲間の先生方、教え子の皆さんがご出席でした。教え子の多くは被服生理分野の皆さんで、ちょうど学会が重なっていて参加された方は少なかったのですが、その分、納骨式後の記念会も含めて心温まる会でした。

先生の撒かれた"研究"の種が、次の世代へと受け継がれていることを実感することができました。

2013年6月28日金曜日

モグラの1日?!

札幌は日が長い!!・・・と感じて、夏至が過ぎてしまったことに気づきました。この時期は遅くまで明るいので、夕方はなんだかウキウキします!

昨日、札幌市で開催された全国栄養士養成施設協会の総会に出席しました。
宿泊しているホテルでチェックイン時に「レディースルームが空いたのですが、そちらになさいますか?」と勧めていただきました。この部屋は、ベッドが板の間に置かれている感じで、何だかかわいいのです。Deskが低くて仕事がしにくいのが難点ですが、とても気に入りました。このホテルに2泊しています。

昨日は、あいにくの雨模様で、傘を使うのが嫌だったので、宿泊していたホテルから会場の札幌グランドホテルまで地下通路で移動しました。

「さっぽろ食スタイル」
提供品のポップ
開会式典では、厚生労働大臣や知事の挨拶(代読)のあと、札幌市長に代わって保健福祉局長さんのご挨拶がありました。
札幌市では、食育月間の6月中「さっぽろ食スタイルメニュー提供」という取り組みを進めているそうです。

「さっぽろ食スタイル」は、栄養バランスのとれた健康的な食事に、北海道の豊かな食材を使用した「北海道型食生活」に、環境にも配慮したエコ食生活をプラスしたもので、食育推進計画の中で提案している食スタイルとのこと・・・食育月間の6月中は、この食スタイルを協力店が提供しているというお話でした。長野県でも同じような趣旨の「“三つの星”レストラン」事業が進められています。グランドホテルでも提供店があるとうかがったので、ちょっと探索。

ベーカリーショップと和食処で提供されているようです。ベーカリーショップの提供品のひとつの「大豆とひじきのパン」を購入してみました。

具がたくさん入っているおいしいパンでした。

この協会は、現在、社団法人から一般社団法人への移行を進めている段階で、両方の総会がセットされていました。前段の社団法人の総会がスムースに進んだため、会議の合間に1時間以上の待ち時間がありました。

この間に札幌駅に隣接した大丸まで往復・・・地下街を行ったり来たり・・・傘を使わなくてすんでとても都合がよいのですが、何度も歩いているうちに、モグラになったような気分になってきました。都会というのはこういうことができてしまうのですね!

会議後の情報交換会が終了した頃には雨が上がっていました。19時を過ぎていましたが、まだ結構明るかったので、さすがに外を歩きたくなって地上の道を帰って来ました。

私には、モグラ生活は無理のようです!!

2013年6月26日水曜日

今日は札幌に向かっています!

月曜日に、大阪で開催された日本栄養士会の総会から戻りました。

昨日の火曜日は、1・.2時限と4・5時限に実習の授業が入っていて、おまけに昼休みにも予定が入っていました。

7月14日に実施するKids Cookingの打ち合わせのために、ヒカリヤの田邉シェフが来てくださることになっていたのです。
昼食を食べながらの出席となった3年ゼミ生とともにミーティングをして、アウトラインを決めました。田邉シェフはお忙しい方なのに、申しわけない感じでいっぱいです。
ご迷惑をおかけしているのに、いつもやさしい笑顔と柔和な対応で接してくださいます。このようなシェフの姿勢から、ホスピタリティの心を学んでくれるといいなあと思っています。

ますますお手数をおかけすることと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
“まつもとものづくりフェア”の1企画として実施します。
料理づくりに関心のある子どもたち・・・お待ちしています。
 
・・・それで、今は、札幌に向かうため長野新幹線に乗っています。
今日の1時間目には講義があったので、それを終えて自宅に戻り、長野新幹線に乗りました。
日本栄養士会の総会から戻ったと思ったら、今度は全国栄養士養成施設協会の総会か、と思いながら東京に向かっています。
学科を代表して出席してきます。

車窓は雨に打たれていますが、札幌の天気はどうなのでしょう?
飛行機が好きではないので、あまりうきうき気分にはなれませんが・・・

ともあれ、行ってきまーす!!

