2017年3月31日金曜日

学科長のバトンを渡し終わりました!

6年間務めてきた松本大学人間健康学部健康栄養学科の学科長を退任しました。
学科長のバトンは木藤伸夫先生にお渡ししました。

早めに帰宅して、自分で自分の慰労会をしてあげようかと考えたりしていましたが、まだ大学にいます。

今年の日本栄養士会の研究教育事業部全国研修会で講師をお願いし、そのときに私が講師接待係をさせていただいた農水省の食育担当の栄養技官の方から、行政職を退職することにしたとのご挨拶メールにいただいてびっくりし・・・。まだお若いので、なさりたいことがあるようです。

一方で、昨年からご縁があってご連絡をとるようになったバリバリの若手研究者である大学の先生から、しばらく前に4月より厚生労働省の栄養技官にとして勤めることになったとご連絡をいただいていました。
昨日、その先生が筆頭著者としてまとめた研究論文が国際誌に受理されたとの情報をいただいたので、お祝いのメールを差し上げましたが、本日まで席があるはずの大学のアドレスに送ったので届いていないかも・・・。

午後には、日本栄養改善学会の関東甲信越支部長をお務めいただいている先生が、これまでお勤めだった国立健康・栄養研究所を退職され、引き続き研究所のシニアアドバイザーとして研究に従事することになりましたというメールをいただいたり・・・。

そして、学内でも日頃から何かとご面倒をおかけしている事務局の嘱託の職員さんが退職されることなり、お世話になったお礼のご挨拶をしたり・・・。

年度末であることを実感します。

そうそう、昼過ぎに人間健康学部長の等々力賢治先生の研究室に、学科長を退任するにあたってのお礼を申し上げに伺いましたら、新健康栄養学科長である木藤先生と、引き続きスポーツ健康学科の学科長を務めてくださる根本賢一先生とお三方でなにやら打ち合わせをなさっていました。
タイミングが良いというか、悪いというか・・・3名の先生方に、「もう、すっかり気楽な様子なんだから!」と笑われてしまいました。

実際そうなので、仕方ないですね。
3役の先生方、学部の運営をどうぞよろしくお願いいたします。

2017年3月30日木曜日

編集作業、もう一息・・・私の担当分は三息?

ただいま作成中の栄養教育関連書籍の編集会議で東京に出かけていました。
東京でも、桜が満開になるのには少し間があるという感じでした。
だた、10時ころから20時過ぎまでずーっと作業をしていたので、気温の上がった今日の昼間に様相が変わっていたのかもしれません。

長時間の編集会議では、目と頭脳が疲れました。

ずいぶん難産の本になっているのですが、全体的には、もう一息。
ただ、私は前回の編集会議に出席できなかったため、私の担当しているChapterはもう一息というところまでは到達せず・・・もう三息といったところでしょうか。

新年度の業務が間もなくスタートしますが、原稿執筆も頑張らないといけません。

2017年3月28日火曜日

平成28年度の最終週

2017年3月も最終週、間もなく新年度を迎えます。
今年は4月1日が土曜日ですから、新年度のスタートは4月3日というところが多いのでしょう。

先週末は日本健康教育学会主催のワークショップに参加しましたが、とても得るものの多いワークショップでした。今後に活かしていきたいと思います。

会場で理事の知り合いの先生にお会いしました。
6月に開催される学術総会の発表演題数が少ないそうで、ワークショップの参加者に演題登録を呼びかけていらっしゃいました。

この2年間は発表をしてきた学会だったので、今年も考えてはいたのですが、ちょうど(公社)日本栄養士会の年次総会と日程が1日ダブっていて見合わせることに決めました。
そんなお話をしたところ、「とにかく申し込んでみて」と言われ・・・。

というわけで、昨日は急遽、演題申し込みの手続きをとりました。
当日は東京で開かれる学術総会から、日本栄養士会総会会場の大阪に向かわなければなりません。
今から、「ふーっ!」という感じ・・・ですね。

2017年3月25日土曜日

3月末の新幹線

長野市は今朝、うっすらと雪が積もりました。

学校における食育に関する学会関連ワークショップに参加するために、東京に向かっています。

長野駅で新幹線に乗車し、トンネルを過ぎ上田駅が近くなると、もう雪の気配はなく、青空が広がっていました。
雪は北信地域だけのようです。

今、高崎です。空席が多かった新幹線も大分、席が埋まりました。
新年度の入学に向けた準備のために、東京に向かうらしい親子も見かけます。

新しいスタートの時期が近いのですね。
来週の30日にも東京で会議があるのですが、混み合うかもしれないなどと思いながら、新幹線に乗っています。

本日のワークショップではどのようなことを考えることになるのか期待しつつ、東京に向かいます。

2017年3月23日木曜日

フレッシュな卒業生が来学!!

