2012年5月31日木曜日

信州ジビエ研究会の第1回理事会と“食育”の日ポスターのコンテスト

    信州ジビエ研究会の第1回理事会が開催されました。
  
信州ジビエ研究会設立総会への出席に関しては、こちらをご覧ください→
http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/03/blog-post_26.html

    今日の理事会では、平成24年度の重点目標、年間スケジュール、事業計画と予算などについて審議されました。安心・安全な肉を供給するという川上から、川下の需要拡大までについて、ワーキンググループをつくり、「信州ジビエの振興方策」を策定していくことになりました。事業計画については、消費者に近い位置にいる管理栄養士としての意見を申し上げました。
    シカ肉などを食べることについて、「いのちをいただく」という食文化の視点からの議論も交わされるなど、様々な意見が出され、私たち管理栄養士などが取り組んでいかなければならないことについて考える機会をいただきました。会議終了後もシカ肉の加工や調理にとりくんでいらっしゃる業者の皆さんやホテルの料理長さんなどと意見交換し、いろいろ教えていただきました。この研究会の活動をジビエの活用につなげていきたいという理事の皆様の熱意を感じました。

    食文化といえば・・・学生たちが私の授業である「栄養教育実習」で作成した“食育の日”のイベント会場用のポスターが学部棟の実習食堂に展示され、学内セレクションのための投票が始まりました。ジビエを扱ったものはありませんが、“食育の日”にジビエの活用を通して、自分の「食」について考える機会にしていただくというのも一案ですので、イベント会場でできそうなことを考えてみたいと思います。

2012年5月29日火曜日

“食育の日”イベントのポスターが完成しました

 食育推進基本計画により、毎月19日が「食育の日」、6月は「食育月間」とされてから、6月19日頃には、食育のイベントが盛んに開催されるようになりました。
 松本においても、この日程に合わせてJR松本駅東西自由通路において、食育イベントが開催されます。松本市や長野県松本保健福祉事務所、松本地方事務所農政課、関東農政局長野農政事務所などが企画・参加しますが、松本保健福祉事務所から声をかけていただき、松本大学健康栄養学科も参加協力をしています。私の研究室のゼミ生は、ブース運営をさせていただくのですが、そのほかにも栄養教育実習で作成したポスターを展示します。

 栄養教育実習のなかで、大衆に対する栄養教育について考える題材として、このイベントのためのポスター作成を授業に組み入れています。今日の授業時に、全てのグループの作品が完成しました。
こんな感じのポスターが14作品できあがりました!
 明日から、学部の実習食堂に作品を展示して、学科の学生や給食を召し上がりに来てくださった教職員の皆さんにご覧いただきたいと考えています。そして、松本駅のイベント会場で展示するポスターを選ぶコンテストを実施することにしています。得票数の多かったものを松本駅を利用する地域の皆様や観光客の皆様に見ていただこうというわけです。

 作品はそれぞれ力作でどれが選べれるのかはわかりません。制作した学生たちもコンテストの結果を楽しみにしているようです。学内関係者の皆様、投票よろしくお願いします。
 そして、6月15日から19日までの間に松本駅にお出かけになりましたら、学生のポスターをぜひご覧ください!! そして、16日のみ開設されるゼミ生のブースにもお立ち寄りください。

第一陣が出発! 「大学は美味しい!!」フェアへ

新宿に向けて出発する前に、「パチリ!」
 本日午前9時過ぎ、新宿高島屋の「大学は美味しい!!」フェアに参加する松本大学の学生・教職員ご一行が、大学のバスで松本大学を出発しました。本日は搬入と出店の準備で、明日が販売の初日です。あわただしい中で、準備が進められたため、運び込むべき物品にもれがないかと気がかりです。
 第一陣は、松商短期大学部の金子能呼先生と人間健康学部健康栄養学科の矢内和博先生のゼミ生、大学院生が中心メンバーです。
 販売スタート日の明日は、慣れない上に、大学からの参加者が少なく、心配です。
皆さん、しっかり準備し、頑張ってきてネ!!
 
