2014年12月31日水曜日

振り返りⅢ 松川村での報告会

振り返りNo.3です。

前の週末に日本公衆衛生学会に参加して、次の週末に金沢で日本学校保健学会での発表が予定されていた11月10日(月)の午前中、私は北安曇郡松川村にいました。

本年度、松本大学総合経営学部の山根教授といっしょに取り組んでいる松川村での調査研究成果についての報告会が予定されていたためです。
松川村は現在、男性の市町村レベルの平均寿命が日本で一番長い地域なのです。
山根先生は以前から、松川村をフィールドとした活動を進めていらっしゃったのですが、男性長寿日本一になったことを受けて、長寿の要因について研究を進めることになり、私も参加させていただくことになりました。

山根先生のゼミ生と私のゼミの4年生が面接での調査に取り組んでくれました。
そして、私の研究室では、卒研生の1名が卒業研究のテーマとしています。

食事調査のほうは、全データのまとめが11月10日には間に合いませんでした。
それでもほぼ徹夜でデータをまとめ、なんとか報告会の準備をし、松川村に向かいました。

新聞社やテレビ局など取材陣がたくさん詰めかけていて、長寿日本一の要因に対する関心の高さがうかがえました。

山根先生のほうのライフスタイルの関するデータはほぼ集計が終わっていたのですが、食生活のほうは、卒研生がデータ整理を進めている段階で、中間報告となりました。
「正式なまとめはいつになるのですか」などという質問が多く、とても申しわけない感じでした。
お詫びに、ちきんと成果をまとめなければなりません。気持ちを新たにしています。

ライフスタイルに関する項目から考察していくと、地域のつながり、つまり、ソーシャルキャピタルと食生活状況との関連も見えてきそうです。
このことは、その後に続いた、松本市の世界健康首都会議(11月18日・19日)のイチロー・カワチ先生のご講演などにつながっていると考えています。
世界健康首都会議のことはこちらで触れていますので、ご覧ください。→http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2014/11/blog-post_18.html


最終的な研究成果がどのようにまとまるのか、私自身も楽しみです!!

2014年12月30日火曜日

振り返りⅡ 11月の学会

11月末の日本ヘルスプロモーション学会について報告したところですが、実は11月はもう一つ学会に出席していました。
日本学校保健学会です。

11月は5日(水)~7日(金)まで日本公衆衛生学会、11月15日(土)・16日(日)とこの日本学校保健学会、29日(土)・30日(日)は日本ヘルスプロモーション学会と学会続きで、いずれの学会にも研究発表を申し込んでいたため、とてもあわただしかったのです。

おまけにその間の22日(土)は長野県栄養士会の生涯教育研修会、23日(日)は長野県の学校給食献立コンクールと毎週末、出かけておりました。
学校給食献立コンクールについてはこちらをご覧ください→http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2014/11/26.html

発表を申し込みすぎとは思いましたが・・・参加するなら発表して何らかの評価やヒントを得るための情報交換ができればと思ってしまうのです・・・エントリーしたからには発表しなければなりません。

金沢市で開催された15日・16日の日本学校保健学会が一番ピンチでした。
この学会には初めて参加しました。
共同研究を進めている信州大学の本郷実先生に誘っていただいたのです。
これまでの研究成果について発表するということでお誘いいただき、それでは私の担当している食事調査のほうも発表しようと思ったのです。

実はその週の月曜日10日にはもう一つ大きな仕事があったので、発表準備が事前に整いませんでした。

幸いオーラル発表だったので、金沢までいく途中の車中、そして金沢のホテルについてからも発表のためのプレゼンテーションファイルを作成していました。
ほぼ完成したかなという段階になったのでは、発表する16日の午前2時頃でした。

同じ研究チームから私も含めて4演題の発表があったのですが、私以外の3名の先生方は、初日の15日に発表を終えていました。。
15日の夕食は皆で蟹のおいしいお店に出向き、金沢を満喫したりしていました。
それから最後の仕上げにかかり、データのミスを見つけて修正などしていたらその時刻になってしまったのです。

なんとか無事発表を終えることができました。

初めて参加した学会ですが、他の学会でもお世話になっている先生方にお会いでき、情報交換ができました。

今、思いだせば、楽しい金沢の思い出です。

2014年12月29日月曜日

振り返りⅠ 「ネウボラ」をご存じですか?

あわただしい日々でご紹介できなかったことをアトランダムに振り返ってみます。

1ヵ月前の11月29日・30日、日本ヘルスプロモーション学会が開催されました。
昨年度、この学会が松本大学で開催されたときには、シンポジウムのコーディネータを務めさせていただいたのですが、今年は一会員として参加しました。

会場は千葉県浦安市にある順天堂大学医療看護学部。
浦安市の松崎秀樹市長の特別講演があり、テーマパーク所在地というだけではない、浦安市の姿について知ることができました。
松崎浦安市長とシンポジスとの皆さん
高齢化率が1%台という地域もあれば、40%を超える地域もあるということにも驚きましたが、農地がゼロとうかがって、びっくりしました。

「生涯にわたる女性のヘルスプロモーション」というテーマのシンポジウムがありました。

読売新聞社調査研究本部主任研究員の榊原智子さんは、ジャーナリストらしい鋭い視点とご自身の経験を踏まえて、人口減少時代に求められる家族サポートというテーマで、とても示唆に富んだお話をしてくださいました。

続いて、フィンランド大使館広報部の堀内都喜子さんからフィンランドの子育てに関わる政策のお話がありました。
皆さん、「ネウボラ」ってご存知ですか?

ネウボラはフィンランドで展開されている出産・子育て支援センターのことなのだそうです。
1つの学校区に一つのネウボラがあり、一人の保健師さん(といっても日本の助産師さんのような働きをしているらしいです)が、出産から子育て中のさまざまな相談支援まで、継続的にサポートをしていくことになっているということでした。
この手厚い子育て支援があって共働きが当たり前の社会になっているということなのでしょう。
育児パッケージの中身

男女平等の社会も子育て支援の政策も「国民一人一人こそがとても大切」という基本的な考え方がベースにあるから・・・とおっしゃっていました。

以前いた短大で同僚だった大学の後輩は、フィンランドの福祉に関する研究者でしたが、彼女が研究していたフィンランドというのはこんなに素敵な国なのだということを再認識しました。

フィンランドには、育児パッケージの配布という仕組みもあるそうです。
このパッケージの中にはベービー服やベービーケアアイテム、羽毛布団などが入っているそうで、毎年4万世帯に配布されているのだそうです。

日本の地方自治体の中にも、ネウボラのシステムを取り入れようとしているところが出てきているそうですが、日本ももっと子育てのしやすい社会にならないといけないと強く思いました。

子どもを産み育てやすい社会、虐待などのない子どもたちが健やかに育っていく社会をつくられなければ、今後深刻化する人口減少社会、超高齢化社会に立ち向かうことはできない・・・そんなことを真剣に考えたシンポジウムでした。

2014年12月21日日曜日

平成26年度の卒業研究発表会に向けて

来週の火曜日(12月23日)は本年度の松本大学人間健康学部健康栄養学科の卒業研究発表会です。
廣田ゼミナール4年生8名は昨日の土曜日に集まり、発表準備をしました。

毎年、口頭発表は各ゼミ1名、残りのメンバーはポスター発表をすることになっています。
私のゼミでは、毎年、卒研は各自1テーマとしていますから、ポスター発表者は7名となります。

朝9時ころから、まあ、にぎやかにあれこれ言葉を交わしながら作業進め、最後のポスターが刷り上がったのは17時でした。
ながーーーーく、にぎやかな1日でした。

代表して口頭発表をしてくれることになったゼミ生もリハーサルをし、仲間からいろいろアドバイスを受けて、修正を加えました。

ほぼ、準備が整いましたね。皆、お疲れさまでした!

そうそう、この間ひどくあわただしく、blogに記事をupすることができませんでした。
11月末からここまで、結構いろいろあったのです。
この後、振り返っていきたいと思います。

2014年11月24日月曜日

平成26年度長野県「学校給食に地場産物を活用した調理コンクール」の開催

公益財団法人長野県学校給食会主催の「学校給食に地場産物を活用した調理コンクール」。
4回目となる今年の2次審査会が11月23日に開催されました。

前夜に長野県北部で大きな地震があり、主催する関係者で開催するかどうか朝早くから検討が行われたそうです。
審査委員長の私は、そんなこととは知らず、参加できないチームがなければいいけれどと思いながら、松本市の会場に向かいました。

幸い、2次審査に残った学校給食施設の皆さんはそろって参加してくださいました。

書類による1次審査を通過した皆さんですので、いずれのチームも、最初に設定されている「出品メニューに関するアピールタイム」から力が入っていました。

給食提供を通して子どもたちに伝えたいこと・・・その強さを感じ取ることができました。

どのチームも1時間の調理時間内に作品をつくりあげてくださり、審査会場で見た目、味等の審査を行いました。

審査基準は年々進化していきますが、この試食審査は楽しみでもあり、悩ましくもあります。
本当に難しいのです。
それでも審査員の採点をまとめるとなんとか結果は見えてきます。慎重に審議し、受賞作品を決定しました。

そして、表彰式。
最優秀賞に選ばれた学校栄養士さんと調理員さんの笑顔は、とても素敵です。

毎年願うこと・・・このコンクールが長野県の学校給食のますますの質の向上、そして、多くの子どもたちの体と心の成長につながりますように!!

長野県北部で発生した地震とソーシャルキャピタル

11月22日の夜10時過ぎに長野県北部で震度6弱という大きな地震がありました。
長野市でも大きな揺れがあり、テレビを見ながらボーとしていた私もびっくりして立ち上がり、しばらく呆然としていました。
揺れが来たとき、頭がすっきりしていなかったのが幸いしたのか、案外落ち着いて対応できたように思います。

友人・知人から、お見舞いのメールをいただきます。

皆様、ご心配いただきありがとうございます。
心にとめてくださる方がいてくださることは、うれしいことです。

長野市内でも、私の住んでいる地域は幸いなことにほとんど被害はないようで、私の自宅では、2階で化粧品のビンが何本か倒れていたくらいです。

長野市では、善光寺で石灯籠などが倒れたと報道されているので、長野市内でも地区によって揺れの大きさが違っていたのでしょう。

白馬村で家屋の全壊や道路のがけ崩れなどがあると報道され、白馬にはスキー等でお世話になった方々も多いので、心配しています。
「こちらは大丈夫ですが、そちらはいかがですか?」とメールを出しましたら、「大丈夫!」と返信をくださったかたもいました。
いずれにしても心が痛みます。

白馬村の被害があった地域における「共助」が被害拡大を防いだ面があったと報道されています。

私も最近、長野県における「偉大なるお節介」と名付けて、長野県の食生活の特徴はそれが要因の一つになっているのではないかと考えています。
今回はそんな地域のつながりの強さが浮き彫りになったような気がして、「やっぱり!」と一人納得したりしています。

先日、松本市で開催された第4回世界健康首都会議でイチロー・カワチ先生のご講演があり、ソーシャルキャピタルのお話を伺ったばかりでした。

地域の絆力・・・ありがたくもあり、面倒でもありますが・・・大切にしないといけないのだと思います。

2014年11月21日金曜日

日本栄養士会研究教育事業部ブロック研修会

11月8日(土)は9:00から「平成26年度日本栄養士会全国研究教育職域事業部会 関東甲信越・京浜ブロック研修会」でした。
研究教育事業部とは、管理栄養士・栄養士の養成に関わっている大学教員や企業等の研究機関で働いている栄養士会の会員が所属している事業部です。