2013年6月24日月曜日

今年は、大阪で開催「日本栄養士会総会」

公益社団法人日本栄養士会の第2回定時総会が新大阪で開催されています。

長野県栄養士会から選出された代議員としてこの会議に出席するため、大阪に来ました。

昨日は、日本栄養士会の小松龍史会長が特別講演として、「日本栄養士会が目指す管理栄養士・栄養士の将来像について」というテーマでお話をされました。

「栄養の指導」に関わる専門職として、その役割と責任を自覚し、その必要性と意義が他職種から認知されること、「栄養の指導」にかかる技術のミニマムスタンダードが示され、それが担保されること、職業倫理が浸透していることなどが必要であることを力説されました。

この将来像については、今日も議論されますが、若い学生たちが描いている像とすり合わせつつ、地域特性や大学の理念を踏まえて、松本大学人間健康学部健康栄養学科の教育方針を考えていきたいと思います。

今日も9時から会議がスタートします。

2013年6月22日土曜日

ORプロジェクトの畑通信 6/22

学科に分かれての説明会
今日は、今年度初めてのキャンパス見学会。

今回は役割を割り振られていなかったので、久しぶりの土曜休日だったのですが、仕上げてしまいたい仕事があり、大学に向かいました。

少し時間にゆとりがあったので、大学の近くにお借りしているORプロジェクトの畑に行ってみることにしました。

なす
3年ゼミ生が皆で畑仕事を進めてくれていますが、私はしばらく行っていないかったのです。

小さいながら実を
つけていたオクラ
ここしばらくの雨で、草が生い茂っているかと思っていましたが、それほどでもなく・・・3年生が師匠のヨン様に教えていただきながら、しっかりやってくれているようです。

ひとりで少し草取りをしました。
作物を見渡すと、大きくなっているピーマンがふたつありました。
明日の日曜日を挟むと大きくなりすぎると思ったので、収穫しました。

なすは、小さいながらいくつか実がついていて、もうしばらくすると収穫できそうです。花もたくさん咲いていました。
野菜の花は結構きれいです!

テントウムシ
オクラの苗はあまり大きく育っていませんでしたが、それでも花が咲いたようで、小さな小さな実がついていました。
例年、オクラは大きく育つのに、今年はどうしたのでしょう?

周りの草の間をチョウがひらひらと舞っていて、テントウムシが長い葉の上を歩きまわっていました。
中央にチョウがいるのが
わかりますか?
とてものどかな気分になりました。

大学に戻ると、学内はだいぶにぎやかになっていました。

本学のキャンパス見学会では、「マツナビ」という組織に入っている学生たちが、運営スタッフとして活躍してくれます。

学内を歩いていたら、マツナビに所属している3年ゼミ生にあったので、「ピーマンを2個、とってきたよ!」と伝えました。

皆の許可を得ずに収穫してしまって、ごめんなさいね!!

2013年6月20日木曜日

本年度もスタート 好例者くらぶ「昔語りの会」 

昨年の10月から活動に加わらせていただいた(有限会社)創生活環境運営さんが実施されている好例者くらぶ「昔語りの会」・・・本年度もスタートしました。

餡を包んで、柏で包んで
さあ、蒸し器へ
これまでの好例者くらぶ「昔語りの会」については、こちらをご覧ください→

昨年度の最後に実施した料理づくりが楽しく、今年は毎回、何か料理をつくって皆でいただこうということになったそうです。

でき上がり!!
さあ、いただきましょう!!
今回は、柏餅づくり・・・前日から、ご近所のメンバーの屋敷の杜にある柏の木から葉を摘み取って、準備してくださっていました。

私も米粉で餅をつくるのはずいぶん久しぶりです。
グループホームに入所している方、ご近所のシニアの方などが集まってくださり、手づくりで柏餅づくり・・・総勢20名程で楽しく語らいながらつくり、楽しくおいしくいただきました。
久しぶりにお会いする方、初めてお目にかかる方など、とてもにぎやかでした。

ほとんどちゃんと餡が入った柏餅でしたが、80個以上つくったなかには、餡のない餅だけのものもあって、それはそれで楽しい食卓の話題となりました。

昔ながらの食べ物には不思議な力があり、シニアの皆さんも楽しそうでした。
次回は、学生も連れて行ってあげたいなぁ!!