 午後、矢内先生から、準備状況を伝えてくれる写真が届きました。しっかり進んでいるようです。夜になって、ご一行に電話をしてみましたが、和やかに・・・というか・・・にぎやかに、楽しく食事をしているところでした。
 どうやら、心配する必要はなさそうです!! 土曜日の夜には、私も行きますよぉ~。

2012年5月26日土曜日

芽が出て♪ 膨らんで♪ 花が咲いたら♪♪♪

    ORプロジェクト(何のことかわからない方は→http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/05/or.html をご参照いただければ幸いです)の畑に植えつけたズッキーニの花が咲きました。
ORプロジェクトの畑のズッキーニ
    松本大学には、アウトキャンパススタディという授業形態があります。各科目のねらいと特性に応じて、大学外のフィールドで学習する機会を授業に組み入れることができる特徴のある教育プログラムです。
    私が担当する1年次前期の「食生活論」では、毎年、本学特別講師の藤木徳彦シェフにお世話になり、アウトキャンパススタディを実施しています。藤木徳彦シェフは茅野市にあるエスポワールというレストランのオーナーシェフで、農林水産省から「地産地消の仕事人」に認定されている方です。松本大学健康栄養学科の授業や実践活動において、学生に多くのことを伝えていただいています。
 
藤木シェフとエスポワールについては、こちらをご覧下さい→
藤木シェフと健康栄養学科の学生との関わりについては、こちらをご参照ください→

    「食生活論」のアウトキャンパススタディでは、藤木シェフのレストランに食材を提供している県内の農家を訪問し、エスポーワールで実際にそれを使った料理をいただきます。一昨年度、学習の機会を与えてくださった茅野市の農家さんで、初めてズッキーニが育っている畑を見学しました。「ズッキーニってこんなふうに実がつくんだ!」とびっくりしました。恥ずかしながら、キュウリのようになるのかと思っていたからです。カボチャの仲間ですが、カボチャとも違っていました。
  今日、ORプロジェクトの畑に咲いていた花の下にもズッキーニの実が膨らんでくれるのかしら? 楽しみに待つことにしましょう!!
畑からの帰り道、道端にオダマキが咲いていました。好きな花のひとつです。

2012年5月25日金曜日

大詰め ―大学は美味しい!!フェアの準備―

大詰め! 大詰め!! 
  新宿高島屋で開催される「大学は美味しい!!」フェアは、来週の30日にスタートします。いよいよ開催日が迫ってきました。
  松商短期大学部の学生と松本大学の2つの学部の学生が混じってチームをつくり、店舗を運営します。学生たちは、授業の合間を縫って上京しなければならないため、曜日によって参加人数が異なります。学部の枠を越えて集まることができる時間というのは限られますので、充分ミーティングを重ねて・・・とはいえません。そういう状況のなか、準備が進行しています。
  マニュアルどおりに進むとは思えないので、いかに現場の状況に対応するか、学生の応用力が問われることになります。地域をキャンパスと考え、実践的な学習を重視している松本大学学生たちの本領が発揮されますように!!
熱心にお弁当についての説明を聞く学生たち
  今日は、参加する学生が集まって、会場で実演販売する山賊焼のお弁当類に関する説明会がありました。業者の担当者さんから、使用食材や盛り付け方についてレクチャーを受けました。
  地元のSBC信越放送さんが取材に来ていました。販売当日の様子も含めて放送してくださるらしいです。
  販売当日、松本大学の学生たちは赤または黒地のエプロンに黒いキャップをかぶることになっています。もし、高島屋に足を運ばれる方がいらっしゃいましたら、左の写真に写っているスタイルの松本大学学生のいる店舗で信州らしい商品をお買い求めください。私は2日土曜日の夜と日曜日の3日しか参加できませんが、会場でお待ちしています!!