会場は、横浜市上大岡のウィリング横浜。
スタッフとしての役割がありましたが、宇都宮から移動して横浜駅近くのホテルに泊まっていたので、朝は比較的ゆっくりできました。

研修会は講演が2本。

最初の基調講演は、公益社団法人日本栄養士会名誉会長で、神奈川県保健福祉大学学長の中村丁次先生に、「健康な食事」についてのご講演をお願いしていました。

宇都宮の学会でも「健康な食事」に関するシンポジウムに参加していました。
委員会が設定した基準をクリアしていると、「健康な食事」の認証マークをつけて販売することができるようになります。
中村先生はこの策定検討委員会の委員長を務められていたので、その検討過程について、詳しく説明してくださり、たいへん理解が深まりました。

運用は来春からということで、現在、運用ガイドラインの検討が進んでいるとのことでした。
それに関わって新しい管理栄養士の雇用が生まれるのでしょうか?
どう決まっていくか注目していきたいと思います。

2つ目の特別講演は、公益社団法人日本栄養士会監事で弁護士の早野貴文先生に、「管理栄養士・栄養士の職業倫理と養成制度の改革」というテーマでお話しいただきました。
この特別講演では座長を務めさせていただきました。

研究教育事業部の企画運営委員は、先日も早野先生のお話を伺ったばかりですが、また新しい視点を加えて、講演を組み立ててくださいました。
ここまでの経緯をあまりご存じなくて参加された先生方も、今後に向けた非常に重要な課題として受け止めてくださったのではないかと思います。

会場の都合で午前中のみで撤収しないといけなかったので、ゆっくりディスカッションの時間が取れなかったのは残念でした。

研修会後、運営に携わった先生方とイタリアンレストランでランチをいただき、情報交換をしました。

そして、やっと慌ただしかった数日間の出張が終わり、長野に戻りました。
(ふーっ! と一休みしたいところでしたが、まだ“「たーいへん!」、マッタダナカ”は続くのでした・・・。)

ペップトークに関する講演を聴いて宇都宮→横浜へ

11月7日 第73回日本公衆衛生学会総会最終日。

ポスター発表をする日でした。
朝、ポスターの貼付作業をし、お隣に掲示していた先生方とお話をしたり、早めに会場に顔を出された知り合いの先生に少しだけ説明をしたり・・・。

セッション時間は9:10からでした。発表3分、討議2分と1人に与えられた時間は短く、学会前のあわただしい準備を思い出すとなんだかむなしい感じ・・・でした。

松本大学から山梨大学大学院に進学した卒業生も顔を出してくれました。
昨年の公衆衛生学会総会でも会ったのですが、1年間の成長ぶりがうかがえました。
彼女も自分の発表があったそうです。

「この後の特別講演はきっといいお話だから参加しましょう!」と誘って、私も会場に向かいました。

特別講演「現場に元気・活気を与えるコミュニケーション術~スポーツ現場に学ぶペップトークとは~」

今年の公衆衛生学会総会で一番楽しみにしていたプログラムです。

実は、この特別講演講師の岩崎良純氏には、松本大学での公開特別講演会講師をお願いしてみたのですが、ご多忙で予定があわず、日本ペップトーク普及協会から別の講師の先生をご紹介いただいたのです。
この会の会長である岩崎氏のお話を聴講したいと思っていました。

泣いたり笑ったりしながらお話を伺いました。涙を流していた時間のほうが長かったかもしれません。
ペップトークは「激励のショートスピーチ」「前向きな背中の一押し」
短くて
わかりやすく
肯定的な言葉を使った
魂をゆさぶる
人のやる気を起こす
やさしい説教

・・・だそうです。

先生ご自身のスポーツ現場での経験を盛り込みながら、感動的なお話をいくつも披露してくださいました。
期待に違わず、とってもいいお話でした。

セルフペップトークのお話もしてくださって、「3・3・7拍子がいいんです」とのこと。
そのお話は大学に戻って、国試に向けて頑張っている4年ゼミ生に伝えてあげました。

そして、やる気を萎えさせてしまうような言葉がけは「プッペトークです」と…ここは“笑い”をとるお話でした。

松本大学で開催するペップトークに関する講演会は下記をご覧ください。
http://www.matsu.ac.jp/matsumoto_u/m-station/141112_coc.pdf

MBA(経営学修士)で人材教育コンサルタントをなさっている堀内裕一郎氏にご講演いただくので、 また違った切り口でいいお話を伺えるのではないかと楽しみにしています。

特別講演の会場を出たところで前述の卒業生に出会いました・・・
「先生、講演、よかったぁ! 私も3・3・7拍子のセルフペップトークで修士論文を頑張ります!」
と言ってくれました。

そうそう、その調子!!!

私にとっての今年の公衆衛生学会総会は、この後、糖尿病に関するランチョンセミナーに参加してその後同じ会場で行われた口頭発表を少し聞いて終わりになりました。
このランチョンセミナーでは、最新の糖尿病研究に関するお話を伺い、研究の進展にびっくりしました。

午後のプログラムはまだ続いていたのですが、私は翌日に予定されていた(公社)日本栄養士会研究教育事業部関東甲信越・京浜ブロック研修会に参加するため、横浜に向かいました。

会場を引き受けてくださった神奈川県と長野県が企画当番県になっていたので、スタッフを兼ねて参加しなければならなかったのです。

まだ出張期間が続きました・・・。

2014年11月20日木曜日

日本公衆衛生学会総会2日目 1日まじめに研修

この2週間ほどを振り返ります。
11月5日の日本公衆衛生学会自由集会のあとからです。

11月6日、朝一番で、前夜自由集会でご一緒していた奥田昌之先生が座長、佐々木先生が講師を務められた教育講演「日本人の食事摂取基準(2015年版):活用のための科学と技術」を拝聴しました。

松本大学健康栄養学科の前学科長で、今はご自宅のある北海道の大学にいらっしゃる村松宰先生がお隣に着座され、あれこれとお話ししました。
久しぶりにお会いしましたが、お変わりなく、お元気そうでした。

佐々木先生の日本人の食事摂取基準(2015年版)に関するお話をお聞きするのは何度目かですが、毎回、何かしら得るものがあります。昨夜の自由集会で話題提供いただいたことを整理しなおす機会になりました。

その後はポスター発表の会場を見て歩き、ランチョンセミナーに参加し、午後からはシンポジウム「日本人の長寿を支える『健康な食事』で、健康増進と産業振興の真の協働は可能か」に出席しました。
5名の豪華メンバーによるシンポジウムはとてもよかったです。

株式会社タニタの谷田千里社長と、株式会社ローソンの鈴木清晃社長補佐のお二方のお話は私が所属する学会では、これまであまり取り上げられななった分野からのお話でしたから、とても新鮮でした。

「健康な食事」は健康づくりの視点とともに成長戦略の一環としての側面もあり、産業振興と結びついています。
産業分野の方々がどのような企業理念と企業としてのねらいを持ちながら、どのように事業を展開しようとしているのか、その一端を学ぶことができました。
それに学術的分野の私たちはどう関わっていくべきか、関わっていくことができるのか、考えてみなければいけません。
松本大学内に立ち上げさせていただいた地域健康支援ステーションの運営とも無縁ではないでしょう。

引き続いて「特定保健指導において、専門職の“保健指導力”をいかに高めるか」というシンポジウムに参加して、今日の私の学術プログラムは終了。

この学会でいつもご一緒する鳥取短期大学の野津先生と、学会のスタッフをしていた方から教えていただいた食事処をめざし、夕食をご一緒して、ホテルに戻りました。

2014年11月18日火曜日

高倉健さんの訃報 

この1週間あまりを振りかえる前に・・・

テレビが、高倉健さんが亡くなられたというニュースを伝えています。
突然のことで「えー!!」とびっくりしました。
83歳になられていたそうです。

学生にときどき「先生が好きな日本人の男優さんはだれですか?」と聞かれると、「高倉健さん」と答えていました。若いころの仁侠映画はみていませんが、男性として生きざまを感じる魅力がいっぱいの方だと思っていました。

イチロー・カワチ先生にお会いしてとても温かい気持ちになっているところで聞いたとても寂しいニュースです。

人はいつかはこの世を去るのですが、また、一つの時代を背負った方が亡くなられてしまったという感じがします。
寂しいですね。

ミーハーな私と生涯の宝

ご無沙汰いたしました。
あわただしい日々が続いていたものですから・・・。

今日はお伝えしたいことがあり、PCに向かっています。
この間、いろいろあったのですが、今日のできごとからさかのぼってご報告したいと思います。

本日午後から、松本市のMウィングで第4回世界健康首都会議が開催されています。
私、住吉学長からのご指示で実行委員会のメンバーになっております。
13:00の開会に間に合うように出かける予定でしたが、午前中、大学であれこれしていましたら、出る時間が遅くなって間に合いませんでした。

それでも、どうしても開会式後に予定されていた基調講演を聞きたいと思い、急いで会場に向かいました。
ハーバード大学公衆衛生大学院のイチロー・カワチ先生のご講演だったからです。
テーマは「ソーシャルキャピタルを活かした健康づくり」
以前から、先生の著書や講演から学ばせていただくことが多く、長野県の長寿を考える上で、ソーシャルキャピタルはとても大事なキーワードであると考えています。

カワチ先生が松本にお越しになって講演をしてくださるなんて、なんだか夢のよう・・・とても楽しみにしていました。

間に合いましたよ~!

日本語でゆっくりとわかりやすく、ソーシャルキャピタルの具体例、研究方法の説明と研究成果、災害復興とソーシャルキャピタル、ソーシャルキャピタルin長野県?について、お話してくださいました。
期待通り、とても魅力的なお話でした。

その後、フィンランド アウトドア協会名誉総裁のトゥオモ・ヤントゥネン氏の基調講演「ノルディックウォーキングはなぜ普及したか」、そして、松本発「健康先進都市ゼミナール」の事例報告が2本。
いずれも得るものがたくさんありました。

そして、夕方からは、ホテルブエナビスタでレセプションのパーティが開催されました。
カワチ先生のところにごあいさつに伺い、お願いしてツーショット写真を撮らせていただき・・・今、進めている研究についてもお話してアドバイスをいただき・・・私のこの後の人生で記憶に残る貴重な瞬間になるに違いありません。

住吉学長からは、「ミーハーなんだから!」とからかわれ・・・自分でも大いに、その自覚はあります。
カワチ先生が松本にいらっしゃると決まったときから、ミーハー的に楽しみにしていましたから!

近くでお話したイチロー・カワチ先生は、とても誠実そうな方で、ますます憧れの人になりました!!