2013年6月15日土曜日

食育パネル展報告

大学院生によるエプロンシアター
松本駅東西自由通路で開催されている食育パネル展・・・今日は展示期間中1日限りのイベント開催日です。
朝10:30に集合し、11:00からの開催に向けて準備にとりかかりました。
いつもいろいろなところでお世話になる皆さんと挨拶を交わし、準備を進めました。
(たくさんの方にお世話になっていることを実感します、松本市奈川で学校栄養士をしている卒業生も学校給食課のブースを担当していました。)

・・・といっても松本大学のブースでは、準備するものはほとんどありません。
立ち寄ってくれた3年ゼミ生
大学院生がエプロンシアターのエプロンをかけて、終了です!

本日は補講日です。
大学に向かう3年生の何人かが顔を出してくれました。
自分たちのポスターが掲示されている人が多かったかもしれません。
3年ゼミ生の一人は、「楽しそうですね。残念です!」と・・・。例年は3年ゼミ生の活動として取り組み、松本大学のブースももっとにぎやかなのですが・・・私も残念です。
立ち寄ってくれた3年生の皆さん、ありがとう!!

クイズのスタンプラリーに参加するとアスパラガスがいただけることになっていたので、私もクイズのあるブースを回ってアスパラガスをゲット!
アルプちゃん(右)と旬くん(左)

ゆるキャラのアルプちゃん、旬くんも登場。
聞くところによれば、アルプちゃんの内部は熱帯地方だそうで、30分は入っていられないそうです。
キグルミを着てくださっていたのが、どなたかはわかりませんが、お疲れ様です!!
でも、子どもたちには大人気でご苦労が報われたことでしょう!

私は、13:30から補講の授業となっていたので先に失礼し、大学に向かいました。

授業終了後に確認すると、イベントのにぎわいはなくなり、パネルだけが、心細げに展示されていました。

19日までにたくさんの皆さんに見ていただけますように!!!

2013年6月14日金曜日

ご覧ください!食育パネル展のポスター

松本駅の東西自由通路では、今日から食育パネル展の展示が始まりました。

入賞作品のポスターを
掲示してきました。
力作が揃っています!!
毎年、松本大学健康栄養学科でも1区画をいただいて、3年生が「栄養教育実習」で作成したポスターを掲示します。
今日、3年生は授業で動きがとれなかったため、大学院生と私で、学内で実施していた食育ポスターコンテストで入賞した5作品を掲示してきました。

食育ポスターコンテストの記事はこちらをご覧ください→http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2013/05/blog-post_24.html

展示期間は6月14日(金)から19日(水)12時までです。
松本駅を通りましたら、ぜひご覧ください!!

明日、6月15日(土)11時から13時まではイベントが開催されます。
松本大学は、明日は補講日で、またまた3年生は参加することができません。
大学院生と4年生1名と私とで松大のブースを守っていると思います。
(私は、13:30~補講の授業です。少々早めにいなくなっていると思いますが・・・。)

他のブースでは、
・野菜の重量当てクイズ、食育クイズラリー
・旬の農産物のプレゼント(お昼頃から 数に限りがあるそうです)
・手づくり廃油せっけんのプレゼント(数に限りがあるそうです)
・食育カルタ体験、食事診断
・食と健康に関するリーフレット、レシピ等の配布
などをしているそうです。

時間がつくれるようでしたら、お出かけください。

2013年6月13日木曜日

平成25年度信州ジビエ研究会総会

まつもと市民芸術館で、本年度の信州ジビエ研究会の総会が開催され、監事として出席しました。

前年度の事業が報告・承認された後、本年度の事業案に関する説明がありました。
会員の皆様からさまざまな質問や要望が出され、予定されていた時刻を過ぎても議論が続きました。

シカ肉等の活用をどう進めるかという“川下”に関することではなく、野生獣肉の捕獲や処理といった供給サイドの“川上”に関する意見がほとんどでした。

それは当然と言えば当然です。
供給体制が整わなければ、需要を掘り起こしてもうまく回っていきません。玉村会長の言葉をお借りすれば、捕獲とその処理に関することが「1丁目1番地」ということになります。

処理施設認証制度を設け、安全・安心な肉が出回るようになればいいと、誰もが考えますが、その仕組みをつくるためには、いくつものハードルを越えなければならないようです。

ジビエ料理の普及は、野生獣が山林や農地に与える被害を防ぐという側面も持っていますが、ハンターの方からは「“駆除したシカ”を処理してもらうという意識ではなく、食品の肉を供給するために捕獲しているという意識がなければいけない」という意見が出されました。

