2014年12月31日水曜日

振り返りⅢ 松川村での報告会

振り返りNo.3です。

前の週末に日本公衆衛生学会に参加して、次の週末に金沢で日本学校保健学会での発表が予定されていた11月10日(月)の午前中、私は北安曇郡松川村にいました。

本年度、松本大学総合経営学部の山根教授といっしょに取り組んでいる松川村での調査研究成果についての報告会が予定されていたためです。
松川村は現在、男性の市町村レベルの平均寿命が日本で一番長い地域なのです。
山根先生は以前から、松川村をフィールドとした活動を進めていらっしゃったのですが、男性長寿日本一になったことを受けて、長寿の要因について研究を進めることになり、私も参加させていただくことになりました。

山根先生のゼミ生と私のゼミの4年生が面接での調査に取り組んでくれました。
そして、私の研究室では、卒研生の1名が卒業研究のテーマとしています。

食事調査のほうは、全データのまとめが11月10日には間に合いませんでした。
それでもほぼ徹夜でデータをまとめ、なんとか報告会の準備をし、松川村に向かいました。

新聞社やテレビ局など取材陣がたくさん詰めかけていて、長寿日本一の要因に対する関心の高さがうかがえました。

山根先生のほうのライフスタイルの関するデータはほぼ集計が終わっていたのですが、食生活のほうは、卒研生がデータ整理を進めている段階で、中間報告となりました。
「正式なまとめはいつになるのですか」などという質問が多く、とても申しわけない感じでした。
お詫びに、ちきんと成果をまとめなければなりません。気持ちを新たにしています。

ライフスタイルに関する項目から考察していくと、地域のつながり、つまり、ソーシャルキャピタルと食生活状況との関連も見えてきそうです。
このことは、その後に続いた、松本市の世界健康首都会議(11月18日・19日)のイチロー・カワチ先生のご講演などにつながっていると考えています。
世界健康首都会議のことはこちらで触れていますので、ご覧ください。→http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2014/11/blog-post_18.html


最終的な研究成果がどのようにまとまるのか、私自身も楽しみです!!

2014年12月30日火曜日

振り返りⅡ 11月の学会

11月末の日本ヘルスプロモーション学会について報告したところですが、実は11月はもう一つ学会に出席していました。
日本学校保健学会です。

11月は5日(水)~7日(金)まで日本公衆衛生学会、11月15日(土)・16日(日)とこの日本学校保健学会、29日(土)・30日(日)は日本ヘルスプロモーション学会と学会続きで、いずれの学会にも研究発表を申し込んでいたため、とてもあわただしかったのです。

おまけにその間の22日(土)は長野県栄養士会の生涯教育研修会、23日(日)は長野県の学校給食献立コンクールと毎週末、出かけておりました。
学校給食献立コンクールについてはこちらをご覧ください→http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2014/11/26.html

発表を申し込みすぎとは思いましたが・・・参加するなら発表して何らかの評価やヒントを得るための情報交換ができればと思ってしまうのです・・・エントリーしたからには発表しなければなりません。

金沢市で開催された15日・16日の日本学校保健学会が一番ピンチでした。
この学会には初めて参加しました。
共同研究を進めている信州大学の本郷実先生に誘っていただいたのです。
これまでの研究成果について発表するということでお誘いいただき、それでは私の担当している食事調査のほうも発表しようと思ったのです。

実はその週の月曜日10日にはもう一つ大きな仕事があったので、発表準備が事前に整いませんでした。

幸いオーラル発表だったので、金沢までいく途中の車中、そして金沢のホテルについてからも発表のためのプレゼンテーションファイルを作成していました。
ほぼ完成したかなという段階になったのでは、発表する16日の午前2時頃でした。

同じ研究チームから私も含めて4演題の発表があったのですが、私以外の3名の先生方は、初日の15日に発表を終えていました。。
15日の夕食は皆で蟹のおいしいお店に出向き、金沢を満喫したりしていました。
それから最後の仕上げにかかり、データのミスを見つけて修正などしていたらその時刻になってしまったのです。

なんとか無事発表を終えることができました。

初めて参加した学会ですが、他の学会でもお世話になっている先生方にお会いでき、情報交換ができました。

今、思いだせば、楽しい金沢の思い出です。

2014年12月29日月曜日

振り返りⅠ 「ネウボラ」をご存じですか?