2014年11月8日土曜日

「第73回日本公衆衛生学会総会」 自由集会

第73回日本公衆衛生学会総会報告 No.2 です。

11月5日の午後は、公衆栄養分野の研究発表会場にいました。
興味深い発表もあり、参考になりました。

その後は、自由集会に参加。
BDHQユーザークラブ主催で、この学会の折にBDHQなどを使っている仲間が集まるのが恒例になってきました。
私、世話人の一人になっていたのですが、何も役を果たしていません。
ほどんと山口大学大学院の奥田昌之先生が企画と準備と当日の運営をしてくださいました。

今年のテーマは、
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にみるBDHQ小児版を用いた小児栄養疫学研究の重要性
でした。

奥田先生と東京大学の佐々木 敏先生から話題提供があり、新しい食事摂取基準で強調されている「食事アセスメント」法としての食事調査方法について、私たちは何をめざして研究・活動をしなければならないかを考える機会になりました。

個人に対する栄養計画、栄養教育は「食事のアセスメント」を踏まえているのか、地域計画を立てるための地域診断としての食事調査の在り方はどうなのかなどについて考える材料をたくさん示していただきました。
やるべきことは山とあります。
それに取り組むには、パワーが必要です。そして、一人ではできない、皆で取り組む必要もあります。
そんな仲間が増えていくといいなぁと思います。

・・・というわけで、自由集会のあとは懇親会。
世話人としてひつとだけ仕事をしました・・・乾杯の音頭をとる方の指名です。

今年は、同じく世話人を務めてくださった東北大学大学院の仲井邦彦先生にお願いしました。
仲井先生は、公衆栄養のセッションで、DHAなどn-3系脂肪酸摂取の産科的ベネフィットに関する研究成果を発表されていました。
そのお話も直接うかがうことができました。
DHA摂取が多いと新生児の在胎期間が1日余延びるそうですが、それが産科的に意味が強いかというとそうでもないそうです。

楽しく、おいしく、飲んだり食べたり・・・いい会になったと思います。
お世話になったDHQセンター(BDHQユーザークラブにとっては無くてはならないデータの処理をしてくださる機関です)の皆様に、お礼を申し上げないと・・・ありがとうございました!!!

「第73回日本公衆衛生学会総会」 柳田邦男氏の講演

11月5日から7日まで、宇都宮市で開催された第73回日本公衆衛生学会総会に出席しました。
振り返ってまとめてみたいと思います。

宇都宮はずいぶん久しぶり。
街の風景をほとんど覚えていなかったので、新幹線を降り立って学会場の栃木県総合文化センターに向かう間、なんだか新鮮な感じがしました。 

直前まで慌ただしく、抄録集も当日会場で配布されることになっていたため、プログラムもよく見ていませんでした。

自分の発表で手いっぱいという感じでしたが、参加してみると興味深い教育講演、シンポジウム、研究発表があり、出向いてきてよかったと思います。

初日は、学会長講演に続き、栃木県出身のノンフィクション作家・評論家の柳田邦男氏の特別講演がありました。
テーマは、「支えることと支えられること ~専門的職業と人生を生きること~」

何人かの皆さんの活動と言葉を紹介してくださり、医療者に求められているもの、公衆衛生学の在り方について、「連携と協働」を柱としてお話を進めてくださいました。

「医療とは『作品』である」
「医療とは、専門的な知識と経験を積んできた医療者の人生街道と、一人ひとりそれぞれに個性ある道を歩いてきた患者の人生街道の交差点で創る作品である」
医療がよりよい「作品」と言えるようになるには、次の二つが必要である・・・
患者にとって、
①医学的に納得できる医療であった
②その後の生活と人生において有意義なステップとなった(たとえ、死が避けられない状態であったとしても)

正直に申し上げると、他のプログラムがないのでメインホールにいたという感じだったのですが、とても素敵なお話でした。

昨年度の三重での学会でのイチロー・カワチ先生のお話にも大感激でしたが、今年の特別講演も心に残るお話でした。
「公衆衛生学会、さすがぁ!」という感じです。
・・・つづく・・・

2014年11月5日水曜日

「たーいへん!」、マッタダナカ

今週は、松本市のサッカーチームである松本山雅FCがJ1リーグに昇格が決めたといううれしいニュースでスタートしました。

松本大学の中にも山雅ファンはたーくさん!
皆さん、喜んでいることでしょう!!

私はというと・・・もちろん、うれしい! です。
松本大学健康栄養学科と地域健康支援ステーションは、山雅のホームスタジアムであるアルウィンで販売される「スタ飯」提案というプロジェクトを実施してきています。

そのうちのいくつかは継続販売になっていますので、J1昇格後は全国から駆け付けるサポータの皆さんにも食べていただけるだろうというわけで・・・。

純粋なサポータとしての応援にも力がはいります。
ガンバレー!! 松本山雅!!!

今日は、日本公衆衛生学会に出席するため、ただいま、新幹線車中です。
発表にエントリーしていたのですが。準備が進まず、昨夜やっと間に合いました。

11月は学会続きです。
そんなにエントリーしなければいいのに・・・ということですが、共同研究者の皆さんに合わせて研究成果を公表したいですし、もろもろの関係で発表をもっていかなければならない感じもありますし・・・何より、参加するなら、研究成果を持っていきたいという思いもありますし・・・というわけで、もう11月はたーいへん!!

今週は特にピンチです。
来週、調査をさせていただいた地域で、速報をお伝えする報告会が予定されています。
栄養調査データのやり取りで、私のPCとインターネットの閲覧ソフトとの相性が悪く、依頼先とあれこれ対応しましたが、うまくいきません。

公衆衛生学会が開催される宇都宮でデータを受け取ることになったのですが、学会先のホテルでデータと格闘しないと、報告会の内容がまとまりません。

このピンチは脱出できるのでしょうか?  つづく・・・・・。

2014年11月1日土曜日

新しい日本栄養士会事務局へ

2014年11月は「東京への出張」でスタートしました。
(公社)日本栄養士会研究教育事業部企画運営委員会に出席するためです。

日本栄養士会の事務局が、神保町から新橋に移転して以後、初訪問です。
早く着いてしまったので、新橋・汐留界隈を散策していたら、開始時刻に少し遅れてしまいました(いけない、いけない!)。

以前の事務局よりも少し狭くなったようですが、すっきりしたオフィスでした。

今年度の事業計画に沿って執行状況の報告があり、課題についての説明、審議を行いました。

午後は、日本栄養士会監事である弁護士の早野貴文先生のお話をうかがい、栄養士制度や管理栄養士・栄養士養成制度に関する意見交換を行いました。

弁護士さんは言葉の定義をとても大切にしているということを認識しました。

以前は「栄養指導」と呼ばれていた「栄養教育」という言葉・・・どう解釈しているか問われたのですが、この科目の担当者であっても考え方は、まちまちかもしれません。
それが、管理栄養士・栄養士が高度専門職業人として考えられるかどうかにも関わってくるということなのです・・・お話を伺って、「確かに!」と思いました。

早野先生には、次の週末には、研究教育事業部の「関東甲信越・京浜ブロック研修会」でも講演をお願いしていますし、12月6日には松本大学にお越しいただいて学生たちにもお話をしていただくことになっています。

皆と一緒に考えていかなければなりません。

このようにすたーとした11月。学会発表を3つ予定しているのですが・・・どんな日々になるのでしょう?
なんとか乗り切りたいと思います!!

2014年10月31日金曜日

卒業生に会いました

10月末、何人かの卒業生と出会い、話をしました。

10月29日に、管理栄養士として働いている卒業生2名が訪ねてきてくれました。
編入生として入学してきた仲良し3人組のうちの2人です。

見事に管理栄栄養士国家試験に合格し、活躍しています。
現在の管理栄養士業務の状況について話をしてくれました。

新しい「日本人の食事摂取基準2015年版」の話を伝えましたが、やはり現在、食事摂取基準論を教えている2年生に比べると、関心が高く、活用に関するディスカッションとなりました。

現場を経験すると課題も見えてくるのでしょう! そんなふうに成長してくれるのはうれしいものです。

昨日は、今年卒業したゼミ生から電話がありました。
最近になって体調を崩し、1ヵ月ほど休むことになったということでした。
とてもきちんとしている人なので、そんなに長期間休まなければならなくなったことに対して、「周りの人もそれぞれ忙しい中で、迷惑をかけてしまって「申し訳ない」と気にしているようでした。

「ゆっくり休んで治療に専念し、元気を取り戻すことが、結局は皆にとっても望ましいことなのではないかしら」と話をしました。
最後は、「落ち着いたら、大学に訪ねていきますね!」といってくれました。
元気な顔で訪ねてきてくれるのを待ちたいと思います。

そして、今日は、今年大学院を修了して病院管理栄養士として働いている卒業生と待ち合わせ。
来週の月曜日に勤めている病院も参加する健康啓発のイベントがあり、そこで栄養相談コーナーを担当することになったとのことでした。

どんな内容にするか考えていて、相談したかったようです。

相談する必要もなさそうでしたが・・・。私の役目は、ちょっと背中を押してあげるだけのことでした。

栄養相談コーナーに来てくださる人に、楽しくて役立つ時間を提供することができるのではないかと思います。


彼女から「うみたてマドレーヌ」という名称のお菓子をいただきました。
モナカの皮に、小さなマドレーヌが入っていて、個別包装にはひよこのイラストが描かれています。

そして、卵のケースのようなパッケージにはいっているのです。

「かわいいーっ!」・・・で、写真をとりました。
どんな感じがわかっていただけるでしょうか?

10月末日の卒業生との出会いでした。

2014年10月30日木曜日

遅ればせの報告Ⅲ お誕生日祝い

10月25日に、山形県長井市から、菅野芳秀さんをお迎えして開催した公開特別講演会のあと、18時30分からは「菅野さんを囲む会」。

松本大学の白戸先生が松本名物山賊焼きのお店を紹介してくださり、その店に決めました。

参加メンバーは、菅野さん、講演会に出席してくださっていた「松本大学版生ごみ処理機」をつくってくださった会の代表者である笹井さん、廣田ゼミほか健康栄養学科の学生、白戸ゼミの観光ホスピタリティ学科の学生、白戸先生、私。

店に向かうバスの中は、菅野さんと白戸先生と男子学生の話し声が響いていて、とてもにぎやかでした。

廣田ゼミの3年ゼミ長に乾杯の音頭をお願いしてスタートした懇親会。
とっても、とっても楽しい会でしたよぉ~!

学生一人一人の話に耳を傾けてくださる菅野さんと笹井さん。
とてもありがたいなぁと思いながら見ておりました。

自己紹介で、お互いの情報を交換した健康栄養学科の学生と観光ホスピタリティ学科の学生たち。
このように語り合う機会はなかなかないので、学生たちはお互いにいい刺激をもらったのではないかと思います。
また、今度、一緒に取り組む企画を考えよう・・・ということなりました。

何が始まるのでしょう?!

途中で、私のゼミの4年生が「今日は廣田先生のお誕生日なので、菅野さんからお祝いの言葉をお願いします」の一言。

実は、21日に4年ゼミ生たちは、10月生まれのゼミ生と私の誕生祝いの会を開いてくれたのです。
そのときに、黒板に「廣田先生、お誕生日おめでとう」というようなことが書かれていて、ちょうど居合わせた3年生もそれを見てしまっていました。

・・・といわけで、4年生のこの発言の後、3年生からバースディプレゼントをいただいてしまいました。
お気遣いいただき、アリガトネ!!

そして、菅野さんから、うれしいお祝いの言葉をいただいて・・・なんと素敵な誕生日でしょう。
そして、菅野さんのお誕生日も10月なのだそうです。なんだかうれしくなりました。

アッという間に時間が過ぎさり、気が付けば22時近くになっていました。
ながーい、とっても楽しい、1日が終わりました。

後日、伺った話では、菅野さんと白戸先生は、日付が替わるまで飲んで語り合っていたそうです。

今、私の研究室には3年生からいただいたハロウィンのニャンコちゃんカップに入ったかわいい多肉植物があります。

毎朝、ニャンコちゃんに「おはよう!」と挨拶して、楽しかったこの日のことを思い出し、仕事にとりかかります。

しばらくは、こんな日々が続くと思います!!