「信州ジビエのブランドを保つことが大切。そのためには流通が成り立ち関係者の収益につながる仕組みをつくることが重要であり、それぞれの地域が地域モデルを考えていかねければならないのではないか。」という意見などもありました。

難しい問題が山積みですが、一つの仕組みがきちんと整うまでには、一つ一つの課題に立ち向かう過程が必要なのだろうと思います。
信州ジビエ研究会にとっては、それが「今でしょ!!」なのだろうと思います。

2013年6月11日火曜日

メタ・ロコシンドロームを題材に学ぶ

私の担当する3年生前期科目の「栄養教育実習」では、毎年1回、(公財)長野県健康づくり事業団の健康運動指導士さんにサポータ教員としてお越しいただき、指導の実際を学びます。

栄養・運動・休養は健康づくりの3本柱です。
松本大学は、同じ学部内にスポーツ健康学科もあるので、栄養だけではなく運動の重要性や指導内容もわかり、社会に出てから健康運動指導士さんとお互いの専門性を活かし合える管理栄養士になってほしいと考え、学習プログラムに入れています。
管理栄養士さんによる実践的な講義

今年は、普段、事業団が受託している講座や事業等で、いっしょに健康づくりの支援業務を進めている健康づくり事業団の管理栄養士さんにも来ていただくことにしました。
(実は、私の教え子でもあります。りっぱな管理栄養士さんになってくれていて、いつもうれしく思っています。)
息の合った講義と実習をしていただき、いい授業になりました。

「支援」について考える演習

栄養・食事支援については、対象者と関わる上での姿勢や具体的な指導の内容までふれていただきました。今後、地域の方々を迎えての健康づくり教室の開催も計画しているので、学生らしいアイディアを加えながら、その実習に活かしてほしいと思っています。

前回の栄養教育実習の時間には、グループワークでこの教室のプランニングを行いました。

1グループの提案の中に、テーマ名として「メタ・ロコシンドローム」というキーワードが出てきたので、今日のタイトルに使わせていただきました。

椅子に座ってできる筋力運動

「支援する」というのはどういうことかを考える動きのある演習も加えていただきました。見ていると、支援方法にも学生個々の個性がでていて、なんだか感心してしまいました。

運動指導では、筋力を高めるための運動と有酸素運動を組み合わせたサーキットメニューの運動を10分ほど行いました。

汗をかきました!!

学生たちは1回のみの10分間運動ですが、私と助手の先生方は、AクラスとBクラスの両方で運動しましたので、それだけで20分間の運動・・・日頃の運動不足を補いました。

しかし、明日は筋肉痛に襲われるのではないかと心配しています。
(もしかしたら、明後日かな?)

2013年6月9日日曜日

金沢での学会発表

金沢は、今日も青空♪♪
気持ちの良い観光日和でしたが、残念ながら、私と大学院生は、兼六園脇の道を路線バスに乗って素通りし、金沢大学医学部の学会場へ。
左から3年目が曽根良昭先生、
右隣が学会長の勝浦哲夫先生

日本生理人類学会第68回大会2日目の第2セッションは、今回大学院生が取り組んでいるテーマと関連する分野の興味深い発表がいくつかありました。

大学院生も、学会発表はいい情報交換の場であることをわかってくれたのではないかと思います。
研究で刺激しあえる仲間がいることは、素敵なことです。
ポスター発表風景

その後に開催された総会後に、本年度の学会各賞の授賞式があり、私が博士論文をまとめるときにご指導いただいた曽根良昭先生が、学会賞を受賞されました。
私たち門下生にとっても、うれしいことです。

おめでとうございます!!!

午後のポスターセッション…大学院生はしっかり対応していました。この学会で主流の生理学的実験研究とは異なったアプローチですが、多くのかたが発表を聞きにきてくれました。
いろいろコメントや質問をいただき、次のステップへの課題が見えたようです。

金沢名物のお菓子類ほか、今回の学会で得たものをお土産に、金沢駅16時20分発の電車で帰路につきました。

2013年6月8日土曜日

金沢に来ています

毎週、金曜日の2時限目は1年生の講義です。

昨日はこの講義が終わってすぐ、長野にもどり、15時過ぎの電車に乗って金沢に来ました。
もうしばらくすると北陸新幹線が通るので、金沢も近くなりますが、今は、新潟県の直江津まで普通電車、そこから特急に乗り変えて、4時間近くかかります。
ほうれん草のポタージュ
直線距離では近いのに、なんだか遠い街です。

