2013年10月31日木曜日

本年度の塩尻市ヘルシーフィジカル教室

塩尻市のヘルシーフィジカル教室とは、健康栄養学科1期生が3年生になったときからのご縁です。

少しずつ形を変えてはいますが、私のゼミナールの活動として学生とともに関わっています。ここ数年は、栄養講義と調理実習とバイキング形式による体験型の内容として定着しました。

いつもは8月に実施するのですが、今年は10月の講座となり、日本公衆衛生学会からもどった次の日が実施日でした。

30分ほどで終わる予定の私の講義はやや延びましたが、支障なく調理実習へと移りました。

実習の献立は、受講生の皆さんから寄せていただいた「我が家の自慢レシピ」の一部と、学生が考案したレシピとから、その後のバイキング式栄養講座の題材になるように、主食・主菜・副菜・汁物・デザートを組み合わせたものでした。

調理については、受講生の皆さんのほうがベテランですから、学生は、調理作業について教えていただいただけではなく、レシピの記載内容についてもいろいろご意見をいただきました。


直前に私の出張があったので、試作が十分できなかったことを申し訳なく思います。

受講生の皆さん、適切に対応していただき、本当にありがとうございました。

一人分を小さな単位にしたとはいえ、作っていただいたメニューを全部いただくと本当にお腹がいっぱいでした。

受講生の皆さんも、私たちも身体活動量を増やさなければならない状況でした。

今年も塩尻市のスタッフの皆さん、受講生の皆さんに支えられてなんとか終了しました(ホッ!)。

第72回日本公衆衛生学会総会 最終日

10月25日(金曜日)・・・第72回日本公衆衛生学会総会の最終日

ポスター発表会場で睡眠に関するセッションに参加しました。
長野県から出展しているメーカーさんが睡眠状況も把握できる活動量計を展示し、それを使った研究成果を発表していました。

興味深く、聞かせていただきました。

その少し先にも知っている先生方の発表があり、その発表をお聞きしたところで、学会会場をあとにすることにしました。
台風27号の接近で電車が影響を受ける可能性もありましたし、夕方までに大学に戻りたいということもありました。

名鉄とJR特急しなのと松電を乗り継いで、16時半頃大学にもどりました。

翌26日は、3年ゼミ生と塩尻市のヘルシーフィジカル教室の講座を担当させていただくことになっていたので、5時限目が終了したところで、院生も含めてミーティング。

充実していた学会モードは、すぐに日々のあわただしさに切り替わりました。

第72回日本公衆衛生学会総会報告 2

先週参加した第72回日本公衆衛生学会総会第1日目の様子については、すでに報告させていただきました。

そう! ハーバード大学のIchiro Kawachi先生の講演があったのです!
そして、その後です・・・。

10月24日は台風27号が近づいていましたが、大降りではなくラッキーだったのかもしれません。

この日は、ソーシャルキャピタルに関するシンポジウムや自由集会に参加しました。
これまでも地域づくりの取り組みを進めてきた保健師さんの活動をソーシャルキャピタルの視点で考えるシンポジウムでは、保健師さんたちのパワーに圧倒された感じでした。

また、、自由集会では、ソーシャルキャピタルの醸成をめざした活動とは何かについて考えを深めることができました。
自由集会のあと、いつもお世話になっている研究仲間の鳥取の先生と食事をご一緒しました。

←松阪牛の網焼きをいただきました。プチ(いや、カナリかな?)贅沢に満足!!

たまり醤油を使った伊勢うどんもいただいきました。

式年遷宮の伊勢神宮に参拝することはできませんでした(それに合わせた開催だったのに、残念!!)が、少しだけ、三重らしい雰囲気を味わうことができました。

2013年10月27日日曜日

平成25年度の長野県「県民協働による事業点検」

1週間前のできごとを報告します。
この日は、松本大学は大学祭の真っ最中。雨の1日でした。

私は、県民協働による事業点検に有識者という立場で参加していました。

この事業点検は、長野県が「長野県総合5か年計画2013~しあわせ信州創造プラン~」の着実な推進に資するよう、県民と協働で事業の点検を実施し、将来に向けた事業の改善を図る「県民協働による事業改善制度」に基づいて行うものだそうです。