2014年10月29日水曜日

遅ればせの報告Ⅱ 菅野芳秀さんを迎えての特別講演会

10月25日(土)に、3年ゼミ生と塩尻市ヘルシーフィジカル教室に参加したことは、お伝えしました。
昼食をいただいたあと、各グループからお一人が代表して今日の感想をおっしゃってくださいました。
5班のうち4班は、男性の参加者が代表となり、「楽しかった」、「勉強になった」とおっしゃってくださったのは、私たちにとってはうれしいことでした。

その後、片づけをし、終わり次第、皆で急いで大学に戻りました。

もう一つ、この日は ---山形県長井市から、菅野芳秀さんをお迎えしての公開特別講演会--- という企画を準備していたからです。

以前、このBlogでもその企画についてご紹介しました。
http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2014/10/blog-post_10.html

ヘルシーフィジカルの講座実施日であることはわかっていたのですが、12月まで週末の予定がびっしりで、この日しか設定できる日がなかったのです。

受付開始は14:30

4年ゼミ生に、「もしも遅れたら・・・」ということで、会場案内のチラシ貼り、会場設営(ほとんど前夜に1人でコツコツやってはおきましたが、受付の机などは当日セットすることにしていました)、お茶の準備などをお願いしていました。

菅野さんには、14:18着の電車をご案内していましたが、なんとか13時半すぎに大学に戻ることができました・・・4年生が準備を始めようとしているところでした。ありがとう!!

講師をお迎えするのに、本当にバタバタしていて、申し訳ない限り。
でも、菅野さんにとっては、若い学生たちと話すことができて、学生の接待はうれしかったかもしれないと・・・言い訳かな?!

久しぶりにお会いしたら、相変わらず大柄で(そんなに変わるはずはありませんが)、お礼とお詫びもそこそこに・・・旧友とお話しするような感じでした。

住吉学長先生、総合経営学部の白戸先生+ゼミ生の皆さんも参加してくださいました。
参加者は多くはありませんでしたが、その分、菅野さんがお話くださったことは、一人一人の心に響いていたと思います。

事前にいただいていたテーマは、「“土はいのちのみなもと”の地域づくり」でしたが、実は数日前に菅野さんからメールをいただいていました。
私がお話しいただきたいとお願いした内容がたくさんあって欲張りすぎだったため、何にフォーカスすればいいのかと、とても迷われたのだそうです。
「菅野さんのお話なら、なんでも大丈夫!」というのが私の気持ちでした。何より、学生たちには、菅野さんのお人柄や情熱にふれてほしいと思っていましたので。

当日向けに菅野さんが用意してくださったレジュメには
「みんなでなるべぇ柿の種・・ 食・農・地域からのまちづくり」
というテーマが記されていました。

「みんなでなるべぇ柿の種」はとても含蓄のあるメッセージなのですが、その種明かしは、講演会後の懇親会の場でしていただきました。
私が、菅野さんからお聞きして心に残っている大好きなメッセージです。

長井市の生ごみ循環システムであるレインボープランに関するお話を軸に、たくさんのことを伝えてくださいました。

お話を聴講した学生の感想から、言葉を拾ってみます。
どんなお話だったのか、ご想像ください。

○ 全ては土から
○ 土づくりは食べものづくり
○ 土は命の源
○ 私たちは、めぐって土を食べている
○ 土を扱うことは、過去と未来の命を扱うこと
○ 無いものねだりではなく、あるもの探し
○ 地域社会では、順調に右肩上がりということはない
○ 学ばなければ命が危ない
○ 活動に対する情熱
○ 批判する心、疑う力、共感する心
○ 夢をかなえるために大人になる

企画者として、密度の濃い時間を提供できたことをうれしく思います。
菅野さん、ご参加くださった学外者の皆さん、本学学生の皆さん、ありがとう!!

塩尻市ヘルシーフィジカル教室-男性が大活躍-

ご無沙汰してしまいました。
ゆとりのない日々が続きまして・・・。

大学祭後のできごとを振り返ってみます。

大学祭の企画であった廣田ゼミの“Let's hunting !”
食育SATシステムのPCがフリーズするというトラブルにみまわれたものの、おかげさまで、たくさんの方に来ていただいたそうです。
ゼミ生たちは、なんだかチームワークがよくなったような気がします。

10月20日(月)は大学祭片付け日のため、授業はありませんでした。
本来なら、学生もお休みですが、3年生は午前中に就職対策の試験があるというので、その後の時間を使って、25日に予定されている塩尻市のヘルシーフィジカル教室関連の打ち合わせをしました。

その週は、レシピの決定、配布資料の準備、発注表の作成とあわただしく作業が進み(ほかにも、週末に大きな企画を予定していて、その準備と同時進行だったものですから、たーいへん!! その企画についてはまた後で報告します)・・・それでも無事、ヘルシーフィジカル教室当日を迎えました。

10月25日(土) 朝、8時に大学を出発して、塩尻市に向かいました。
ヘルシーフィジカル教室は、塩尻市が運営している健康づくり教室で、廣田ゼミの3年生は、毎年、調理実習を含めた「栄養講座 応用編」を担当させていただきます。

前半は、私の講義、後半は学生がスタッフとして活躍する調理実習、その後は講義と実習を結んで、各自が自分の適量を意識しながら試食をするという流れの講座です。

調理実習のメニューは、事前に受講生の皆さんから提案していただいた「我が家自慢のレシピ」の中のいくつかを取り上げ、学生が試作してアレンジし、組み合わせを考えました。

講義が終了し、調理スタート!

学生たちはそれぞれ担当したグループごとに調理のポイントを説明して、その後、調理に取り掛かっていました。
これがとてもよかったと思います。

今年は男子学生が2名いるので、受講生の皆さんや塩尻市のスタッフの方々がびっくりされていました。
男性の管理栄養士の卵もいいでしょ!!

今年は、当日参加された受講生のなかにも男性が多くいらっしゃいました。
「普段、台所に立つことなどないんです」とおっしゃる方、
「提案したレシピが採用されていてびっくりしました」という方、
自分の適量をきちんと把握されていて、「いつも考えながら食べています」という方など、男性受講生も楽しそうに、大活躍!
とてもいい講座になりました。

ゼミ生の皆さん、お疲れ様でした。
お世話になりました塩尻市のスタッフの皆さん、受講生の皆さん、ありがとうございました。

2014年10月19日日曜日

大学祭レポートⅡ

松本大学大学祭「梓乃森祭」開催中の週末です。
土曜日は、廣田ゼミの射的と食育SATシステムの教室にも、多くの方が訪れてくださいました。

私が顔を出した時には、かわいらしい小学生の女の子たちがSATの食事診断に、ゼミの4年生が射的にチャレンジしていました。
女の子たちに「写真をとってもいい?」と聞くと、「いいです」と答えてくれましたので、パチリ!

なんだかとても楽しそうです。

夕方からは、日曜日に開催される地域貢献大賞のコンクールに向けて、ゼミ長が務めることになっているプレゼンテーションを皆で見直して、遅くまで準備を進めていました。
ご苦労様!!

そして、日曜日の今日なのですが、私は長野市でシニア健康講座の調理実習講座。
大学祭のほうはゼミ生たちにお任せです。地域貢献大賞の晴れ舞台を見てあげられなくて、とても残念。

調理実習講座が無事に終わったところで、大学祭の食育SATシステムのPCがフリーズして困っているとの連絡が入りました。
できそうなことは伝えましたが・・・不在でごめんなさい。

射的は好評なようです。

地域貢献大賞はというと・・・「後援会長賞」をいただくことができたそうです!!

頑張った甲斐がありましたね。よかったぁ!

ゼミ生たちは後夜祭もでるのかしら? 
楽しんでください!!

2014年10月18日土曜日

大学祭 廣田ゼミ 準備が整いました!

松本大学の第48回梓乃森祭がスタートしました。

健康栄養学科の「1日限りのレストラン」は開店準備中!
予約した方のみが対象となります。ジビエ料理にもチャレンジしていますよ!!

各ゼミの模擬店は、すでに販売を開始していて、ちょっと学内を歩くと、「○○、いかがですか!」と売り歩く誰かにつかまってしまいます。
特に健康栄養学科の学生の声掛けをかいくぐって移動するのは、大変です。
さっそくコーヒーのお供になるスウィーツを買い求め、ただいまコーヒータイムです。

廣田ゼミ3年生のLet's hunting(射的)は、準備が整っています。

食事診断の食育SATシステムもあります。皆さんも日頃の食事を振り返ってみませんか?
なかなかできない体験ですよ!!

そして活動報告のポスターも展示しています。

皆さん、ぜひお越しください。
かわいい動物たちがお待ちしています。

5号館1階513教室です。

2014年10月14日火曜日

長野県の学校給食献立コンクールの1次審査

財団法人長野県学校給食会主催で開催される「学校給食に地場産物を活用した調理コンクール」は平成23年度から実施されています。

今年は4回目の開催となり、すっかり長野県の学校給食関係者の間に定着した感があります。

初回から、審査委員長を務めさせていただき、学校栄養士の皆さんや調理員の皆さんの学校給食にかける思いを体感してきました。

10月14日の午後、松本大学会議室を借用して、本年度の1次審査である書類選考が行われました。
自由献立部門と課題献立部門があり、献立票などの応募書類をみて9名の審査員で選考を行いました。

11月に2次の調理審査があり、このときは地場産物を納品してくださる農家の方や学校の校長先生などにも加わっていただきます。
1次審査は、応募書類をみて評価ができないといけないので、給食管理業務のことがわかるメンバーで審査を行いました。

約100件の応募書類の中から、事前チェックで30件足らずに絞り込んでいただいたのですが、1件ずつ吟味しながら審査するのはかなり大変です。
全部チェックし終わった頃には、疲れました。

審査員の評価を統合して2次審査に進んでいただくチームを選定しました。
明日には、連絡文書が発送されるそうです。

審査基準も年を追うごとに洗練されていきます。
選考に残ったチームの皆さんには、調理審査当日、落ち着いて頑張ってほしいと思います。

大学祭に向けての準備

心配された“非常に大型で強い”台風19号が通り過ぎました。
昨夜の就寝時には雨が強くなってきていましたが、朝、起きると穏やかになっていて、ほっとしました。
幸い、長野市や松本市では“大暴れ”という感じではありませんでしたが、各地では風雨の影響で被害があったようです。

学生たちは、今週末の大学祭に向けた準備を進めています。

私のところの3年ゼミ生はゼミ活動の発表と、射的をすることになっています。
昨日は台風が迫る時刻に、皆でその的などをつくっていました。

健康栄養学科らしく「ジビエ」を意識して、的たちはシカ、イノシシ、クマ、山鳩、キジなどのようです。
今年の3月に卒業したゼミ生が取り組んでいた長野県内の鳥獣被害とジビエに関する研究についても、ポスター掲示をするそうです。

準備作業中にお邪魔すると、「先生もやってみますか!」と誘われて、学生たちが購入してきた吸盤ピストルで射的にチャレンジしてみました。

なかなか難しいです! やっと4発目で何とか的に当たりました。

そして、結構、楽しいです。
皆さん、大学祭の折には私たちのゼミの教室(513教室)にお出かけください。

食育SATシステムによる食事診断のコーナーも設置するそうです。
教室の半分を使いますが、隣では沖島研究室ゼミ生による研究成果の発表があります。

両ゼミで運営する513教室にぜひ足を運んでください!!