金沢大学医学部で開催されている日本生理人類学会に出席しています。
この学会に出席するのは久しぶりで、刺激になります。

米粉パスタ 野菜がおいしかった!!
大学院生に研究発表をしてもらうことになっています。彼女がこれまで参加した栄養学関係の学会と異なる視点でのコメントをいただくことができるので、研究を進める上で貴重な示唆を得られると考えたからです。

院生は今日到着することになっていたので、午前中は一人で研究発表を聞き、ランチは大学を出て、兼六園脇にある石川県立美術館内の“LE MUSEE DE H KANAZAWA”に行ってみました。世界大会でも優勝しているパティシエの辻口博啓氏の店です。

洋菓子中心の店で、ランチメニューは2種類でしたが、今日は、パスタのメニューを選んでみました。
雪吊りとコーヒー
ほうれん草のポタージュ、米粉のパスタ・・・添えられた野菜とクリームソースに、生めんのようなパスタの食感が、美味でした。

食後のコーヒーには、この店の「雪吊りYUKIZURI」が添えられていました。以前お土産にしたことがありましたが、店で食べた「雪吊り」の味は、ことのほかおいしかったように思います。

学会場に戻ると院生が到着していました。
ふたりで懇親会にも出席し、私が、この学会関係でお世話になった先生方に紹介することができました。

発表は明日です。どんなコメントをいただけるか、心配でもあり、楽しみでもあります。

2013年6月6日木曜日

我ながら…あきれて!少し、ほめて!

なんだか、眠いのです。

昨日、今日と学会発表の抄録をまとめていました。
10月に開催される全国レベルの学会の抄録は本日が締め切り。8月末にある長野県内で開催される学会の抄録は昨日が締め切りでした。

それぞれ発表したい研究データがあり、構想は考えていたのですが、なかなか手がつきませんでした。
時間がないと、どうしても、じっくり考える仕事が後回しになるのです。
いけません!!

・・・というわけで、昨日になってしまいました。
データ解析の結果について検討し、それを加工して、先にまとまったのは10月の学会用の抄録でした。
とりあえず、ネットから登録し(最近はこういう形の登録システムを利用する学会が多いのです)、セーフ!!

続いて、8月の学会の抄録。
理事を務めている学会で、久しぶりに発表申し込みをしたいと思っていました。
こちらのほうが締め切りが早いというのに後回しになり、ピンチです。

夜の10時過ぎまで大学で頑張りましたが、まとまりそうもありません。
5日が締め切りといっても、学会の担当者がみるのは明日の朝だろうから・・・自宅でもう少し頑張ってみようと決めて帰宅しました。

しかし、5日の24時には間に合いませんでした。

「もう、いいことにしようか!」 モードが全開でしたが、どこかに気力が残っていたようで、少し眠ってから取り組んで、今朝、7時前に送信しました。

受け付けてもらえないかしらと心配していましたが、先ほど、「受け付けました」とのメールが届きました。

このドロナワ生活には、自分でもあきれてしまいます。
でも、なんとかやるべきことをしたことは、自分で自分をほめてあげましょう!!

そんなわけで、今日は眠くてぼーッとしていました。
木曜の3時限目は卒研ゼミ、6時限目は3年ゼミで、にぎやかなのゼミ生たちに対応していて、お陰様で、今頃になって目が覚めてきました。

今日は、20時から大学院の授業もありますが、なんとか大丈夫そうです!!

2013年6月2日日曜日

第4期松本山雅スタジアム「食」メニュー提案会の開催

松本大学6号館1階の実習食堂に松本山雅FCのホームスタジアムアルウィンに出展している業者さんの何社かが集まってくださいました。

今日は、第4期松本山雅スタジアム「食」メニュー提案会の開催日。

今回は、健康栄養学科の3年生を中心に、40名の学生(これまでで一番多い人数です)がこの活動に参加しました。

当初、45メニューが提案され、その中から学内セレクションで29メニューに絞られ、プレゼンテーションの今日を迎えました。
どんぶりなどのご飯類、サンドイッチやホットドッグなどのパン類、デザート類、ドリンク類など、人数が多い分、アイディアも豊富です。