3月17日に卒業した卒研ゼミ生が、顔を出してくれました。
卒業研究でお世話にになった方に卒業論文集を届けに行き、その帰りに大学に寄ってくれたのです。

管理栄養士国家試験の受験も終わってほっとした様子ですが、それでも正答数がいくつかと気になる様子でした。

高得点がであれば安心ですが、とにかく一定レベルを越えればOKという資格試験ですから、そんなに心配することはありません。
自己採点では合格ライン以上のようですが、解答例を発表している各社の正答が異なっている設問もあって、心配は尽きないようです。

今日、来てくれた二人は大丈夫でしょう!

新年度に向けてのオリエンテーションと合同企業説明会で大学に来ていた3年生(次年度の4年生)に、国家試験に向けての学習、就職活動、卒業研究の進め方などについて話をしてもらいました。

先輩からの情報はありがたいですね。
さぁ、新4年生、頑張りましょうね!!

2017年3月21日火曜日

雪になりました

18日にノーマルタイヤに履き替えたのですが、本日は雪になるとの予報。

朝、ゼミ生とキッズ・クッキングのサポートをすることになっていて、いつもより早めに家を出る必要があり、心配しました。
朝は雨だったので、大丈夫でした。
アンパンマン風に
焼き上がる予定のパン生地

松本市の公民館で実施された今回のキッズ・クッキングでは、牛乳パックを使い、ベーキングパウダーを使った「ちぎりパン」をつくるということになっていました。
松本大学地域総合研究センター特別調査研究員で松本市地域づくりインターンをしている健康栄養学科の卒業生が企画したものです。

子どもたちでも簡単にできるように工夫されていて、参加した子どもたちは、ゼミ生の4人のお姉さんたちといっしょに、楽しそうに作っていました。
とてもいい題材だったと思います。

午後は大学で大事な用事があったので、私は焼き上がる前にそっと帰りました。
どのように焼き上がったのかな? 見届けることができず、残念です。

午後から雪になりました。多分、高速道路はノーマルタイヤでも大丈夫でしょう。
でも早めに帰宅することにしましょう。

2017年3月20日月曜日

松本東急REIホテル「松本大学一日限りのレストラン」

松本東急REIホテルで開催されている「松本大学一日限りのレストラン」でランチをいただいてきました。

いったん大学に来てから、電車でホテルに向かいました。

朝、自宅から長野インターに向かう途中で、松大のバスを追い抜きました。
「???、どうしてここに松大のバスが?」と思いましたが、「ああ、そうだ、今日は春のキャンパス見学会だった」と思い至りました。
学科長だったときはいなければならない年もあったのですが、今年は声がかからなかったので、すっかり頭から抜けていました。

松ナビの学生たちが来学者に対応している中、私はランチへとお出かけ。
「ご苦労さまです」とつぶやきながら・・・。

ホテルに着くと、本日同席ということで予約していた長野県栄養士会の役員の皆さんなどがもう席についていらっしゃいました。
皆様、県内各地から足を運んでいただき、ありがとうございます。
あれこれ語り合いながら、ランチを楽しみました。

過日の試作と接客のトレーニングのときは、「大丈夫かしら?」と心配した学生たちですが、それなりに動いてお客様をお迎えしていました。

コースメニューも試作のときから少しアレンジされていました。
皆さん、満足してくださったのではないかと思います。

外は穏やかに晴れていて気持ちのよい春日和で、なんだか気持ちもウキウキします。
これから、研究室で少し仕事をして・・・
3連休の最終日ですから、少し回り道してドライブを楽しみつつ、帰宅しようと思います。

2017年3月19日日曜日

自分を信じて、力を発揮してね!!