2014年10月10日金曜日

菅野芳秀氏の講演会 お越しください!

本大学が取り組んでいる「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の地域志向教育研究費による「特別講演会」を企画しました。

山形県長井市から、市民全体で取り組む生ゴミ循環システムであるレインボープランの立ち上げにあたって中心的役割を担った菅野芳秀さんをお迎えします。

菅野さんと松本大学健康栄養学科とのつながりは、平成21年度に始まりました。

私は、松本大学に着任する前に、長野市で菅野さんのご講演を聴かせていただく機会を得ました。
その後、菅野さんのご著書「生ゴミはよみがえる」(講談社) を拝読して、すっかり《菅野芳秀ファン》になってしまったのです。

生ごみというと、多くの人は環境問題などの視点で考えると思いますが、私はその本の中に出てくる「生ゴミがよみがえる町」の一節に心打たれ、生ゴミは、食育のよいツールになると考えるようになりました。
松本大学着任後は、健康栄養学科1年次の「食生活論」で、毎年、この部分を題材として学生たちに考えてもらうことにしています。

平成21年度、健康栄養学科が文部科学省の大学教育GPに採択されたとき、学生たちに菅野さんのお話を直接聞いてほしいと思い、特別公開講演会の講師をお願いしました。
こころよく引き受けてくださり、松本までお越しくださいました。

その時の報告は下記をご覧ください。

その後に続いた山形県長井市への視察は、私の研究室ゼミ生が取り組む学内でのささやかな生ゴミ循環システムづくりの活動へとつながりました。

視察時の様子は下記をご覧ください。

平成23年度に大学教育GPのまとめとして開催したGPフォーラムでも菅野さんにシンポジストを務めていただきました。

その時の報告は下記をご覧ください。

菅野さんが、山形県置賜地方(三市五町で構成される地域)を食と農とエネルギーの「自給圏」にして行こうという置賜自給圏構想を考える会の活動にも尽力されていると知り、再度、学生とともに長井市に伺ってみようと計画していました。
地域つくりを考えることは、食生活に関する専門職をめざす学生たちに不可欠な資質だと思っているからです。

菅野さんと何度かメールをやり取りした結果、今回は、こちらにお越しいただいてお話を伺うことにしました。

一般の方も参加できる公開講演会として実施しますので、関心のあるかたは、下記リンク先の内容をご確認いただき、お申込みいただければと思います。

概要は下記のとおりです。

日時 2014年10月25日(土) 開場 14:30 開演15:00
場所 松本大学6号館3階633教室
講師 山形県長井市のNPO法人レインボープラン市民市場「虹の駅」理事長 
    アジア農民交流センター(AFEC)共同代表 菅野芳秀氏
講演の演題 “土はいのちのみなもと”の地域づくり
タイムテーブル  14:30 受付開始
           15:00~16:30 講演会
           16:30~17:00 参加者との交流・ディスカッション
           17:00 終了予定


会場の関係で、定員は80名(入場無料)と少なめです。
そのため、事前にお申込みいただくことにしました。
参加を希望される場合は、住所・氏名・お勤めのかたは勤務先・連絡先電話番号を明記の上、下記にお示しした内容にしたがって、お申し込みください。

「菅野さんからのメッセージ」をお読みいただくと、少しだけお人柄がわかるのではないかと思います。
参加を希望される場合は、お早めに!!

ご案内、申し込み方法の詳細は、下記をご覧ください。

2014年10月4日土曜日

長野の野菜はおいしいよコンテスト

(公社)長野県栄養士会は小・中学生を対象として、野菜クッキングコンテストを開催しています。
この“長野の野菜はおいしいよコンテスト”も、今年でも第7回となりました。

最初に企画を検討した頃のことを知っているので、長野県栄養士会の食育活動がこんなふうに定着し発展しつつあることを、とてもうれしく思います。

この企画を立ち上げるときに中心的役割を果たし、毎年審査会の運営を担ってくださっていた小笠原憲子前常任理事が退任されてしまったので、今年は私にその役目が回ってきました。

第1回のときには、1次の書類審査のみ審査員を務めましたが、2次の実技審査に関わるのは初めてでした。

朝、会場となっていた長野調理製菓専門学校には、2次審査に残った子どもたちが続々と到着。
2次審査に残ること自体がたいへんなことなので、誇りをもって調理に臨んでほしいと思いながら、子どもたちを迎えました。

今回は、このコンテストの様子をラジオ番組として伝えてくださることになっているSBC信越放送のMCの方が、司会進行を務めてくださいました。

10:00に開会式がスタート。

主催者挨拶、審査委員長をお願いしている会場となっている調理専門学校の石坂豊明校長先生の挨拶と諸注意に続いて・・・10:30には2次審査に残った10組の子どもたちが一斉に調理をスタート。

一人でつくる人、クラスメートのチームで、姉妹のチームでなどさまざまですが、皆、なかなかの手際です。
始まる前に付き添ってきてくださった先生方とお話しする機会もありましたが、学校やお家で何回も練習してきてくれたそうです。

こんなふうに、クッキング~特に、野菜料理の~に関心を持ち、積極的に取り組んでくれる子どもたちが増えてくれることは、私たち企画側にとってもたいへんうれしいことです。

調理時間は1時間、大きな字で書いたレシピを見ながら、また、お互いに声を掛け合いながら、作業を進め、全チームが時間内に調理を終えました。

斬新なアイディアの「県内産野菜を1人分100g以上使用した料理」ができあがりました。

写真撮影後に審査員による試食審査があり、その結果も踏まえて審査会が開催されました。
その間に、子どもたちも試食し、他のチームの料理も味わいました。

そして・・・結果発表、表彰式。

唯一の男子チームが最優秀となりました。売木村という長野県南信地域から来てくれた6年生の二人でした。

表彰後のコメントがとてもよかったのです。
「ほかのチームの料理もとてもおいしかったので、その中で最優秀になれたのことは、とてもうれしいです。」
いい挨拶でしょ!!

今朝は朝5時に出発してきたのだそうです。調理中の作業段取りに関する声の掛け合いもすばらしく、将来はシェフになるかも・・・と思えるような二人でした。
「おめでとう!!」よかったですね。

料理の詳細は・・・長野県栄養士会では、毎年、このコンテストの
入賞作品を紹介する冊子をつくっています。

その中に写真とレシピが掲載されますので、それができあがるまで、“乞う、ご期待”。

2014年10月1日水曜日

御嶽山の噴火 Ⅱ

日本は火山列島だということを認識し直しています。

9月27日に噴火した御嶽山では、多くの犠牲者が出ています。
たまたまその晴天の日に登山をしていた方々が、迫りくる噴煙にとらわれて何を思ったかを考え…胸がつぶれそうです。

最近は登山とも縁遠くなってしまいましたが、以前は上高地の活火山である焼岳に登ったこともありますし、御嶽山に登ろうという案が浮上したこともありました。

自分の身に降りかかっていてもおかしくないことだと思うと、その場に居合わせた人々の恐怖感の一端を感じることができます。

私たちの年代では、休火山や死火山といういい方を学習しましたが、今はそのような表現はしないとのこと。

今年は、小笠原諸島の噴火で西之島が拡大を続けているというニュースもあります。
火山列島の日本で噴火に備えて・・・といっても、どうすればいいのかしら?

とにかく、防災意識を高くするということしかないのでしょうか?

御嶽山のふもとで育つ白菜は極上白菜として有名で、以前、食育関係の仕事で木曽にうかがたっ時に、夏場に生産されほとんどが長野県外に出てしまって、なかなか地産地消は難しいとうかがいました。

この白菜にも火山灰の降灰があったようですが、こだわりの白菜を栽培してきた皆さんのご苦労が無に帰さないようにと、祈るような気持ちです。

2014年9月28日日曜日

御嶽山の噴火

びっくりしました!!

9月27日土曜日は、松本大学で(公社)長野県栄養士会の生涯教育研修会があり、朝9過ぎから夕方16時過ぎまで研修会場の5号館にいました。
進行役を務めていたのです。

研修会後、来週の講義の準備をして18:30頃に大学を出ました。
車の中で開田高原からの情報を伝えるニュースを聞きました。「火山灰が積もっています・・・」。

「えっ???」最初は、何か聞き間違えたのかと思いました。
マイカーでテレビの画像を見て、やはり長野県のことだと確認しました。

御嶽山が噴火したという緊迫したニュースが伝えられていました。
噴煙の画像をみると不安な気持ちになります。
紅葉がきれいになる時期で、いい天気だったので多くの登山者が入っていたことでしょう。

木曽地域には研究調査で伺ったこともありますし、何回か講演等でも呼んでいただき、お世話になった方がたくさんいらっしゃるので、とても心配です。

どうか、大きな噴火になりませんように!!!

研修会は3つの講義があったのですが、講師はいずれも松本大学健康栄養学科の先生方でした。
同じ大学にいても先生方の講義をお聴きする機会は多くはないので、私も新鮮な気持ちで聴講することができました。

お世話になりました先生方に感謝・・・です。

2014年9月26日金曜日

卒業生の来学

今年の3月に卒業し、県内の製粉会社に就職したゼミの卒業生が訪ねてきてくれました。

「国内産 そばの実を焙煎したお茶」という自社製品を手土産に・・・。
ありがとう!!

正式な配属先が決まり、10月1日から商品開発部門で働くことになるそうです。

プレッシャーがあると言っていましたが、頑張ってくれるでしょう!
学生時代から手作りのスウィーツなどを持ってきてくれる学生だったので、その腕前を活かしてくれるのではないかと思います。

笑い話ですが、学生時代には「スーツを着て働きたい」と話していたのです。
(また、スーツ姿が似合う女性ですが・・・)。
10月以降、白衣を来て働くわけですが、やりがいは感じていると思います。

彼女が開発にかかわった商品を持参して訪ねてくれる日を、楽しみに待つことにしましょう!!

2014年9月23日火曜日

2014年度後期 スタート

今週月曜日、9月22日から松本大学の後期が始まりました。

初日から2年生の講義があり、久しぶりで90分の講義をしたら、なんだか疲れました('~`;)。

1年後期と2年前期は担当科目がないので、2年生と授業で向き合うのは、ほぼ1年ぶり。
皆の成長ぶりは???・・・まだ、わかりません。
大きなため息をついているイラスト入りで「大学が始まりました。」モジ顔だよ。ため息 のデコメ絵文字 と書かれた受講票がありました。
学生たちも通常モードに戻るのに少し時間がかかるようです。

私自身はというと・・・4時限目には4年生の卒研ゼミ、5時限目には3年生のゼミをセットしてしまい、たいへんな後期初日でした。

卒研ゼミ生は本日火曜日も朝から集まり、卒業研究を進めたり、国家試験の学習をしたりしていました。
皆で刺激し合って、頑張ってほしいと思います。

2014年9月21日日曜日

キャンパス見学会でのゼミナール活動紹介

9月2日はキャンパス見学会。

今年は、キャンパス見学会に何度も足を運んでくださる高校生を対象として、健康栄養学科の各ゼミナールが順番に研究や活動内容を紹介しています。

9月のキャンパス見学会は、沖嶋ゼミ、杉山ゼミ、廣田ゼミの担当。
3年生有志を募ったところ、生坂の通学合宿サポートが終わったばかりですが、2名のゼミ生が担当してくれることになりました。

準備に時間を割くことができなかったため、これまで様々なところで使用したポスターを掲示することにしました。
先輩たちの活動ではありますが、継続しているもの、コンセプトが今の活動にも活きているものなどであるため、大丈夫だと思いました。
自分たちの活動も語りたいよね・・・ということで、前日まで取り組んでいた生坂小学校の通学合宿サポートの写真や資料なども展示しました。

会場に足を運んでくださった高校生を3グループに分け、3ゼミで、10分間ずつ3回ローテーションで説明することになり、初回だけ様子を見守っていました。

きちんと務めている姿を頼もしく見た後、あとは学生に任せることにしました。
通学合宿後すぐにも関わらず、ご協力いただいたゼミ生に感謝、感謝!!