過日、事前説明会があり、そこで提供された資料をもとに質問事項を提出し、先週末がその実施日だったのです。

私が出席したのはD班。
株式会社エムウェーブ 代表取締役社長の土屋龍一郎様がコーディネータを務めてくださり、決められた時間枠のなかで、適切な進行を図ってくださいました。

D班が担当した分野は、「信州ブランドの確立とマーケットの創出」、「保健活動の推進」、「豊かな心と健やかな身体の育成」の3分野でした。農政部、健康福祉部、教育委員会に関わる一部の事業でした。

午前中はいずれも農政部の事業である下記の3つ。
○信州の伝統野菜認定・支援事業
○信州のおいしい牛肉認定事業
○ 「おいしい信州ふーど(風土)」プロジェクト推進事業

コーディネータを除いた有識者のうち私以外の方は、どちらかというと、この分野の皆さんでしたから、貴重なご指摘が多く出されました。
私は予算額の大きい部分について事前に質問させていただいたのですが、国からの予算との関連で組まれている事業であり、フレキシブルに運用するのは難しい面があるようでした。

県政モニターの皆さんからのご意見も有意義だったと思います。

午後は、保健活動推進と食育に関連する事業でした。
○すこやか信州食育発信事業
○体験的食育推進事業
○学校・家庭・地域全体で取り組む食育推進事業

良く分かっている分野だけに指摘がしにくい感じもありましたが、意見は述べさせていただきました。

資料を見せていただいているときに、予算枠が小さいのに(残念ながら!)、どうしてこの分野が対象になったのかしらと不思議に思っていたのですが、うかがったところでは、同じような事業を担当する部署がたくさんあるので、見直しができないかということだったようです。

食育は間口が広くて、担当部署が多岐にわたるのは、県レベルだけはありませんが、他の分野の皆さんからするとそのあたりに違和感があるようでした。
行政において、一つの事業を部局横断的に進めるのは難しいようですが、食育ではそれが不可欠だと思っています。

この点検を良い機会として、長野県において多面的な食育が一層推進されますよう期待していたいと思います。

ずっと椅座位のままの慣れない業務で疲れましたが、食育に関わる関係者として、皆さんの理解が得られるように活動し、評価し、公表していかなければならないと反省する機会を得たことは、私にとっての収穫でした。

梓乃森祭 2013

10月19日-20日、本年度の松本大学大学祭「第47回梓乃森祭」が開催されました。

19日は、(公財)長野県栄養士会の副会長として、(公財)長野県看護協会が主催する「第34回長野県看護研究学会」の開会式典に出席したあと、大学に向かいました。

既にキャンパスはすっかり大学祭モードになっていました。

1年ぶりに復活した健康栄養学科の「1日限りのレストラン」も順調に進行しているようでした。

お客様のご期待に応えられたでしょうか?

3年ゼミ生は、ORプロジェクトの畑のサツマイモを使って大学芋の販売。ぼつぼつと売れていました。
クラス担任をしている1年生のクラスは、玉コンニャクの販売。少し地味目で心配でしたが、年配の皆さんがよく買ってくださったそうで、3年ゼミ生の店よりも先にソールドアウトになっていました。
よかった、よかった!

キャンパス内のウッドデッキで開催されていた催し物をみたり、あちこち歩き回ったりしている間に、健康栄養学科やスポーツ健康学科の学生たちの模擬店の売り込みに応えてあげていたので、もう、おなかがいっぱい!!

翌20日は、学外業務で不在だったのですが、雨模様のなかお越しくださった方も多く、大学祭は、成功裏に終わったそうです。

おめでとう!! 