管理栄養士国家試験の実施日です。
ゼミ生の一人から「会場、到着しました。落ち着いて、諦めず頑張ります!」と、メールが届きました。
いよいよ・・・です。

昨年は、インフルエンザを発症してしまった学生について連絡が入った事を思い出します。
本人も悔しかったと思います。
引率の先生方にもご苦労をおかけしました。
今年はいまのところ、順調なのだと思います。

ゼミ生はもとより、学部棟で机に向かっている姿を見てきた、そして、廊下や階段ですれ違うときに、「あきらめずに、1点でも積み上げようね!」と声をかけてきた皆に、精一杯、力を発揮してほしいと思います。

私は、学位授与式の日にゼミ生からいただいたフォトアルバムの寄せ書きと思い出深い写真を見ながら、ゼミ生の顔を思い浮かべて、パワーを送ります。
頑張れー!!!

2017年3月18日土曜日

国試受験生が出発していきました!

本日の正午過ぎ、昨日卒業した4年生が管理栄養士国家試験受験会場の大学がある名古屋へと出発していきました。

大学のバス2台に分乗して出発する皆を、学科の先生方をはじめ、大学に来ている教職員でエールを送りつつ見送るのも7回目となります。

同じ経験をした卒業生、大学生協の前店長様、そして、今年はサッカー部の選手と指導者の皆様なども「お見送り隊」に加わってくださいました。
サッカー部のマネージャーをしていた健康栄養学科の学生のために集まってくださったとのこと。

皆さん、本当にありがとうございます。ありがたくて、私も涙が出てきてしまいました。

彼らは、今頃はまだバスの中ですね。
今夜はゆっくり眠れますように!! 

明日は、長野からパワーをおくりますよ!! 
気持ちを静めて、問題をよく読んで、あきらめずに、試験問題に立ち向かってください!!

平成28年度学位授与式の日

2017年3月17日(金曜日)は松本大学大学院、松本大学、松本大学松商短期大学部の学位授与式でした。
やや肌寒いものの良く晴れ、気持ち良く卒業生を送り出すことができました。

私のゼミ生8名の晴れやかな姿をご覧ください。
もともとしっかり者が多かったと思いますが、3年生になったゼミの顔合わせのときのことを思い起こすと、この2年間にずいぶん成長してくれたと思います。

学科長の務めとして、学科単位の式でひとり一人に学位記をお渡しするのですが、これはかなり光栄な役です。一人ずつ、顔を見ながらいろいろな場面を思い起こすことができます。
他のゼミの皆さんもとても晴れやかでした。

お蔭さまで、就職決定率も100%になったそうです。皆、それぞれの道で自分に求められている役割を認識し、どうすればよいかを考え、誠意をもって活動してほしいと願っています。

健康栄養学科の卒業生には管理栄養士国家試験受験という難関が待ち構えています。
その受験のために出発する本日も晴れ渡っています。

2017年3月16日木曜日

明日は学位授与式

卒業生を送る準備と、新入生を迎える準備が錯綜する時期です。
松本大学は明日が学位授与式です。

本日、4月から健康栄養学科教員として着任してくださることになった先生が来学され、こちらは、新年度に向けての対応。

住吉学長にお引き合わせし、着任前からシラバス等の執筆で何度もやり取りをしていただいたので、学部の教務を担当してくださっている教務課の職員の皆様のところにご案内しました。
教務課の皆さんは学位授与式等の準備に追われているなか、こころよく迎えてくだり、ありがたいことでした。

そして、学部棟にご案内しました。
新年度に向けての学内分掌などのお話は、次年度から学科長を務めてくださる木藤教授にバトンタッチ。
それでも少し同席してお二人のやり取りをお聞きしながら、学科長の任を終えることができる!という実感がわいてきました。

新任の先生と新しい学科長が、学科に新しい風を吹き込んでくださることを期待したいと思います。

2017年3月13日月曜日

日曜日は東京で会議

昨日は、(公社)日本栄養士会の業務規範ワーキンググループの会議があり、東京に出かけていました。

行きの「はくたか」は指定席だったためゆったりと会議資料に目を通すことができましたが、帰りは何時になるのかわからなかったので自由席にしていました。
夕方の「はくたか」に乗ったのですが、途中、席がなくて立っている人も・・・3月は人の移動が多い時期なのだと実感しました。

日本栄養士会の事務局も人がいっぱい。
理事会が終わったあと、理事の皆様が異なった担当分野ごとに事後の打ち合わせをなさっているようでした。
日本栄養士会の事務局が新橋に移転してから、こんなにざわざわした事務局に伺ったのでは初めてで、ちょっとびっくり。