さて、22日からは後期が始まります。
学生ともどもギアチェンジです!!

健康首都会議健康弁当検討会と入試

9月19日、生坂村の通学合宿解散日。

朝、子どもたちと学生全員で記念撮影をし、お別れの挨拶。
小学生たちを小学校に送り出した後、私たちも大学に戻りました。

この日は本年度最初の入試日で、松本大学人間健康学部健康栄養学科では編入学試験、大学院健康科学研究科では第1期の入試が実施されました。

関連の業務をこなしつつ、人間健康学部の6号館では、松本市の健康首都会議に向けた健康弁当提案の検討会がひっそりと開催されていたので、そちらにも顔を出し・・・と、なんとも落ち着かない日となりました。

健康弁当の検討会は、最初の提案後に学生が再検討してブラッシュアップを図ってきたものを販売会社の(株)王滝の関係者の皆さんと、松本市の関係者の皆さんに披露して、ご意見をいただくという場でした。

内容的にはおおよそ了解が得られ、販売価格もほぼ決まったようですが、数品目について更なる課題が示され、今後学生が検討を重ねることになったそうです。

参加学生の皆さん、お疲れ様でした。
11月の販売に向けてもうひと頑張りですね!

生坂通学合宿2014 3日目

9月18日 生坂小学校通学合宿の3日目です。

サポート役の3年ゼミ生はメンバー交代することになっていました。
18日の朝、前半を受け持った学生たちとともに大学へ。

午前中は、10月に予定している山形県長井市生ごみ循環プロジェクト~レインボープラン~の視察についてのミーティングです。
受け入れていただく長井市側の状況などを勘案し、こちらから出かけるのではなく、長井市からレインボープランの立ち上げの中心人物であった菅野芳秀さんに松本にお越しいただくことにしようということになりました。

取り急ぎ、その対応に追われ、午後は大学の教職員を対象としたFD・SD研修会に出席。

この日から通学合宿に参加する学生は15時に出発、私は16時過ぎに出発しました。

最終の夕食では、ギョウザづくり。
子どもたちがつくるのに時間がかかるだろうとの見通しで、ゼミ生が具の準備を整えるという段取りになっていました。

私が到着したときには、準備はすっかり整っていました。

子どもたちが到着したところで、ギョウザ包みを開始です。
6年生の女子2名、5年生の男子1名といっしょに作業をしました。

6年生の1人は、とても上手で、びっくり! 
日頃からお手伝いを積極的にしているのでしょう。

具に比べて、皮の枚数が多く、余ってしまいました。
子どもたちと相談して、ゼミ生が余り物でつくってくれたきんぴらごぼうを包むことにしました。
「えーっ!」と思われますか? (結構、niceでしたよ!)

そして・・・「いただきまーす!」

夕食後は、昨年同様、生坂中学校の前教頭先生による「星空観察」の授業。
少し雲が動いていましたが、周りが暗いのですばらしい星空が広がっていました。

夏の大三角形≪こと座α星ベガ、わし座α星アルタイル、はくちょう座α星デネブの3つの星を結んで描かれる、細長い大きな三角形≫について教えていただきました。
ベガとアルタイルは、七夕の伝説で言われている「おりひめ(織姫)」と「ひこぼし(彦星)」だそうです。

天体観察用の望遠鏡でいくつかの星を観察させていただき、最後に山並みの向こうで光っている松本市の地上の星を見て、星空観察の授業は終わりました。

あの星空は見事です。こんなところにも生坂村の宝があることを子どもたちは認識しているかしら?
成長して他の地域などで住むようになったときに、しみじみと気付くのかもしれません。
この授業は、子どもたちの心にひっそりと残り、その時に花開くことでしょう!!

夕食づくりがあわただしかったので、順序が逆になってしまったのですが、就寝前に交代した学生たちと子どもたちが自己紹介。

初日のラフティングに参加していた学生もいたので、短い時間の中で適切な関係づくりができていたようです。

2014年度生坂村通学合宿の最後の夜・・・「おやすみなさい!」

生坂通学合宿2014 2日目

夏休み終了直前の1週間は、ゆったり気分のときがなく過去りました・・・が、楽しい時間もありました!
振り返ってみます。

9月17日 2014年度の生坂通学合宿2日目。

教授会後の研修会に出席し、19時過ぎに、予定よりも遅れてしまったとあわてながら生坂の通学合宿に向かおうとしていると、駐車場で小倉事務局長さんにお会いしました。
「これから、生坂に行ってきます。」
「これからですか? ご苦労様です。気をつけて!」
と言葉を交わし、生坂の高津屋森林公園へ・・・。

到着すると、この合宿に参加している3年ゼミ生が子どもたちに食育の授業をしていました。

2日目、3日目の夜は、食育の授業か星空観察の授業か、どちらかをする予定になっていました。
翌日のほうが天気がよさそうだということになり、2日目の夜に食育の時間を持たせていただくことになったのです。

前日に皆で準備していた野菜に関するクイズ対抗戦が始まったばかりでした。
子どもたちはいきいきと楽しそうにクイズにチャレンジしていました。
クイズだけでは終わらず、最後に野菜摂取に関するまとめを入れているところが、とてもよかったと思います。
子どもたちは熱心にメモをとっていました。
しっかり準備をしてきた学生たちの苦労の賜物でしょう!

この日の夕食は手巻きずし。
私は夕食時刻には間に合わなかったので、この食育授業後に食べさせていただきました。

子どもたちとの夕食時には、手巻きずしをめぐってとても盛りあがったのだそうです。いっしょにいただけずに残念!!

おいしくいただきました。ごちそうさま。

明日の朝食の準備をして、私たち松本大学のメンバーはコテージに戻りました。
そして、順番にシャワーを浴びた後、合宿2日目の「おやすみなさい!」

2014年9月17日水曜日

生坂村通学合宿2014 初日はラフティング

昨年に引き続き、廣田ゼミナール3年生が昨日から生坂村の通学合宿をサポートしています。

初日は昼過ぎに集まって開会のあいさつをした後、子どもたちと共に村内の犀川でラフティングをしました。
ライフジャケットを身に付けて、急流をかっこよく下り・・・と行きたいところですが、今回はパドルの使い方を教えていただいたり、川に飛び込んだり、ライフジャケットを来てプカプカと浮かんだり、砂の上に寝転び青い空を見上げて温まったり・・・川遊びといった感じです。

天気に恵まれて楽しいひと時でした。

「速乾性のウェアを着用」との連絡はしてあったのですが、そのまま川に飛び込むとは思っていなかったので、学生ともども、あとの洗濯等の対応が大変でした。

川から直接、村の温泉宿泊施設のやまなみ荘に向かい、温泉に入らせていただきました。
スーパーマーケットでお買いもの
ほっと一息です。

その後、子どもたちとともに食材の買い出しに行きました。
子どもたちは案外しっかりもののようで、無駄な買い物をしないようにと心がけていたそうです。

合宿をする高津屋森林公園につくと、さっそく夕食づくり。
子どもたちは積極的に調理作業等をこなしました。

夕食のカレーはやや薄めの味付けでしたが、皆であれこれ言いながら食べるのは楽しいものです。
「薄味すぎる~」という子、「何杯も食べることができていい感じ」という子、さまざまでした。

実は今日の朝食のみそ汁も結構薄味でした。“減塩”がいつも頭にある大学生のお姉さん、お兄さんたちはすっかり薄味志向になっているからでしょうか? だしは効いていたようです。

日中も残って、近くを散策したり涼しいところで勉強をしたりしているという女子学生たちを残して、私は大学に出勤です。
今日は教授会とその後にもちょっとした研修会があり、それが終了したところで、私はまた生坂村に向かいます。
生坂に残った学生たちがどんな時間を過ごしたのか、話を聞くのが楽しみです。

2014年9月15日月曜日

明日からの生坂通学合宿に向けて

9月の3連休、今日が最終日です。
3年ゼミ生が明日から始まる生坂村での通学合宿に向け準備を進めるというので、私も出勤しました。

3泊4日の小学生を対象とした通学合宿ですが、2日目または3日目の夜の学習時間に、1回だけ食育に関する時間をいただくことになり、その内容を検討するためです。

前回のゼミで大枠の内容は決まっていましたが、今日は具体的な進め方を検討し、教材づくり。

皆のアイディアを結集し、意見を出し合ってまとめていました。

昼過ぎにはなんとかまとまったようです。
ご苦労様でした。本番、頑張りましょう!!

別の仕事も少し進みましたが、私もこれで帰宅することにします!

2014年9月12日金曜日

1日限りのレストラン2014 試食お披露目会

松本大学健康栄養学科では、昨年に引き続き、大学祭期間中の10月18日(土)に1日限りのレストランを開催します。
松本大学が取り組んでいる文部科学省選定「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の一環としての取り組みです。2年~4年までの学生たちが参加しています。

その試食お披露目会がありました。

学内の教職員の皆さんにお客様になっていただき、フロアスタッフの動きを確認するとともに、プレス発表の場でもありました。

提供予定の料理
これまでも試作検討会で試食させていただいたのですが、今日は格段とレベルアップしていてびっくり!
これまでの課題はほぼクリアできていたのではないかと思います。

一緒のテーブルで試食してくださった住吉学長、小倉事務局長、等々力人間健康学部学部長もよくできていて、おいしいと褒めてくださいました。

調理スタッフはじめ、今日まで頑張ってきた皆さん、よかったですね。

そして、ご指導に当たられた先生方、ありがとうございます。

今年のテーマは、“松大生が贈る信州・いのちの恵み”
どちらか選べるメインディッシュの
鹿肉赤ワイン煮
様々な信州食材を使用しているほか、初めて本格的なジビエ料理に挑戦し、メインディッシュとして鹿肉を用いています。

前菜(野菜のテリーヌ、長いものコロッケ、ケークサレ、ピクルス)
白きのこのポタージュスープ
バターロール・全粒粉パン
メイン:鹿肉の赤ワイン煮 or 信州サーモンムニエル ハーブの香りを添えて
デザート:ティラミス、りんごのコンポート、抹茶メレンゲクッキー
コーヒー or 紅茶
メインディッシュの
信州サーモンのムニエル
といったコース料理です。

当日は1000円で提供します。

明日以降申し込みを受け付けますので、詳しくは新聞、松本大学のHPをご覧になって、お申し込みいただければと思います。

さて、本日以降、フロアスタッフも一層、ホスピタリティあふれるサービスに向けて練習を重ね、当日はお客様を笑顔で迎えてくれることと思います。

皆様のお越しをお待ちしております。

2014年9月11日木曜日

スタジアム食完成発表会2014

23年度にスタートしたJ2リーグに所属するサッカーチームの松本山雅FCと松本大学のコラボレーションによるスタジアム食「スタめし」提案プロジェクトも、5期目を迎えました。

今日はその完成発表会。

これまでは学生がメニューを考案して形となったものを提案させていただき、販売業者さんに採択していただくという形をとっていました。
今年は少し趣向を変えて、学生は新商品のコンセプトやアイディアを提案し、それを採択してくださった業者さんと打ち合わせを重ねながら、形にしていくという方法をとりました。

学生たちは夏休み中も熱心に活動し、この完成発表会を迎えたわけです。

発表させていただいたメニューは

りんご‘勝’姜焼き丼
レタスたっぷり山賊クレープ
緑のちくわone soul揚げ
サラダDE肉みそ冷やし麺
山雅アップルスカッシュ
山雅スムージー
トロピカルやまガーリーゼリー

の7種類。

商品名を見ただけではイメージがわかないものも多いかもしれません。
ご興味のある方は、9月14日に山雅のホームスタジアム「アルウィン」で販売されますので、ぜひ応援に来ていただき、ご賞味ください。

早めに並んでいただかないと売れ切れてしまうかもしれません(…だと、うれしいなぁ!!)