お弁当に貼付されるシール

  山賊焼のお弁当は2種類あります「山賊まぶし丼」「三色山賊丼」。お弁当には、松本大学観光ホスピタリティ学科の白戸洋研究室のゼミ生が考えた「山賊焼」のシールが添付されます。学生が描いた国宝松本城イラスト入りの地にゴールドの文字入りの扇形のシールです。小さくて残念ですが、イラストがとても上手に描かれていますので、お買い求めになられた方には、ぜひ、シールもご覧いただければと思います。

2012年5月20日日曜日

今年も始動 ORプロジェクト

    新緑の山々が次第に緑を濃くしていきます。車で走っている時に、「山形県長井市のつつじはもう終わりかしら?」と思ったりします。毎年「行ってみたいなあ!」と思いながら、まだ花の季節の長井市訪問は実現していません。
    長井市とは、松本大学の健康栄養学科が展開していた大学教育GPでつながりができました。そもそもは、私が菅野芳秀さんの講演を聞かせていただいたことがはじまりです。長井市では生ごみを堆肥化して農業生産に使うという地域循環プログラムが動いていますが、菅野さんはそれを中心となって立ち上げてきたきた方です。

長井市のレインボープランはこちらをご覧ください。→http://samidare.jp/rainbow/

視察で訪れたレインボープラン
の施設でお話を伺いました。
    菅野さんには、2010年2月8日に健康栄養学科のGP関連企画として実施した「土・農業・生命の循環から“食”を考える」というシンポジウムにお越しいただきました。どうしても学生に菅野さんの講演を聞いてもほしかったからです。その後、学生とともに山形県長井市へ視察旅行に行きました。菅野さんはもとより、レインボープランに関わっていらっしゃる方々のお話を伺い、関連施設を視察させていただくためです。まだ、雪がたくさん残る頃でした。菅野さんが花の季節の長井市のことをお話くださり、以来、いつかは訪れようと思っているのです。

菅野さんと健康栄養学科GPとの関連についてはこちらをご覧ください。→
http://www.matsumoto-u.ac.jp/information/topics/detail.php?id=124
http://www.matsumoto-u.ac.jp/information/topics/detail.php?id=125

     その後、松本大学でも生ごみを活用する循環ができないものかと模索し、地域のたくさんの皆さんのお力をお借りして、実現しました。とってもミニ、ミニ、ミニのプロジェクトであるにも関わらず、私はこのプロジェクトを“ORプロジェクト”と名付けました。山形県長井市のレインボープランとは比べようもないのですが、志だけは高く “Over the Rainbow Project” なんて呼ぶことにしてしまったのです。菅野さん、長井市の皆さん、どうぞお許しください。
井出さんのご指導のもと
野菜の植付けをするORプロジェクトの学生たち
    昨年度から学生と一緒に畑を借りて野菜作りをしています。今日は1年生も加わった新しいプロジェクトチームで畑に野菜の種をまき、苗植えをしました。今年の学生たちは、ニンジン、サツマイモ、ねぎ、ミニトマト、ズッキーニ、ゴーヤなどを育てるそうです。昨年もそうだったのですが、私のリクエストで枝豆とオクラも育ててくれるそうです。

    学生たちは朝から、「くれきの生産組合」の井出さんのご指導を受けながら働いていました。私が駆け付けたのは11時頃で、作業はだいぶ進んでいました。これからは野菜の収穫の日を楽しみに、草取りと水やりに励みましょう!!