「第9回食育推進全国大会」長野県実行委員会

平成26年6月21日(土)、22日(日)に長野市で第9回食育推進全国大会が開催されることになっています。

この大会に向けて長野県実行委員会を設立されることになり、去る10月15日(火)に第1回の会議が開催されました。
遅ればせではありますが、報告します。

当日は、長野県健康福祉部の眞鍋部長様の進行により審議が進められました。
第9回食育推進全国大会長野県実行委員会設置要綱(案)が示され、会長は阿部知事が務められます。
会議の冒頭に、知事のごあいさつがありました。

学校・保育所・幼稚園等関係、医療・保健等関係、農業関係、流通・消費者関係、社会活動・食育ボランティア関係、観光・商工関係などなど、構成関係団体が60を超える実行委員会。
大所帯です。食育関連分野が多岐にわたることがわかります。

私は、松本大学を代表する委員として参加しました。

全国大会を長野県で開催できることはうれしいことです。
内閣府との共同開催ということですが、長野県らしさを組み入れたプログラムで県民の皆様や全国から参加してくださる皆様をお迎えできるよう、考えていきたいものです。

大会の愛称は
しあわせ信州食育フェスタ 2014

大会テーマは
   健康長寿」は食育から
~食べる、学ぶ、楽しむ “信州の食”“日本の食”~

と決定しました。
 
会場は、長野オリンピック記念アリーナ「エムウェーブ」だそうです。
来年のことではありますが、皆さん、ご参加ください!!

2013年10月25日金曜日

生坂村の通学合宿 最終日

10月18日(金) 生坂村の小学生と過ごしてきた通学合宿も、この日が最終日。

学生の考えた朝食はこの日だけパン食でした。

食事のときにいつも私の隣か向かいに座る6年生の男の子は、とてもきちんとした子でした。
兄弟のことを聞いたら、「中学生の兄がいます」と答えるのです。小学生が自分の兄弟をことを語るのに、普通に「兄」なんて言葉が出てくるなんて・・・きちんと育てられているのだろうなぁと思いました。

朝食の片付けが終わると、子どもたちは登校準備。
通学合宿はこれで終了ということで、お見送りをして、お別れしました。

私たちも大学へ・・・。

翌日から大学祭。ゼミ生たちはすぐに模擬店の準備に取り掛かったのでした。
商品は、ORプロジェクトの畑から収穫したサツマイモを使った「大学いも」。

2泊3日の通学合宿のサポート、お疲れ様でした。
子どもたちにとっても、ゼミの学生たちにとっても、今回の合宿経験が成長につながりますように!!

2013年10月24日木曜日

生坂村通学合宿 2日目

10月17日 生坂村通学合宿 2日目。

朝、小学校に向かう子どもたちを送り出してから、私たちも大学に向かいました。
渋滞に巻き込まれましたが、1時限の開始には十分間に合いました。
大学の中型バスに乗って生坂村へ

普通に大学での時間を過ごした後、この日は4時限目が終了したところで、皆そろって、また、生坂村の高津屋森林公園に向かいました。

今日はシューマイをつくることになっていたので、新しくゼミで購入した蒸し器を携えて・・・。

私たちのほうが子どもたちよりも早く到着!
子どもたちのシューマイ包み

子どもたちが到着したところで、夕食づくり。

シューマイの包み方について、私から子どもたちに伝授しました。
こうい作業は子どもたちも楽しそうでした。
手作りのシューマイは食感がやさしくて、おいしいのです。

お家に帰ってもつくってくれたら、うれしいですねぇ。
学生たちが評価のためのアンケートをつくっていたので、回答が返ってくるのを楽しみにしていましょう。
栗名月を観察しました
きれいでした!!

夕食後は生坂中学校の教頭先生による「星観察の学習会」
少し曇っていて満点の星とまではいきませんでしたが、教頭先生が持ってきてくださった望遠鏡で月を観察しました。

中秋の名月のあとの十三夜の月は栗名月といって、見事な月なのだそうです。
17日は丁度その栗名月の夜で、望遠鏡を通してみた大きな大きな月には、思わず歓声をあげてしまいます。

子どもたちも、教頭先生の夜空に関するお話をとてもしっかり聞いていました。
いつもこんなにしっかり授業を聞いているのかしらと感心してしまいました。

素敵な子どもたちです。

この日もまた早々就床。
おやすみなさい!!