理事会の後は、いつもこのような感じなのかもしれません。
通常の勤務を持ちながら、理事としての役割を担ってくださっている皆様には頭が下がります。

私が参加した会議は、ことばの一つ一つを吟味しながら進める必要があり、そして、管理栄養士・栄養士の将来像についても考えながら進める必要もあり・・・牛歩のごとくですが、むしろ、そうあるべきなのでしょう。

管理栄養士・栄養士をめぐる状況も刻々変化し、考えなければならないことが多いのです。

明日3月14日は(公社)長野県栄養士会の理事会です。
こちらはこちらで、また今後に向けて決めていかなければならないことがたくさんあります。
日本栄養士会の動向を踏まえつつ、考えていかなければと思います。

2017年3月11日土曜日

あれから6年

3月11日、今年は土曜日です。
東日本大震災から6年。

そんなに日が経ったようには思えないのですが、被災直後に生まれた子が小学校に入学し、その年、小学校に入学した子どもたちが卒業していく・・・と考えると、もうずいぶん日が経ったのだと改めて感じます。

今日は、テレビでも被災地や被災者に関する番組が続いています。
この日だけ報道されることに違和感を持つ方もあると思いますが、それでもこの日に、被災者の方々に思いを馳せることには、大きな意味があると思います。
福島県に姪がいるので、被災地のことを思う日は、普通の人よりは多いと思いますが、それでも毎日思い起こしているわけではありません。
この日は、私にとっても大事な日です。

あの日のあの時刻、私は学科会議に出席していました。
松本でも大きな横揺れがありました。

その後、2011年の4月から、私は松本大学健康栄養学科の学科長を務めることになりました。

被災地の復興と時を同じくして、学科の運営に責任を持つ立場で3期6年を過ごしてきましたが、今年で退任させていただくことになりました。

この間、健康栄養学科では、大学教育GPに採択されたことを受けて、地域協働型教育の試みが進みました。
そして、地域健康支援ステーションが開所し、地域に根差した活動と学生教育をつなげる取り組みの充実が図られました。
そして、それは現在のCOCとCOC+事業として継続しています。

2017年度から、健康栄養学科では4コースの学びのモデルを示し、それぞれのコースごとに特徴ある学びができるようになります。
まだまだ私たち健康栄養学科の試みは続くのですが、次年度からは一教員として力を尽くしたいと思います。

2017年3月10日金曜日

雪が舞う日の雑感

テレビのニュースは、「晴れて日差しがさしています」と伝えています。もちろん「東京は」です。
長野市は今朝、雪が舞いました。

3月10日、3月も1/3が過ぎました。今週もあわただしかったこと!

今年度で学科長の役目をバトンタッチさせていただくことになり、学科会議、教授会で退任のあいさつさせていただきました。

6年間です・・・いろいろありましたが、ゆっくり思い返している余裕もなく・・・
それはまたの機会にということにして。

肩の荷がやや軽くなり、会議の合間を縫って、本年度の研究活動のまとめを進めることができました。
やはり、そうした仕事をしているときは楽しいですね。

まだ2/3か間、役目を果たさないといけませんが、そんな時間が増えることを楽しみに、平成29年度を迎えたいと思います。

2017年3月7日火曜日

「1日限りのレストラン at 松本東急REIホテル」に向けて

毎年、秋のたった1日のみ開店する松本大学健康栄養学科の「1日限りのレストラン」が、この3月に趣向を変えて松本東急REIホテルのレストランにて実施されます。

昨年の秋に大学で提供されたメニューの中から、ホテルの調理長様が学生たちの想いを受けとめてセレクトしてくださったいくつかの料理が、プロの手でセットメニューとして提供されるのです。

詳しくは、下記をご覧ください。
http://www.matsumoto-u.ac.jp/events/docs/20170302doc_023.pdf
https://www.matsumoto.rei.tokyuhotels.co.jp/ja/restaurant/shop01/plan/1416138668914.html

当日は学生たちもフロアスタッフを務めます。貴重な学習の機会です。

昨日の午後、この活動に参加申し込みをした学生たちがホテルに出向き、フロアスタッフとしてのトレーニングに臨みました。
私も参加させていただきました。

ホテル側、大学側代表者のあいさつ、衛生管理に関する説明、厨房見学の後、お料理をいただきながら、交代でサービスの練習をさせていただきました。

まず、笑顔づくりと「いらっしゃいませ!」の挨拶練習。

東京から来てくださった東急ホテルグループの広報担当者様から教えていただいた笑顔をつくるための合言葉として「ディズニー・ミッキー・ウイスキー」を何度も声に出して口角を上げる練習、お辞儀の練習のあと、2人一組で「いらっしゃいませ!」の声掛け。