 

2012年5月19日土曜日

県栄養士会総会と善光寺での食育関連シンポジウム

    今日は社団法人から公益社団法人に移行した長野県栄養士会の最初の通常総会があり、これから2年間、公益社団法人長野県栄養士会の初代副会長として会の運営に携わることになりました。副会長としては3期目になりますが、今期は公益法人としての活動を軌道に乗せることができるよう務めていかなければならないと気が引き締まります。
    公益社団法人長野県栄養士会の新定款の目的には、「・・・健康づくりの模範となる『健康長寿ながの』の食生活の良さを活かし、改善することを要とした・・・」と書きこまれています。記念すべきこの日に、この長野県栄養士会の目的に沿えるイベントがあり、参加しました。
    民間放送教育協会に加盟しているSBC信越放送企画の同協会研究会にあたる「健康長寿と食育」をテーマとした大会が善光寺大本願を会場として開かれたのです。
    東京から俳優の永島敏行さんがお越しになり、長野県内を中心としてご活躍の料理研究家横山タカ子先生、それに私も加わり、パネルディスカッションが行われました。永島さんは農作業や野菜の販売などの活動もなさっていて、その活動を踏まえた魅力的な発言は大変説得力がありました。横山先生とは以前もご一緒したことがありますが、私たち栄養の専門家とは違った立場から、信念に基づいた発言をしてくださるので、とても心強いかたです。3人それぞれの立場からの発言はよかったと主催された関係者の方々がおっしゃってくださいました。会場いっぱいに詰め掛けてくださった皆様が何かを得て帰ってくださったのであるとすれば、栄養士会の総会もそこそこに駆け付けた甲斐があったと思います。
    そのパネルディスカッションに先立って、長野市立中条小学校3年生11名(1学年1クラス全員でこの人数のようです)の研究発表 大豆から学んだ地域の伝統食 ~大豆学習の一年~がありました。見事な発表でした。そのあとのパネルディスカッションもきちんと座って聞いていてくれた子どもたちに感動してしまいました。私は、子どもの頃、「分校の先生になりたい!」と思った時期がありました。そんなことを思い出したりしていました。山村の子どもたちから教えてもらったことは大きかったと思います。

    そうそう!!松本市で開催された「いきものみっけファームin松本」の田植え会場で、焼きそばづくりを担当してくれた私の教え子2名も、無事役割を果たしてくれたようです。
ありがとう、そして、ご苦労様でした。

2012年5月18日金曜日

「いきものみっけファームin松本」の田植えと焼きそば

   「いきものみっけファームin松本」という食と農と環境を結びつけた活動を進めようとする協議会のメンバーになっています。その協議会では「いきものみっけファーム」という有機農業の実践拠点を設置して、農作物を栽培したり、その田畑で子どもたちが“いきもの”をみつけて環境について考えたりするプログラムを展開しようとしています。
  明日19日は、子どもたちを迎えて田植えが行われます。私は参加できないのです。長野県栄養士会総会と重なってしまったからです。残念!!


  数年前に、松本大学の近くにある水田で、手植えの田植えをさせていただいたことがありました。その後、通勤の途中などで眺める田んぼの稲に目が留まるようになりました。「まっすぐにきれいに植わっていること!」(私たちが手植えした苗はくねくねと曲がって植えつけられていましたので!?)とか、「だいぶ伸びたみたい」とか。
  明日、田植えをする子どもたちは、多くのことを体験し、考え、感じてくれることでしょう。


  田植え会場で子どもたちに焼きそばを提供することになり、私が参加できないため、ゼミ生にお願いしてみました。4年生の2名が担当してくれることになり、今日は私も準備をお手伝いしました。120人分の焼きそばというと、ちょっとした大量調理の準備ということになります。私は、前任校では給食管理の科目も担当していたので、給食実習時には学生に混じって野菜を切ったり、回転釜という大量調理用の調理機器で食材を炒めたりしたものでした。学生と一緒に明日の準備をしながらその頃のことを思い出し、楽しい時間を過ごしました。
明日、おいしい焼きそばができあがりますように!