生坂村小学生の通学合宿をサポート

先週のできごとのつづき・・・

10月14日(月)は体育の日で休日でしたが、松本大学は月曜授業日となっていました。
パッピーマンデーの関係で月曜日の授業日が少なくなってしまうので、休日返上で授業だったのです。
・・・というわけで始まった週ですが、16日~18日まで生坂村教育委員会が小学生4年生以上を対象として実施した通学合宿のサポートで、ゼミの3年生とともに、生坂村から大学に通いました。

初日の16日。
授業が4時限目に終わる学生は先発隊で出発し、私は夕方に会議が入っていたので、5時限目の授業があった学生2名と遅れて出発しました。

宿泊施設の生坂村高津屋森林公園は、山の上のほうにあります。
1度視察に行っていましたが、暗くなってから登るのは初めてで、道を間違えて遠回り。
一人だったら、さぞ心細かったと思いますが、なんとか到着しました。

ホッ!

到着すると、生坂小学校の子どもたちと、先着の学生たちが夕食のカレー作りの真っ最中。

大きな鍋で加熱するのに、予想外の時間がかかり、夕食後に実施する予定だった食育プログラムを先に実施したとのことでした。

皆の出来栄えを見ることができなくて、残念!!
上出来だったそうです。

ようやくカレーができあがって、子どもたちのリーダーの「いただきます!」に合わせて皆で挨拶した後、夕食をいただきました。

皆、語りありながらおいしそうに食べていました。いい笑顔です!!

テレビもなくタイムスケジュールを守っての生活。
学生たちは階下で、週末にある大学祭の準備などをしていたようですが、私は、階上の部屋で子どもたちと雑魚寝で、滅多にない早い時刻に就床。

さすがに小1時間は眠ることができませんでした。

親元を離れて合宿した子どもたちは、どんな夢を見たのでしょう?

2013年10月23日水曜日

エキサイティング 第72回日本公衆衛生学会総会

先週のできごとに関する報告は、一旦お休みして・・・

津市で開催されている第72回日本公衆衛生学会総会について報告します。
・・・というのも、本日の学会プログラムとして、ハーバード大学のIchiro Kawachi教授の基調講演があったためです。

Ichiro Kawachi先生のお名前は、ソーシャルキャピタルと健康について考えるようになった数年前に知りましたが、私、結構ミーハーなので、ある意味憧れの先生だったのです。

Ichiro Kawachi 教授の基調講演
直前まで自分の発表準備に追われていて、他のプログラムを十分チェックしていなかったので、今日、講演があるとわかって、うれしかったこと! 

ワォーッ!

そして、そのKawachi先生の基調講演は、期待にたがわず、とてもとても素敵で、内容も示唆に富んだものでした。

忙しい中、、出かけてきてよかったぁと幸せな気分でした。

午後は、ポスター発表とその分科会の座長の役目があり、なんとか無事終了。
明日からは気が楽です。

夕方は、毎回出席させていただく自由集会に参加し、ここでも有意義な時間を過ごしました。
これまで存じあげていなかった研究者の皆様とのネットワークを広げることができました。

素敵な1日でした!!

日本ヘルスプロモーション学会第11回学術大会実行委員会

日本公衆衛生学会が開催される津市につきました。

さて、前の記事からのつづきです。

10月12日(土) 明科で開催された「信州の食を育む県民大会」の後、会議があり、松本に戻りました。

11月30日・12月1日に開催される日本ヘルスプロモーション学会第11回学術大会の実行委員会に参加するためです。

松本大学の住吉学長が副大会長を務められることになっていて、等々力人間健康学部長、三村健康科学研究科長とともに、私もシンポジウムのコーディネータを務めることになっていて、実行委員会のメンバーになっています。

県民大会が16時まで。最後のシンポジウムに助言者として加わっていてほしいということだったので、16時から開催される予定の実行委員会には完全に遅刻でした。

会場の松本市城西病院につくと、現時点での演題登録に関する報告、学会プログラム内容の確認などの真っ最中。

栄養関係の申し込みが少ないようでした。私から県内の栄養士会関係の皆さんに声掛けをしないといけません。
3演題ほどはなんとかエントリーできるかな?!

実行委員会の後は、ビールに合うお料理がおいしいバーデンバーデンで懇親会。
私は車を運転して長野まで戻らないといけないので、残念ながらビールはいただけませんでした。(クシュン!)