完成発表会には、松本山雅後援会理事長の山村様をはじめ、山雅後援会「Team-Vamos」の皆さん、松本山雅の椎名選手、山本選手、道上選手、松下選手も同席してくださいました。
選手の皆さんは、提案商品を召し上がり、プレスの皆さんの質問に答えてくださったり、提案した学生たちに感想を伝えてくださったりしました。

学生たちもとてもうれしいそう…!!!

今回は初めて、学内の山雅ファンの皆さんも発表会場に駆けつけてくださいました。
最後に、松本大学のファンの皆さんから選手の皆さんに千羽鶴が渡されました。
現在、J2リーグで2位につけている山雅のJ1への昇格を願って折ったものだそうです。
頑張ってください!!

この日まで学生のアイディアを形にしてくださった業者の皆様に、心より感謝いたします。

また各地で大雨

広島で大きな土砂崩れがあって復旧が進められる中、また昨日から全国各地で大雨になっているようです。

西は大阪府から、関東各地、宮城県、北海道までと広い地域にわたる局地的なゲリラ豪雨。
川などが氾濫したわけでもないのに、道路が冠水してマンホールから水が噴き出している映像はなんだか恐ろしい感じです。
コンクリートで固められてしまった都市化もこのような現象の要因なのでしょう。

昨夜、PCを見ていて東京都台東区の大雨に関するニュースに気づきました。
いつも研究関係でお世話になっている薬剤師さんの拠点が台東区ですので、心配になりメールを出しました。

いつも素早く返事をくださる方ですが、なかなか連絡がないので心配しておりました。
23時前に「かろうじて大丈夫でした」とのメール。
ほっとしました。

大雨被害のニュースを見ながら、家族や親戚、友人や知人の心配をしている人がたくさんいることでしょう。
少しでも被害が少ないことを祈りたいと思います。

2014年9月7日日曜日

「専門職の食と栄養セミナー2014」報告

長野市のアクティホールで「専門職の食と栄養セミナー2014 健康寿命を延ばすメタボ&ロコモ対策 Vol.2」が開催され、司会を務めました。
「~ 長野で解き明かす長寿日本一 ~」がサブテーマ。

(公社)日本栄養士会名誉会長で神奈川県立保健福祉大学学長の中村丁次先生
料理研究家の村上祥子先生
長野県健康福祉部健康増進課の吉沢正課長
長野県栄養士会の園原規子会長
名古屋大学大学院の葛谷雅文教授
といった講師の先生方による講演5本と、講師の先生方をパネリストに迎えたパネルディスカッションという盛りだくさんの内容。

司会者のセリフは多かったのですが、ステージ上の脇で先生方の講演を聞かせていただき、それぞれのお話の中から今後に向けてのヒントをいただきました。

村上先生は、電子レンジを用いたクッキングを交えての講演。
途中でブレーカーが落ちてしまって、舞台裏は大慌て。
運営スタッフの皆さんがテキパキと動いて対応し、無事復活。

こんな様子を見るのもめずらしい体験です。

集団レベルでも個人レベルでも過剰栄養と低栄養が混在するなかで、健康長寿をめざす長野県の健康づくり関係者として、今日いただいたヒントの中から、できることを進めていきたいと思います。

セミナー終了後、講師の先生方、協賛企業であった(株)味の素の関係者の皆さんとの夕食会がありました。
見識高い先生方からいろいろな話題が飛び出して話が展開し、こちらも実り多い夕食会でした。

金曜日から今日まで、予定がぎゅうぎゅう詰めの週末が終わりました。

2014年9月6日土曜日

岡谷市での食育講演会

今日は、暑い1日でした。

岡谷市が開催した食育講演会にお呼びいただき、「健康づくりを目指す食育のあれこれ」というテーマでお話させていただきました。

皆さん、熱心に聞いてくださり、感謝! 感謝!

岡谷市は、保育園も学校もすべて自園・自校給食、すばらしいですね。
子どもたちは幸せです。

保育園、学校、食生活改善推進協議会等の皆さんの食育に関する活動を伝える展示もあり、私も拝見させていただきました。

会場でお会いした行政の管理栄養士さんから「ブログを楽しみに読んでますよ」と言われました。
そんなふうにおっしゃっていただくと、うれしいものです。

ありがとうございます!!!

2014年9月5日金曜日

新しい食事摂取基準に関する研修会

東京で開催された研修会に参加してきました。
来年度から使用される日本人の食事摂取基準(2015年版)に関するものです。

食事摂取基準は、私たち管理栄養士・栄養士が、どのように食べればいいのかを考えていくときのバイブルのようなものです。

5年毎に新しく積み重なった研究成果を加えてレビューされ、策定検討委員会で考え方や数値の見直しが行われ、厚生労働省から発表されます。

これまでは基本的には健康人を対象として策定されていましたが、今回、初めて重症化予防も視野に入れて検討されたのだそうです。

先日横浜で開催された日本栄養改善学会でも、新しい食事摂取基準に関するシンポジウムがあり、参加しました。
本日の研修会は全国栄養士養成施設協会主催であったため、管理栄養士・栄養士を育てている立場の先生方が聴講者です。
講師の先生方も、食事摂取基準に関してどのように教育していけばいのかといった視点を盛り込みながらお話してくださいました。

参考にしたい部分がたくさんありました。
後期には、食事摂取基準論という講義を担当するので、本日学んだことを活かしてみたいと思います。

この後に予定されている学会でも関連の講演が組まれているので、たぶんあと2回は学習する機会があります。
理論を理解し、活用についての考えを深めていきたいものです。

2014年9月3日水曜日

世界健康首都会議のお弁当提案

本年11月に松本市で開催される第4回世界健康首都会議に向け、会議中に提供される健康弁当の提案に取り組んでいるプロジェクトチームの活動が進行しています。

今日は、学生たちの試作・検討結果をもって、提案するお弁当を製造販売してくださる「株式会社 王滝」に伺いました。

調理作業の施設を見学させていただいた後は、総料理長さん、製造担当者さん、管理栄養士さん、それに、松本市の担当者の方を加えて、いろいろご意見・アドバイスをいただく検討会。

松本市の担当者さんからは「健康」というキーワードをどうアピールするのかといったご指摘。
王滝の皆さんには、実際に製造する立場から材料入手、調理工程などを踏まえた種々の質問やご指摘をいただきました。
私自身も教えていただくことがたくさんありました。
本日参加した3年生にとっては、自分たちの提案への指摘はつらくもあるでしょうが、いい学習の機会になったと思います。

なんとか、提供できるのものになっているとの評価をいただけたようです。
今後もさらにブラッシュアップを図っていかなければならないこともたくさんありますが・・・。
大学にもどってさらなる検討会について打ち合わせを行い、次のステップへの進みます。

今日は、19時から生坂村で通学合宿の保護者説明会が予定されていて、夕方大学を出ました。

今年は10名の子どもたちが参加するそうです。
昨年も感じましたが、説明会に参加された親子はとても素敵なのです。
こんな子どもたちが育つ生坂村はすばらしい!!…です。

2014年9月1日月曜日

松本市総合防災訓練に感動

9月1日は防災の日。
松本大学は、松本市総合防災訓練の会場になりました。

「糸魚川-静岡構造線断層帯」による大規模震災が発生したとの想定だそうです。

朝、大学に到着するともう訓練は始まっていました。
学内には大変多くの機関の方々が大勢詰めかけていました! びっくりです。

そして様々な救援車両が集結。

総務省消防庁、松本広域消防局、松本市消防団と書かれた消防車
炊き出し用の機器を積んた陸上自衛隊の車両
警察署のレスキュー隊車両
信州大学医学部附属病院や相澤病院のD-MATの救急車
中部電力㈱・松本市電設業協会・松本ガス㈱・松本市建設事業協同組合・松本市水道事業協同組合の車両などなど。

小さな男の子は「働く車両」が大好きな子が多いので、この場に居合わせたら、どんなにか喜ぶことでしょう!
親戚の小さな男の子に、写真を送りました!

プログラムに沿って、さまざまな訓練が進行していきました。

3階から撮影した消防車
私たちの学部棟は訓練のメイン会場となっている松本大学総合グランドのすぐ向かいにあるので、3階のテラスからその進行状況が手に取るようにわかりました。

学部棟の屋上階から救護が必要な人がヘリコプターで救助されていく様子も、ヘリコプターの真下近くで見ることができました。
近くで、2歳くらいの男の子がお母さんの膝に座って、目を丸くして見つめていました。

学生が救護される役を務めたようですが、相当怖かったのではないかと思います。
ホバリングで救助作業
間近に見ていて、救助隊の皆さんの日頃の訓練があるからこそできることだと思いました。
日頃の鍛錬に感謝し、思わず、感動の涙があふれてきてしまいました。

梯子車を使った放水訓練もありました。するすると伸びていく梯子車にも感動・・・。

松本市社会福祉協議会によるボランティアセンターも設けられ、健康栄養学科の学生は、日赤松本市奉仕団の皆様方といっしょに自衛隊の炊き出し車両で炊いたご飯でおにぎりの炊き出しを用意するという任務を仰せつかっていました。

炊き出し訓練に参加した学生たち
皆さんに教えていただきながら、任務を果たすことができたようです。
給食施設でも非常時の対応が求めれらる昨今、いい学習ができたことと思います。

こうした訓練があってこそ、いざというときに役立つのだと思います。

訓練終了後、午後からは雨模様。
お天気にも恵まれた防災訓練でした。
関わられた多くの皆様、お疲れ様でした。

2014年8月28日木曜日

関東甲信越の栄養士会の皆さんをお迎えして!