2012年5月13日日曜日

目の保養 “菜の花まつり”

    松本平は田植えの季節です。例年よりも気温の低い日が多いので、北アルプスの山頂付近はまだ白く、里山は新緑と針葉樹の深緑がまだら模様となっています。気持ちがすがすがしくなる大好きな季節です。
今日は日曜日ですが、松本に出かけました。10時から松本市の美ケ原温泉のホテルで一般社団法人長野県助産師会の平成24年度通常総会が開催され、公益社団法人長野県栄養士会の会長代理として副会長の私が出席しました。助産師さんは、妊娠、出産、子育て、また青少年の性教育等までをカバーでき、ひとりひとりに寄り添っていく職業であり、昨今の子どもたちをめぐる様々な事件を思い起こし社会の中で求められる役割の重要性を感じました。
  今日はほかに5月末から開催される「大学は美味しい!!」フェアで扱わせていただく「菜の花の油」を販売している中山のんびりの里づくり協議会から、「しののめ山麓 中山のんびりの里 第3回菜の花まつり」の案内をいただいていたので、そちらにも足を運びました。「大学は美味しい!!」フェアで販売するのは、中山のんびりの里で収穫された菜種からとった油ですが、花の季節の眺めがすばらしいとお話をうかがっていました。会場は、まさに菜の花盛り、黄色のじゅうたんの向こうに松本市の町並みと北アルプスの山々が広がっていました。周りの里山のやさしい緑とともに、なんとも目の保養になる眺めでした。
世話になった協議会を組織する松本市建設事業協同組合の方々にご挨拶をしたいと会場を見まわしていたところ、「あっ、廣田先生だ!」という学生の声がしました。健康栄養学科の矢内研究室のゼミ生たちが、ニジマスの塩焼きを売っていました。学生に会うとは思っていないかったのでびっくりしました。押し売り?!されたニジマスは朝獲りの魚で、しかも炭火で焼いていたので、とてもおいしく焼きあがっていました。売っていただき、ありがとう!!本学の後援会会長である田内光一様も組合員として参加されていて、会場のアナウンス係と矢内ゼミ生(お嬢さんが矢内ゼミを卒業して今年大学院に進学されたのです)の世話係をしてくださっていました。お世話になりました!
 菜の花の油も販売されていました。この商品は、地域健康支援ステーションのマネジメントにより、健康栄養学科の学生がレシピを開発し、レシピ集を一緒につけて販売しているものです。調理学の石原先生が監修してくださったレシピです。
会場では菜の花の油と蜜蝋を使った手作りハンドクリーム講習会も開催されたということで、とても好評だったそうです。つけてすぐ、調理ができる利点があると伺い、なるほどと思いました。
協議会の皆さんがさまざまな活動に使われる調理場も拝見させていただき、今度取り組みたいと思っている食教育の関連で、農村女性協議会中山支部の皆さんともお話させていただきました。松本市の地域づくり課や農政課の方々にも出会いました。“食”は多様な側面を持っているのでいろいろな方々とつながっていきます。今日の出会いも、そのうち実を結ぶことでしょう!
いろいろな収穫があった1日でした。皆さんに、「東京での販売、頑張ってきますね!」と申し上げ、会場を後にしました。


2012年5月11日金曜日

松本山雅スタめしプロジェクトチームのプレゼンテーション

緊張しつつ、自分の作品について
熱意をこめてプレゼンテーションする学生たち
    松本大学は平成22年に松本山雅FCと連携協定を結びました。その協定に基づく事業として、山雅のホームスタジアムである松本市のアルウィンで販売するスタジアム“食”を開発するプロジェクトがスタートしました。地域健康支援ステーションがそのプロジェクトのマネジメントをしています。プロジェクトへの参加を希望した学生が学年やゼミを問わずに集まり、チームを組んで、担当の指導教員とステーションスタッフの指導のもとでメニュー開発に取り組んでいます。
    5月10日の午後、そのプロジェクトのメニュー提案会が開催されました。今年アルウィンに出展する業者さんにチームの学生が自分が開発した料理やスウィーツをプレゼンテーションしました。
  今年は山雅がJ2リーグに昇格したため、アルウィンにはこれまで以上に全国からサポーターの皆様が集まることでしょう。そこで、学生が提案したものが販売され、それがスタジアムの活性化や、もっと広く、地域の食材を紹介することを通じて松本地域の活性化につながればというのが、プロジェクトチームの学生や指導にあたる先生(今回は石原先生と矢内先生です)、スタッフ(管理栄養士の石澤さんと事務職員の筒井さん+廣田)の願いです。学科長であり、地域健康支援ステーションの所長でもある私としては、このような活動が学生の学力の向上に結び付いてほしいと思っています。
    提案会は今回が3回目となります。参加した学生も、提案メニューも今回が最も多くなっています。準備期間が短いなかで提案したものとしては、いいものに仕上がった思います。学生がそれぞれの思いを具現化させてできばえとネーミングには若いセンスがあふれています。問題はそれを商品として販売するという視点で考えた時の課題をどう解決していくかだと思います。その過程はきっとよい学習の機会となるでしょう!
試食しながら検討してくださっている出展業者の皆様
    業者の皆様に採択していただけるかどうかはまだわかりません。