そして、フロアサービスのプロの皆様から動き方などについて説明していただき、実際に料理を運ぶトレーニングをしました。

学生たちは本番に向けて不安でもあり、楽しくもあり・・・という感じでした。
飲食店でアルバイトなどをしている学生は多いと思いますが、きちんとしたレストランで洋食のコース料理をいただくという経験はあまりないようです。

本当にいい学習の機会をいただいたと思います。

私はもっぱらお料理をいただく係。
いっしょに参加した先生方は、大学で実施する際の指導者ですので、試食するのは当然なのですが、私は???

あえて理由づけをするなら、大学での「1日限りのレストラン」のスタートに関わり、以後見守っているから、そして、今回、東急ホタルのご関係者の皆様が、学生と協働でできる活動を実施したいので、メニュー提案などを行ってもらうことができないかとご相談にいらっしゃったとき、「『1日限りのレストラン』のメニューでやっていただくのはいかがでしょう」と提案したから・・・でしょうか。

お陰さまで、申し込みが当初の定員枠を越えたそうで、時間帯をずらしての追加枠を設けてくださることになっています。
皆様のいかがでしょう?

当日までに、学生たちがどれだけ対応力を身につけてくれるが、楽しみです!!

2017年3月6日月曜日

フレイルへの対応を考える

この週末、フレイル(日本語で表現すると「虚弱」に当たる言葉)という視点で高齢者の食をめぐる支援について考える機会を得ました。

3月4日の土曜日は、東京で開催された味の素KK主催の「食と健康セミナー」で、厚生労働省の武田俊彦医薬・生活衛生局長の「これからの保健医療政策について」のご講演をお聞きました。

「モノから技術へ、~薬から食の支援へ~」という考え方について、厚生労働省のプランに触れながら、お話してくださったのです。
考えてみれば - 特に、私たち管理栄養士にしてみれば - とても納得できることではありますが、厚労省の中で高齢者の保健医療に関してこういう議論が進んでいることを知り、正直、少々驚きました。

求められている「食の支援」を担える管理栄養士をどう養成していくのか、長野県栄養士会にとって喫緊の課題なのですが、大学教員という立場でも考えなければならないことだと思いました。

まだ霞の状態ですが、取り組んでみたいことが少し頭の中に浮かびました。

そして、5日(日曜日)は、長野市で長野県歯科医師会主催の「口腔機能維持向上のための多職種連携研修会」に参加しました。
こちらは、東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授のフレイルについてのお話で、「より早期からの包括的フレイル予防戦略ー新概念『オーラルフレイル』から何を狙うのか ー」というテーマのご講演でした。

前日に引き続いてのお話だったことから、大変興味深く拝聴しました。

飯島先生が取り組まれている研究の成果などを踏まえて、フィジカル・フレイル(身体の)、メンタル/コグニティブ・フレイル(こころ/認知の)、そしてソーシャル・フレイル(社会性の)について三位一体で考えていくことが必要であるというお話はとても説得力のあるものでした。

そして、早い時期に気づき、自分事化しなければならないと強調されていました。
「社会とのつながりを失うことがフレイルの最初の入口」であり、フレイル予防は「総合知によるまちづくり」だと・・・。

飯島先生は、「フレイル」という言葉の認知度を「メタボ」と同じくらいにしたいのだそうです。
一般市民が自分にとってのフレイル対策は何かに気付き、「自分の事」としてストーンと落ちてこなければやれるわけがないとおっしゃっていました。

そして、食べることの重要性に関連して、オーラルフレイル(口腔機能の衰え)にも早い時期からの対策が必要ということなのです。

この2日間で、とても貴重な学びをしたように思います。
実り多い週末でした。

2017年3月4日土曜日

東京で開催される「食と健康セミナー」に参加

味の素KK.主催の「食と健康セミナー」に参加するため、東京に向かっています。

天気は良いのですが、前回上京した時にはくっきり見えた富士山が今回は見えません。
空気が澄みわたる冬から、春霞の季節に変ってきているように感じますが、まあ、たまたまの解釈です。

長野駅で(公社)長野県栄養士会の理事会でご一緒する医療事業部長の管理栄養士さん(実は、前任校の卒業生です)にお会いしました。
「食事療法学会で、高知県に出かけるところです」とおっしゃっていました。
過日の理事会でも、医療事業部では医療現場での「栄養の指導」業務のエビデンス構築をめざしているとお話されていたので、学会でもそのような議論もあるのかもしれません。

年末とはいえ、専門性を高めるために努力を惜しまないこうした先輩たちの活動が、これから卒業していく学生たちの活躍の場を広げていくのでしょう!