2013年10月22日火曜日

10月12日「第2回 信州の食を育む県民大会」報告

ワイドビューしなのに乗車し、学会に向かっています。

先々週末から、あわただしい日々で、blogと向き合うゆとりがありませんでした。
この間のできごとをまとめて報告させていただきます。

平成 25 年 10 月 12 日(土)は、明科公民館を会場として、「第2回 信州の食を育む県民大会」が開催されました。
今回の大会テーマは、“ 「信州の食」の魅力を探る ~長野県らしい食育とは~ ”でした。

午前中は、食育活動を紹介したり、健康管理をサポートする関連団体のブースが開設され、私のゼミの3年生も食育SATシステムによる栄養診断のブースを持たせていただきました。

玄関を通って正面のブースだったため、たくさんの方々が来てくだ
さいました。

最初に松本保健福祉事務所長様が来てくださり、その後、長野県の加藤さゆり副知事も来てくださったそうです。

学生たちは、慣れた様子で、訪れてくださる方にに対応していました。成長してくれたことを実感します。これまでの学習と活動の成果ですね!

 午後は大会式典に先立ち、長野県のゆるキャラのアルクマ、農政部の地産地消推進キャラクターの旬ちゃん、安曇野市のゆるキャラの(う~ん、名前を知りません!)と県の管理栄養士さんたちが「信濃の国」のダンスを踊ってくれました。

その後、私は、“健康長寿を目指す信州の食育あれこれ”トいうテーマで基調講演をさせていただき、続いてシンポジウム「みんなで考えよう!『信州の食』の魅力」が開かれました。
安曇野市の保育課の管理栄養士さん、駒ヶ根市教育委員会子ども課の係長さん、NPO 法人ふるさと交流木曽理事長の農村生活マイスターさん、長野県農村文化協会常任委員さんが、長野県健康福祉部健康長寿課の小林課長さんの進行のもとに、それぞれの活動を紹介してくださり、とてもいいシンポジウムでした。

気が重い仕事でしたが、いろいろ考えるいい材料をいただくことができました。

ご関係者の皆様、ありがとうございました。

2013年10月13日日曜日

学校給食献立コンクール1次審査会―うれしかったこと―

先週末・・・あわただしい日々でした。

10日木曜日午前中は、ブログでも紹介した「昔語りの会」。

昼に戻り13:00からはプロジェクト会議・・・松本市から地域健康支援ステーションに依頼をいただいた「世界健康首都会議」で提供するお弁当の検討会でした。

プロジェクトメンバーの学生たちの提案コンセプトが整ってきました。
この日は、実際につくってくださる業者である王滝や松本市のご関係者の皆様にご出席いただいてメニューを決めるための会議でした。

学生たちは、自分たちの提案メニューが受け入れていただけるか緊張していたようです。
私は最初の挨拶の後、退席させていただきました。

13:30から、今年で3回目となる長野県学校給食会主催の「学校給食献立コンクール」の1次審査会が予定されてたいたためです。
毎年、1次審査会は松本大学で開催され、審査員の学校栄養士の皆様などが出席されます。

1次審査は書類審査。

最初に長野県学校給食会参事の先生がご挨拶してくださったのですが、この中にうれしい言葉がありました。

「松本大学の学生の皆さんは、だれかもわからない私たちに、挨拶や会釈をしてくださる人がたくさんいて、とてもいい気持ちがしました。いまどきの学生でもこういう学生がいるのだと感心しました。」と言ってくださったのです。
皆さんは午前中から別の会議をしていらっしゃったのですが、昼食に学食に行く時も、場所を尋ねたら学生が案内してくれたのだそうです。