一つでも多くのメニューがアルウィンにお越しになるサポーターの皆様に届きますように!!出展業者の皆様、よろしくお願いいたします。



2012年5月10日木曜日

“とある”加工食品とカップラーメンプロジェクト

    “とある”メーカーが、“とある”処理を施した、“とある”加工食品のことで情報交換にお見えになりました。おもしろい処理がなされていて、活用方法はたくさんありそうです。 “とある” × 数種類 の活用方法について提案してみました――“とある”ばっかりではわからないですよね!今のところは‘ひ’‘み’‘つ’です。今後、製品化が前進するようでしたら、ご報告しますね!
    提案のひとつが実現したら、このところ私と卒研ゼミ生の悩みの種である「カップラーメンばっかり食」の方たち(4月18日の「カップラーメンはお好きですか?」 http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/04/blog-post_18.html をご参照ください)の栄養管理に役立つかも知れません。
    でも、それでいいのかしらという気もします。「食事の形がわかり、整えることができる」、それが本来、栄養教育がめざすべき方向性だろうと思うからです。食環境の整備を優先しなければならない時代に立ち向かうべきが、食環境の整備を推進するべきか、それが問題だ!!! 
    今後の展開にご期待ください。

2012年5月8日火曜日

日本栄養改善学会へのエントリー

  日本の学会の中で、管理栄養士・栄養士の皆さんの参加が最も多いのは、日本栄養改善学会でしょう。


  昨年まで、松本大学人間健康学部健康栄養学科は文部科学省の大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム(大学教育GP)の選定を受けて、「食の課題解決に向けた質の高い学士の育成」プロジェクトに取り組みました。補助期間の3年間、GPの活動を進めるために学生とともに視察旅行に出かけました。2011年度はその最終年度でしたが、学生たちが現場の管理栄養士や栄養士の皆さんが研究的な活動も行っていることを実感し、その経験を大学での学びや将来の仕事にいかしてほしいと思い、日本栄養改善学会に参加する視察旅行を企画しました。昨年の学会開催地である広島市まで、大学が手配してくれたバスで出向き、4年生3名も学会でのポスター発表を初体験したのです。


今年の日本栄養改善学会は名古屋で開催されます。共同研究でお世話になった徳留裕子先生が学会長を務められるので、学会が盛会であればと願っています。5月8日はその演題登録の締切日でした。昨年度の卒業研究生が進めてきてくれた研究について発表してもらおうと考え、修正を繰り返しつつ前日までに3演題を登録しました。

8日の朝はほっとした気分でおりましたが、午前中に、前任校で教え現在は立派な管理栄養士になっている卒業生2名が、共同研究の成果を発表したいと連絡をくださいました。正午がタイムリミットだったので、ディスカッションの時間が十分にはとれませんでしたが、二人とも無事登録を済ませてくれたようです。

このところ、私は日々泥縄生活なのですが、教え子たちは私のそんなところを手本にしてしまったのでしょうか? 反省!反省!!