2017年3月3日金曜日

桃の節句-ひな祭りのできごと

女の子の健やかな成長や幸せを願う-3月3日- 桃の節句-ひな祭りの日です。

信州の花の季節はもう少し先で、月遅れのひな祭りのほうがしっくりきますが、最近は暦に合わせてお祝いする家庭が多いのかもしれません。

昼休みに学食で悩めるレディに会いました。
4年ゼミ生の一人です。
4年生は管理栄養士の国家試験に向けて、日々、必死で学習を積み重ねているのです。

食堂で私を見かけて同じ机に座ると、「先生、私、どうしたらいいでしょう?」と・・・。

「着々と進めてみてはいるけれど、知識の定着がままならないのです」と不安な様子。
試験日があと半月ほどに迫ってくると、1日あたりでこなしていかなければならないことが明確になります。
すべきことを進めているけれど、確実に理解が深まっているかというとそうでもないと気持ちがあせってしまうようなのです。
5選択肢の中から正答は見つけられるけれど、誤選択肢の誤っている部分を正しい内容に直せるかというと、それができないと自分の力不足を感じている様子でした。

国家試験は正答が全体の60%を上回れば合格できるので、私としては、経験的に、現時点でそういう自己分析ができていれば当日までに安全圏に入ると思うのですが、本人たちは不安で押しつぶされそうになるのでしょう。

いつもはしっかり者のゼミ生なのに・・・受験する学生たちにとっては、受験日まで本当にピリピリする日々なのだということを実感しました。

ここまでやってきた自分を信じて! 
でも、手綱を緩めず、あと半月、悔いのないように歩み続けてほしいと思います。

きっと、大丈夫!! ひな祭りは月遅れでお祝いしましょうね!!

2017年3月2日木曜日

学内研究発表会 2日目

昼間、舞っていた雪は、帰宅するころには雨になっていました。

昨日に引き続き、学内研究発表会に参加しました。
参考にしたい研究もあり、わからないながらも研究することのおもしろさが伝わるものもあり・・・仕事が山積みでなければ、もっとこの刺激的な時間を楽しめるのだろうと思います。

発表会後、あれやこれやと仕事を片付けていたら、学部棟3階にある健康栄養学科の先生方の研究室で灯りがついているのは私の研究室だけになっていました。

帰ろうかなと思ったところに、研究仲間だった先生から久しぶりにメールが届きました。
専門的な業務の担当者として、その先生を推薦させていただいたことに対するお礼のメールでした。
気楽にできる仕事ではないので、やや心苦しく思いつつ紹介させていただいた経緯があったので、よろこんでいただけたことがわかり、ほっとしました。

お会いしてゆっくりお話できるといいのに・・・近いうちに学会などでお会いする機会がありますように!!

2017年3月1日水曜日

2016年度松本大学学内研究発表会 初日

3月になりました!
3月1日・2日は2016年度松本大学学内研究発表会。

大学から研究助成の配分を受けた場合、その年度の研究成果について発表することになっています。

室谷研究推進員長のご挨拶からスタート。
小さいながら多分野にわたる研究者がいる松本大学であるからこそ、同じ分野の研究者が集まる学会とは違った質問や刺激からinspireされることもある・・・というような趣旨のご挨拶でした。
その通りだなあと思います。
思いがけない質問に戸惑うこともありますが、それが新しい視点に気づくチャンスにもなるのです。

私も研究費をいただいていたので、発表させていただきました。
それも初日のトップバッター!! (光栄をいうことにしておきましょう!)

座長を務めることが多いのですが、今年は免除となりました。
昨年は2会場でパラレルで進行したのですが、今年は1会場で実施。
長時間となりましたが、総合経営学部、人間健康学部、教職センターなどの先生方からの発表も興味深く聞かせたいただきました。