「松本大学がこういう教育をしていることを知らな過ぎた」とおっしゃってくださったのです。

うれしかったです。
健康栄養学科の学生には「コミュニケーションの基本は挨拶」ということをよく話しますが、他学科の学生たちも本当によく挨拶をしてくれるのです。

やはり、出会いの挨拶というのは人の気持ちを温かくしてくるのですね。
この学風を継続していかなければという意を強くしました。

2013年10月10日木曜日

手づくりまんじゅうの集い

安曇野市豊科地区で開催される有限会社 創生活環境運営の好例者くらぶ「昔語りの会」には、毎回、お邪魔しています。
10月例会は、皆で「おまんじゅうづくり」

安曇野地域では、小豆、ナス、カボチャなどの具を小麦粉の皮でくるんだおまんじゅうが伝統食だそうです。
私の住む長野市を含めた北信地域では、同じような具をいれた「おやき」をつくりますが、この地域でつくるのは、重曹やベーキングパウダーを混ぜた皮で包む「七夕まんじゅう」。

私が到着したときには、集まった皆さんが、楽しそうにおまんじゅうを丸めていました。
高齢者の皆さんも本当に楽しそう!! 皆さん、昔はよく作業をなさったのだろうと思います・・・とても上手に丸めていらっしゃいました。

いつもより、参加者も多く、「みんなでやると楽しいね!」「たくさんの人と食べるとおいしいねぇ!!」との声が・・・。
本当にそうです。
毎回、授業があってだめなのですが、今日はことのほか「学生を連れてきてあげたかった」と思いました。

ある程度蒸し上がった(郷土食では、「ふかしあがった」と表現するのが正しいのですが)ところで、皆で「いただきまーす!!」

またまた、笑顔があふれました。

「七夕まんじゅう」づくりに関わるいろいろなお話をうかがうことができました。

「昔は、一度にたくさん丸めてふかし、ふかしあがったものは、竹ざるの上に並べて、ざるごと北側の軒下につりさげて、少しずつ食べたのよ!」と教えていただきました。
今は食べるにしても購入してきたものが多いそうですが、昔はそんなふうにして日常の食生活が営まれていたのですね。

自分たちでつくったおまんじゅうと、畑から採ってきたばかりの「おろのき菜」のお浸しをいただいて、大満足。

この会の目的にそうことができたとても良い企画でした。地域の中で少しでも元気に、めざせ! ピンピンコロリ!!

2013年10月8日火曜日

「産学官交流会 in 松本」に参加

松本市のホテルブエナビスタで「信州産学官連携機構(SIS)との産学官交流会 in 松本」が開催され、参加させていただきました。

長野県内の高等教育機関の研究者が研究として取り組んでいるものづくりのシーズを企業とつなぐことが、目的の一つのようです。
今年は、「健康」・「環境」の2分野に焦点を当てて開催されることにしたそうです。

主催者側からの依頼があり、松本大学健康栄養学科の教育、ものづくり、地域貢献などについてお話をさせていただくことになりました。

しかし、同じように講師を務めることになっている皆さんは、信州大学繊維学部・工学部・農学部、諏訪東京理科大学、長野工業高等専門学校の先生方ということで、まさにものづくりの最前線で研究を進めようとしていらっしゃる方々ばかり・・・聴講されている皆さんも関連分野の皆さんのようです。
どうしてこのようなところでプレゼンテーションをしなければいけないのかしらと、考えて込んでしまいます。
違和感をもったまま、なんとか講師としての務めを終えました。

ほっ!!

その後は、工業系の先生方の講演を聞かせていただきましたが、興味深い話もあり、勉強になりました。
2012年にグッドカンパニー大賞特別賞を受賞された株式会社デリカの社長様が受賞記念の講演をしてくださいましたが、企業経営の難しさと面白さを学ぶことができました。

講演会の後、懇親会がありました。たぶん私は、紅一点だったと思います。
居心地がよくはなかったのですが、それでもいろいろなところで何らかのご縁があった方々もいらっしゃり、情報交換をさせていただきました。

お世話になっている安曇野市の商工関係者からもご挨拶いただきました。
信州大学工学部の千田有一先生は、現在地域健康支援ステーションが受託して進めている加工品の開発でお世話になっている松澤恒友先生とごいっしょにプロジェクトを組んでいらっしゃるということでした。
農学部の松島憲一先生は、とうがらしの研究をされているということで、長野県の伝統野菜のぼたんこしょうや辛味のつよい、バードアイなどの話題で盛り上がりました。
一度、学生と農学部を訪問したいと思いました。