健康栄養学科では、今年もいくつかの研究室の学生が研究発表を行う予定のようです。昨年の視察旅行が、学科内に「学生による研究成果発表に前向きな姿勢」を作ることに貢献したのであれば、視察旅行を企画したものとしてたいへんうれしく思います。

名古屋での学会は9月中旬です。皆で、頑張りましょう!!

2012年5月7日月曜日

卒業生とコモリ餅店を訪問しました

    連休最終日の5月6日、須坂市のコモリ餅店に伺いました。今月末から6月にかけて開催される新宿高島屋の「大学は美味しい!!」フェアで販売される商品の一つを提供してくださるお店です。
コモリ餅店さんのフルーツおこし
フルーツおこしに添付される
食べ物・栄養情報が入ったシート
    出展品は、松本大学健康栄養学科の学生とのコラボレーション商品である「フルーツおこし」です。製品開発でコラボレーションしたわけではありませんが、このフルーツおこしに添付されるシートを活用して食べ物・栄養などの情報発信していくことになったのです。
    松本大学の地域健康支援ステーションが、希望学生を募って取り組んできたプロジェクトの成果です。担当したのは、この3月に卒業した健康栄養学科の学生2名でした。6日はその卒業生2名と本学地域健康支援ステーションの石澤管理栄養士さんも一緒に訪問し、コモリ餅店のご主人様にお礼を申し上げ、写真撮影をしました。須坂新聞というローカル新聞が、この取り組みを記事にしてくださるのだそうです。高島屋の「大学は美味しい!!」フェアでも多くの人に関心をもっていただければと願っています。

    コモリ餅店の前には八重桜が咲いていました。やりがいを感じつつ、元気に勤めている様子の卒業生によく似合っていました。

2012年5月4日金曜日

ゴールデンウィークです!!

    ゴールデンウィークとなり、4月から一人暮らしを始めた新入生の中にも、久しぶりに実家にもどる人が多いことでしょう。高校時代と大学での学習方法の違いと初めての一人暮らしで、ホームシックとストレスが積み重なっていた人がいたかもしれません。そんな人は、しばらく実家にもどってリフレッシュし、新たな意欲をもって大学に戻ってきてほしいと思います。
    ゴールデンウィークが終わって実家を出てくるときは少しつらいかも知れませんが、5月を過ぎる頃には大学生活にも慣れるので、大丈夫ですよ! 私も大学1年生のときには実家に帰りたくて、ゴールデンウィークを心待ちにしていました。そのうち、長期休みになっても、どこかに旅に出てしまって実家にはなかなか戻らなくなってしまったのですが・・・。皆さんも夏休みが始まる頃には、そんな状況になるのだろうと思います。
    5月1日、2日と連休の谷間でしたが、私は両日とも3年生の授業がありました。いつもよりも欠席者が多かったようです。連休後半に向けて、少し早く始動してしまった人がいたのでしょうか?

    2日は、4年生、3年生のゼミもありました。3年生のゼミのときには、今後、学生とともにサポートにかかわらせていただこうと考えている新体操のジュニアの指導をなさっている先生にお越しいただいて、お話を伺いました。幼児のクラスもあるそうで、小さな子どもたちがブリッジなどに挑戦している姿を思い浮かべ、とても微笑ましい気持ちになりました。
    新体操はスリムな体であることを求められるので、高い競技レベルをめざす選手の栄養サポートは重要であり、難しい種目だと思います。健康づくりのための適正体重を考える場合、通常BMIという数値を使います。BMIは、キログラムで示した体重をメートルあたり示した身長で2回割って求める数値です(計算式:体重kg÷身長m÷身長m)。通常18.5(kg/m2)未満であるとやせ区分とされますが、新体操で全日本をめざす場合は、それよりもずっとスリムな体型が必要であるというお話でした。チームの栄養サポートに関して、いろいろな課題をいただきました。高校生になるとどうしてもお菓子などを食べてしまう選手も多いというお話でした。学生たちにはしっかりと学習してもらい、ジュニア期の選手に近い年齢であるからこそ提示できる栄養サポートを実施していくことができればと考えています。