昨日に引き続き、本日8月23日(木)も長野で開催された会議に出席。

(公社)日本栄養士会の関東甲信越各県栄養士会の会長と各県栄養行政担当者との合同会議が長野市のホテル国際21で開かれたのです。

本来は各県の栄養士会長様たちが集まる会議であるため、長野県栄養士会の常任理事である私は出席する必要はないのですが、各県の皆様方をお迎えする立場の長野県からは、副会長・常任理事・幹事なども同席しました。

前任期中は副会長として、各県の会長様たちと同席する機会も年に何回かはあったため、お世話になった会長様たちに久しぶりにごあいさつさせていただきました。

ホテル国際21の会場はリニューアルしたようで、シックな飾り付け素敵な会議室でした。

茨城、栃木、新潟、群馬、山梨といった各県栄養士会の本年度の事業、各県の行政が進めている健康づくりに関する事業計画などが報告されました。

いずれの県も、減塩や野菜摂取に関する課題と働きかけは共通していて、それぞれの取り組み内容は大変興味深く、参考にしたい部分もたくさんありました。
日本栄養士会の事業や課題についても様々な意見が出され、各県の会長様たちの思いが伝わってきました。

重い課題もありますが、会議の後は、和やかに情報交換会。

ホテルが工夫してくださった野菜をたっぷり使った洋食と和食を組み合わせた食事は、参加された皆様にも好評でした。
食べることにはうるさい方々なので、ホテルも気を使ってくださったのだろうと思います。

会議は明日も続きますが、私は明日は大学で仕事があり、欠席となります。
これから管理栄養士として巣立っていく学生たちのためにも、実り多い会議になりますように!

2014年8月27日水曜日

県庁での有識者意見交換会

気が重い仕事が終了!!

今日は県庁で「しあわせ信州創造プラン推進のための意見交換会」がありました。
27日・28日と開催されることになっていましたが、本日は「健康づくり・医療充実プロジェクト」がテーマ…。

有識者として参加したメンバーは5名。
神奈川県立保健福祉大学の臼井正樹先生
丸子中央病院長の勝山努先生
東北大学大学院の辻一郎先生
静岡県立大学大学院の西田在賢先生
の4名の先生方と私。

阿部知事、このプロジェクトの総括マネージャーである真鍋健康福祉部長、原山企画振興部長などを前に提言を述べるということになっていましたので、しばらく前からとても気が重かったのです。

私は、健康づくりの視点から意見を申し上げれる役目とのことでしたから、日頃の研究・実践活動をしている中で、感じていること、考えていることを申し上げることにしました。

準備としていろいろ考えてみることはたいへんでしたが、考え方を変えてみれば推進事業を進めている立場の県の皆様に直接提案できるということは、とても良いチャンスをいただいたということです。

4つの提言を述べさせていただきました。さっそく検討してみたいとおっしゃっていただいた提案もあり、取り組みが進んでいくよう私もできることはして参りたいと思います。

他の有識者の先生方の間では地域包括ケアに関する議論が広がり、“地域”や“自治”などについて考えることができました。
いつも、実践的な視点で考えることが多いので、こういうキーワードで考える機会をいただき、フレッシュな感じがしました。

気が重い日々が終わり、ホッとしています。
解散後、信州大学医学部にいらっしゃるころから存じあげている勝山先生に、「頑張ってね!」(いろいろな意味が込められていると思います)と声をかけていただき、とてもうれしく思いました。

明日は、「地域づくり」についての意見交換会だそうです。私の提言のなかでも地域づくりの重要性に触れさせていただきましたので、明日の交換会では、どんな提言がなされるのか、期待したいと思います。

2014年8月24日日曜日

第9回信州公衆衛生学会も終了

8月23日(土)に開催された第9回信州公衆衛生学会が終了し、20日にスタートした学会詰めの1週間が幕を閉じました。

信州公衆衛生学会は学会立ち上げの際の準備委員会から関わっていますが、来年度第10回を迎えるまでになったことをうれしく思います。

今年の学会では、この立ち上げのときに中心的な役割を果たされた佐々木隆一郎先生(現飯田保健福祉事務所長)の特別報告がありました。
長野県が「健康長寿世界一の信州」をめざすために進めている「健康長寿プロジェクト・研究事業」の中間報告についてご報告くださったのです。

今年の6月に実施された第9回食育推進全国大会のシンポジウムでもご一緒し、その折にもお話を伺ったのですが、あたらめて研究チームが緻密に進められた研究の成果を確認させていただくことができました。
自分なりに噛み砕いて理解することにつながると思います。

佐々木先生は、今年いっぱいで退職されるそうです。
学会にとっても私自身にとってもとても大きな存在だったので、心細い感じがします。
今後も学会の発展に心を砕いてくださるものと信じていたいと思います。

私の研究発表はプログラムの最後でした。
座長を務めてくださった飯田女子短期大学の友竹浩之先生からご質問やコメントをいただき、更に研究をブラッシュアップさせるためのヒントをいただきました。

最後まで残って聞いてくださった皆様にも感謝! ・・・です。

2014年8月22日金曜日

横浜を発ちました

第61回日本栄養改善学会学術総会の最終日です。

朝、本日ポスター発表をする教え子のポスター展示を手伝ってから、「日本食品標準成分表2015」に関する教育講演会の会場へ。
講師は千葉県立保健医療大学の渡邊智子先生。学会でお会いするとあれこれと情報交換させていただく先生なのです。

研究や教育に関する考え方に共通項がたくさんあるので、今回のご講演からも得るものがたくさんありました。

食品成分表を最も活用するのは栄養士・管理栄養士ですが、私たちの考え方やニーズについてわかってくださっている先生が食品成分表の策定委員に加わってくださっていることに心強さを感じました。
私たち栄養士・管理栄養士は、先生が委員会で主張してくださることを実践場面で活かせるように、食品成分表をきちんと理解し、活用しなければいけないと感じました。
この思いを学生たちにも伝えたいと思います。

2015年版は収載食品数もかなり増える予定のようです。
楽しみに待ちたいと思います。

その後、聞きたかったシンポジウムは会場がいっぱいで入ることができず・・・あきらめて、展示会場に行って、(公社)長野県栄養士会の出展ブースを少しだけお手伝い。

お立ち寄りくださった方とお話するのも楽しいものです。
長寿日本一の県というのもお立ち寄るくださる方へのアピールポイントの一つになっていたように感じます。

その後も、ランチョンセミナー、ポスター発表、口頭発表、シンポジウムの会場を行ったり来たり。
15時過ぎには学会場を後にしました。

明日、同じく神奈川県で全国栄養士大会と日本栄養教育学会が開催される予定ですが、こちらは欠席することにしました。
信州公衆衛生学会が同じ日にあり、そちらに出席することにしたからです。

今は、長野行の新幹線あさまの車中です。
群馬県内を通過中、空が暗くなり、雷光と滝のような雨。
広島の雨の被害のことが頭に浮かびました。
今日はニュースをチェックしていませんが、亡くなられた方はまた増えてしまったのかしら?

トンネルを通り過ぎて、軽井沢にに出ると雨は降っていませんでした。
「局地的な大雨」ということですね。
通り過ぎてきた地域で被害がでないといいのですが・・・。

間もなく、横浜への出張から帰宅となります。

2014年8月21日木曜日

みなとみらいの夜景

第61回日本栄養改善学会学術総会2日目。
今日も暑かった!!

早朝の4:39に地震がありました。
横浜の揺れは小さかったのだと思います。
気がつかなかった人も多かったのではないかと思いますが、ホテルの部屋が9階でミシミシと揺れ、目が覚めました。

朝から暑い中、歩いて学会場へ。

午前中は教育講演、ランチタイムはお弁当付きのスポンサードシンポジウムに参加しました。
午後はポスターセッションへ。共同研究としての発表が3つありました。

午後、口頭発表セッションの2番目で研究成果を発表。
発表後、同じようなテーマでこれから研究を進めようとしている先生が声をかけてくださり、情報交換をしました。
発表しがいがあって、うれしいことでした。

その後、遅れて日本人の食事摂取基準2015に関するシンポジウムの会場に行くと、聴講者がいっぱい!
それでも立ち見で聴講しました。

ちょっと疲れました。

今夜は、今年松本大学の大学院を修了した教え子、他大学の大学院に進学して同じく今年修了した教え子と3人で夕食。
みなとみらい地区の夜景も楽しみました。

ふたりとも明日は研究発表の予定です。
しっかりネ!!

2014年8月20日水曜日

第61回日本栄養改善学会学術総会に来ました

パシフィコ横浜で開催される第61回日本栄養改善学会学術総会に出席しています。

パシフィコ横浜では、2008年に国際栄養士会議(International Congress of Dietetics:ICD)が開催され、参加しました。

今回は、日本の栄養士・管理栄養士の皆さんが最もたくさん参加する日本栄養改善学会に参加するために訪れましたが、なんだかとても懐かしい感じがします。

今日は評議員会があり、それに間に合うように横浜に来ました。
暑いです!!

今年のテーマは、「実践栄養の連携と調整 ~私たちは、栄養学が好きだ!好きだ!大好きだ!~」です。
今回の学術総会会長の中村丁次先生(神奈川県立保健福祉大学学長・前日本栄養士会会長)らしいテーマ名です。

午後からの会長講演、特別講演などのプログラム中、研究仲間の先生方にお会いしました。
こうした出会いは学会参加の楽しみのひとつです。

夕食をご一緒し、これまでのこと、これからのこと・・・いろいろ情報交換し、お話が弾みました。

明日から、研究発表が始まります。私自身も口頭発表の予定です!

2014年8月18日月曜日

あらーッ!?

大学の一斉休校期間が終わり、また、大学がややにぎやかになりました。

やけに学生の声が聞こえると思ったら、健康栄養学科の3年生は今日、補講があったようです。
お盆明け早々、ご苦労様。

8月20日から、横浜で開催される第61回日本栄養改善学会学術総会に出かけるため、なんだか気忙しい感じです。
その後すぐに、第9回信州公衆衛生学会学術総会があり、両大会に発表を申し込んだので、なおのこと落ち着きません。

自分の発表のパワーポイントファイルは完成間近になったので、なんとかなるでしょう!

今日は、共同研究のポスター発表案を修正したり、9月に予定されている生坂村の通学合宿のことで学生と連絡をとりあったりしているうちに、気が付いたら、窓の外は暗くなってきていました。

日が短くなったこと!!

ORプロジェクトの畑にいってみなければと思い、大分暗くなった道を畑に向かいました。
近くまで行ってびっくり! 周りの畑にたくさんあったひまわりがすっ刈り倒されていました・・・たぶん!・・・暗くてよくわからなかったのですが、雨や風で倒れたわけではなさそうです。

毎年、花が終わるとこのように片づけれらていたのでしょうか?
状況がよくわからず、「あらーッ!?」・・・でした。

2014年8月7日木曜日

水やり~ORプロジェクトの畑にて~

私たちの学部棟から見た野球場の先のひまわり畑
ゼミの卒研生に頼まれて、ORプロジェクトの畑に水やりに行ってきました。
まだ、隣のひまわり畑の花々は咲き競っていて、夏休みらしく親子づれが写真をとったり、畦道を歩き回ったりしています。

ナスとピーマンとキュウリの実が大きくなり始めていました。

この週末から、お盆休みをはさんで全学一斉休校となります。

その簡に、収穫しないといけない状況になりそうです。
小さなナス
休み明けでは、大きく育ちすぎてしまうかもしれません。

担当の学生が良いタイミングで来てくれるといいのですが・・・。

小さなピーマン
どうしましょう? 明日の様子で考えることにしましょう!!

7月に、1年生の食生活論のアウトキャンパススタディで伺った蓼科高原で農園を営んでいる清水さんが、「野菜を作り始めると家を空けられなくなるんだよねぇ」とおっしゃっていたのを思い出します・・・。