あわただしい日々でご紹介できなかったことをアトランダムに振り返ってみます。

1ヵ月前の11月29日・30日、日本ヘルスプロモーション学会が開催されました。
昨年度、この学会が松本大学で開催されたときには、シンポジウムのコーディネータを務めさせていただいたのですが、今年は一会員として参加しました。

会場は千葉県浦安市にある順天堂大学医療看護学部。
浦安市の松崎秀樹市長の特別講演があり、テーマパーク所在地というだけではない、浦安市の姿について知ることができました。
松崎浦安市長とシンポジスとの皆さん
高齢化率が1%台という地域もあれば、40%を超える地域もあるということにも驚きましたが、農地がゼロとうかがって、びっくりしました。

「生涯にわたる女性のヘルスプロモーション」というテーマのシンポジウムがありました。

読売新聞社調査研究本部主任研究員の榊原智子さんは、ジャーナリストらしい鋭い視点とご自身の経験を踏まえて、人口減少時代に求められる家族サポートというテーマで、とても示唆に富んだお話をしてくださいました。

続いて、フィンランド大使館広報部の堀内都喜子さんからフィンランドの子育てに関わる政策のお話がありました。
皆さん、「ネウボラ」ってご存知ですか?

ネウボラはフィンランドで展開されている出産・子育て支援センターのことなのだそうです。
1つの学校区に一つのネウボラがあり、一人の保健師さん(といっても日本の助産師さんのような働きをしているらしいです)が、出産から子育て中のさまざまな相談支援まで、継続的にサポートをしていくことになっているということでした。
この手厚い子育て支援があって共働きが当たり前の社会になっているということなのでしょう。
育児パッケージの中身

男女平等の社会も子育て支援の政策も「国民一人一人こそがとても大切」という基本的な考え方がベースにあるから・・・とおっしゃっていました。

以前いた短大で同僚だった大学の後輩は、フィンランドの福祉に関する研究者でしたが、彼女が研究していたフィンランドというのはこんなに素敵な国なのだということを再認識しました。

フィンランドには、育児パッケージの配布という仕組みもあるそうです。
このパッケージの中にはベービー服やベービーケアアイテム、羽毛布団などが入っているそうで、毎年4万世帯に配布されているのだそうです。

日本の地方自治体の中にも、ネウボラのシステムを取り入れようとしているところが出てきているそうですが、日本ももっと子育てのしやすい社会にならないといけないと強く思いました。

子どもを産み育てやすい社会、虐待などのない子どもたちが健やかに育っていく社会をつくられなければ、今後深刻化する人口減少社会、超高齢化社会に立ち向かうことはできない・・・そんなことを真剣に考えたシンポジウムでした。

2014年12月21日日曜日

平成26年度の卒業研究発表会に向けて

来週の火曜日(12月23日)は本年度の松本大学人間健康学部健康栄養学科の卒業研究発表会です。
廣田ゼミナール4年生8名は昨日の土曜日に集まり、発表準備をしました。

毎年、口頭発表は各ゼミ1名、残りのメンバーはポスター発表をすることになっています。
私のゼミでは、毎年、卒研は各自1テーマとしていますから、ポスター発表者は7名となります。

朝9時ころから、まあ、にぎやかにあれこれ言葉を交わしながら作業進め、最後のポスターが刷り上がったのは17時でした。
ながーーーーく、にぎやかな1日でした。

代表して口頭発表をしてくれることになったゼミ生もリハーサルをし、仲間からいろいろアドバイスを受けて、修正を加えました。

ほぼ、準備が整いましたね。皆、お疲れさまでした!

そうそう、この間ひどくあわただしく、blogに記事をupすることができませんでした。
11月末からここまで、結構いろいろあったのです。
この後、振り返っていきたいと思います。