ギリギリまで改良を繰り返していたものもあり、プレゼンテーションがうまくできるかと心配していましたが、指導してくださった先生方や地域健康支援ステーションのスタッフのご尽力により、落ち着いて自分の想いや商品のアピールポイントを伝えることができていたようです。

皆、輝いていて、一歩成長してくれたようです。

プレゼンテーションのあとは、業者の皆様に試食していただき、学生たちは質問に応えたり、アドバイスをいただいたり・・・これもとてもいい学習の機会をなっているようでした。

原価率をいかに抑えていくかが、大きなポイントですが、その観点で課題が残るメニューもありました。今後の学習課題ですね。

業者の皆さんが採択してくださるかは、この後、山雅さんのほうにご連絡をいただくことになっています。

・・・提案会終了後、すでにいくつかのオファーがあったようです。

学生たちが提案した商品がアルウィンで販売され、山雅や全国から駆けつけたサポーターの皆様に届くことで、地域の元気づくりにつながっていきますように!!

2013年6月1日土曜日

地域の“寄りそ医” 中村伸一先生の講演会

長野市で、公益社団法人長野県栄養士会の第2回通常総会が開催されました。
公益法人化後に実施した1年間の事業と決算、2年目にあたる平成25年度の事業計画と予算について、報告がなされました。

すでに新年度の事業は動きつつあります。

議事終了後に、特別講演会をセットしていました。

今年度は、私の提案で、福井県おおい町の国保名田庄診療所の所長であり、自治医科大学地域医療学臨床教授の中村伸一先生をお迎えしていました。

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されたり、NHK-BSプレミアムでは先生をモデルにした「ドロクター」というドラマが放映されたりしたので、中村伸一先生をご存じの方も多いと思います。

私は、平成23年の8月に開催された信州公衆衛生学会で、初めて中村先生のご講演をお聞きしました。ユーモアにあふれたお話の中に込められた医師としての姿勢に心を揺さぶられました。

学生たちにもどうしても聞いてほしいと思いました。
そこで、その年の11月23日に開催されることになっていた松本大学人間健康学部健康栄養学科が開催した大学教育GPのまとめである「GPフォーラム}におけるメイン講演をお願いしました。
幸いにもご都合をつけていただくことができ、先生にご講演していただくことができました。
とてもいいGPフォーラムになったと思っています。

GPフォーラム終了後、中村先生から、「『小さな診療所ではできないこと』はたくさんありますが、それを言い訳にせず、『小さな診療所だからこそできること』を探してきました。松本大学には、それと同じ姿勢を感じ取ることができました」というメールをいただいたのです。
この言葉は、今も私が学生教育をどのように進めていけばよいかを考えるときの心の支えになっている言葉です。

医療に関わる専門職であり、今後、在宅での訪問栄養指導や栄養管理に関わっていくかもしれない長野県栄養士会の会員の皆様にも聞いていただきたいと考え、総会での特別講演をお願いしました・・・というわけで、中村先生のご講演を拝聴するのは、私にとっては今回で3回目となります。
何度拝聴しても、涙が出てきてしまいます。

ご講演の謝礼の言葉でも述べさせていただきましたが、中村先生のお話をお聞きしたとき、私は医師というのは、やはりすばらしい仕事をする人たちなのだと思ったのです。
「医師という仕事は、人が自分の生き方を選択し、それを全うしようとすることを専門的な知識や技術など用いで全力でサポートしていく・・・つまり生き方に“寄り添う”仕事であり、どういう選択肢にするかを決める中心にいる人である」ということを実感しました。
他の医療職種は、医師の決定について、専門的立場からサジェスチョンし、知識やスキルを提供し、チームとして関わっていくことになるのだと思ったのです。

今回のテーマは、
地域に“寄りそ医”20年 ~地域住民と診療所医師の強くて温かい絆の物語~

今回も涙があふれてきてしまいました。謝辞を言わなければならないので、気持ちを整えるのがたいへんでした。
参加されていた長野県栄養士会の会員の皆さんの心にも、何かが届いたことと思います。
オーディエンスの聴く姿勢がすばらしかったので、ゆっくり話してしまいましたと先生もおっしゃっていました。

ご講演後も、楽しくお話しました。
「今日、参加された栄養士の皆さんも美しい人が多かったなあ!」とおっしゃる先生。

“ええ、容姿 → ええようし → えいようし → 栄養士”

だそうです。そんなことをおっしゃる楽しい先生なのです。