憂鬱な気分で迎えた交流会でしたが、終わってみれば得るものがたくさんありました。
ご関係者の皆様に感謝! です。

2013年10月5日土曜日

インタビューを受けて得たもの

今週は、取材のためのインタビューが重なった週でした。

木曜日には、朝日新聞東京本社科学医療部の記者さんが取材にいらっしゃいました。
長寿日本一の長野県から、他の地域でも参考にできるものがないかをまとめたいというようなお話でした。
前日には、県庁の健康長寿課を取材されたそうです。

食生活の特徴などについて、いろいろと話が展開しました。
質問されているうちに、私自身のなかでもいろいろな考察やアイディアが浮かんできました。
お役に立たないのではないかと、とても気が重い取材だったのですが、終わってみればいい機会をいただいたように思います。

地域報道部の記者も兼ねていらっしゃるということで、他の地域のお話もうかがうことができました。
「夏に富山県から講演依頼があって伺ってきました」と申し上げたところ、富山の土地柄についてもたくさんのことを教えていただきました。

「長野県は長寿日本一になっても、課題を見出してその対策を講じようとしているところがすごいのかもしれない」とおっしゃっていました。

「なるほど」と思いました。
私の中で地域の課題としてあること、その改善策として考えてみていることは確かにあります。
学生と共に取り組んでいきたいと考えているところですが、その背中を押していただいたように思います。

翌日の金曜日には、商工中金経済研究所の皆さんが来学されました。
この研究所が発行している「商工ジャーナル」という雑誌に載せるために、インタビュー形式でお話をうかがいたいということでした。

そのページには、私もよく存じ上げている著名な方々のインタビュー記事が掲載されていますので、私には務めらないのではと、こちらも気が重い感じがしていました。

私が出演したNHKのラジオを聴いてくださったことがきっかけのようでした。
事前にいろいろ情報を集めてくださっていて、恐縮しました。

こちらも「健康と食生活」から「食育」まで、多岐にわたって話が弾んで人でいきましたが、その間、
カメラマンさんがたくさん写真を撮っていてくださいました。
私自身が考えている「食育」について「なるほど、そうですねぇ」と頷いてくださるので、その時点で、自分の考えについてあらためて確認できたように思います。

ありがとうございました。

言葉足らずのところはたくさんあったと思います。
心残りもありますが、うまくまとめていただけることを楽しみに待つことにします。

2013年10月2日水曜日

ORプロジェクト畑のニンジン


3年ゼミ生がORプロジェクトの畑の野菜などを収穫してきてくれました。
ナス、サツマイモ、オクラ、ピーマン、トマト、そして、ニンジン!

皆で分け合い、収穫量の多かったニンジンは、間もなく実施される予定の生坂村の通学合宿で使うことにして保存することに・・・。

学生たちから、野菜の花束をいただきました。右の写真は何の花かわかりますか?

そう! ニンジンの花たちです。
収穫してきてくれたニンジンの中にタコの足のように先がいくつもに分かれているものがありました。
なんとも奇妙な形です。

花瓶の前において写真をとりました。わかりますか?

2013年10月1日火曜日

スタート! 2013年度後期

9月27日(金)から、後期の授業が始まりました。

私の最初の講義は30日(月)。2年生科目の講義でした。
1年前期の「食生活論」の授業が終わったあと、1年後期と2年前期は、このクラスの担当科目がなかったので、1年ぶりに2年生の皆さん全員と顔を合わせました。

「皆さん、成長しましたか?」から始まった授業。
管理栄養士としての実践系科目が多くなってくることを楽しみにしている学生の顔もある一方で、どうも集中できていない様子の学生もいるようでした。

午後一の眠くなる時間帯の授業です。
皆が考えながら新しい学びに向き合えるような授業づくりをめざしたいと思います。
とはいえ、授業は教員と学生が共につくり上げていくもの・・・学生たちの意欲を引き出すにはどうすればいいのか・・・考えつつ、試しつつ、進んでいきたいと思います。

30日は3年生のゼミがありました。
わがゼミの10月は活動がてんこ盛り。
あわただしい後期のスタートでしたが、楽しみながら、成果を実らせていきましょうね!!